スーパーディレクター・K女史の恋バナに横やりを入れるついでに、キャリアアップ・プランの考察に関連付けて一本のコラムにしてみた。

2013/05/13 11:59:00

■スーパーディレクター・K女史、恋(の返答)に悩む

 K女史は知的だ。メガネ萌えの殿方にはたまらないだろう。そのK女史に妹がいるという。別に驚きの新事実というわけではないが。メガネはかけているのだろうか。もしかけていたら、メガネ好きの殿方はダブルメガネに萌え悶えることだろう。

 そんな姉妹の会話で、恋愛相談で求めているアドバイスについて、妹からポケモンで例示された。

「数百種類のモンスターたちから、あなたのパートナーとなるモンスターを見つけましょう。相性や出会いを大切にすれば、いつかきっと出会えるはず」という抽象的なアドバイスが多いけど、役に立たないんだよね。「まずは博士のところに行って、そこで3匹の中から選べ。相性は考えるな、どうせライバルは相性が悪いものを選んでくる。あとコラッタは捕まえるな」といった実践的なアドバイスが欲しい。

非常に興味深い返答だ。姉も知的なら、妹君も違う角度で知的だ。そんな返答に、ゲイ・ボルグでもひっさげて、横やりを入れてみようと思う。

■サトシにはついていきたくない

 僕はポケモンのサトシが好きになれない。いつも後ろでがんばってるみたいだが、実のところオーバーアクションで注文をつけているだけだ。自分が捕獲したポケモンを戦わせて他のポケモンを屈服させる。大自然に抱かれて暮らしていたポケモンを、モンスターボールに閉じ込める。そして、都合のいい時だけ呼び出して、用が済んだらまたモンスターボールに監禁する。

 冷静に考えると、まさに人でなしではないか。そんな人を彼氏にしてはいけない。友達にそんな人がいたら、僕はきっと顔が腫れるまでグーで殴り続けるかもしれない。

■ポケモンに通じるもの

 このサトシとポケモンの関係を見て、会社と社員の関係がダブって見えた。サトシがポケモンを育てるように、会社も社員を育てなくては強くはなれない。そして、ポケモンそれぞれに個性がある。その個性を活かして育てていくことで強みを発揮する。

 そしてこの妹君の素晴らしいところは、具体的な戦略の重要性を認識していることだ。ポケモンでも、自分の好きなポケモンを使うだけでは勝ち残れない。きちんと相手の性質を考えて戦う必要がある。

 これは恋愛においても、キャリア構成についても共通する。自分の特徴をよく把握し、相手に対して有効な手札をそろえる。自分の理想を押し通すだけでは結果は得られないのだ。

■具体的なアドバイス

 もし、恋愛相談で実践的なアドバイスをするとしたら。時として生々しい話になることもある。例えば、現金を積むとか、具体的な相手の弱みのつかみ方、ライバルの駆逐方法、(自主規制)とか(自主規制)などだ。状況によっては、「あなたじゃ無理。あきらめろ。」という返答もあるだろう。

 キャリアプランのアドバイスでもこのようなケースがあると思う。君の実力じゃ年収1000万は到底無理とか、今時そんな高待遇なんて望めないとか。不相応な相談の返答は、オブラートに包んだカウンター攻撃と決まっている。

 具体的な返答というのは、時として諸刃の剣でもある。具体的な返答は効果が高い分、アドバイスする側には知恵、アドバイスを受ける側には心構えが求められるのだ。本当にためになるアドバイスは時として痛みを伴う。オブラートの包みを解かなければ、本当に利益になるアドバイスは得られないのかもしれない。

 

ビックデータでは未来は開けない

2013/05/05 21:52:38

■何ででかいのか

 ビックデータとは、情報技術分野の用語としては、通常のデータベース管理ツールなどで取り扱う事が困難なほど巨大な大きさのデータの集まりだそうだ。ベンダの戦略や、ビジネスチャンスとか、そんな話でこのキーワードを見ることがある。

 ひねくれたとり方をすると、メンテナンスを怠ったが故に、通常のデータベースや管理ツールで扱いきれなくなったデータとも取れる。最近では、どこの企業でも容量の差こそあれ、整理しきれなくなって肥大化したファイルサーバが蠢いている。定義上からすると、あれもビックデータいいのだろうか?

 また、何も考えずに社内でのファイルのやり取りをメールで行ってると、メールボックスもビックデータに近い形になる。混沌を極めたデスクトップと合わせて、ローカル・ビックデータと私は勝手に呼んでいる。ビジネスチャンスが潜んでそうな雰囲気は醸し出しているが、ビックデータの実情は、はゴミ屋敷に近いのかもしれない。

■アクティブなデータ

 ビックデータと言われるものの大半はアーカイブだろう。常にアクセスされているデータはごく一部で、ほとんどが取り置きや消せなくなったファイルではないだろうか。実際はいろいろなケースがあるからひと括りには語れませんが。

 ビックデータへの有効なアプローチを語るとすれば、手元にあるデータをいかにアクティブにするか。……なんだろうか。ぶっちゃけ、よくわからない。過去データばかり漁ったところで、画期的なビジネスチャンスが生まれるとも思えないからだ。

 過去のデータは、使える形に加工してさっさと削除したいというのが個人的な考えです。バッサリ捨てて、思考の方向性を変える。という方法でも、同じようにビジネスチャンスなんて生み出せると思う。過去のデータを見るか、バッサリ捨てるか。どっちがいい発想が浮かぶかは、ケース・バイ・ケースだ。

■捨てられない。それは、理解が足りないから

 いろいろな会社に仕事で行く事があるが、未だにWindows 98のパッケージが保存されていたり、一度も読まれていないであろう、ソフトウェアのマニュアルが本棚に積まれていたりする。しかし、それが何だか分からないと、捨てるに捨てられないのだ。

 そんな得体のしれない物を管理することが重要とは思えない。買った当時は高くても、今さらWindows 98なんて使わない。使わなくなったソフトのマニュアルはさっさと捨てよう。たまに、間違えて必要なものを捨ててしまうリスクもあるだろう。そんなリスクより、自分の所有するものが何なのかを考えない方が、さらに大きいリスクになる。

 不要か必要かをしっかり見極めるスキルは、ビジネスで必須のはずだ。また、大量のデータを保存する必要があるのなら、整理する手法は必須だ。ここが欠けるから、データが肥大化するのではないだろうか。

■最善策は人がやる

 コンピュータは、人が考えずにぶちまけたデータを整理できるような賢さは無い。条件を決めて振り分けるだけだ。その条件も、人が考えなくてはならない。ぶちまけたデータを、都合よくシステムに押し付けて解決しようとするのは、アプローチが間違っている。

 もし、システムでぶちまけたデータをうまく整理できても、それは何の利益も産まない。使う人が、さらにデータをぶちまけるからだ。ぶちまけたデータの残骸をしっかりと見つめて、自分で整理しよう。自分の行動と結果がよく見えるはずだ。

 人の手で地道に整理するというのは、時間と根気のいる作業だ。しかし、これをやらないと人は考えない。考えない人間がいくらがんばろうと、生産性なんて上がらない。自分たちでぶちまけたデータを、ベンダーに丸投げしても何の解決にもならない。

 時間はかかるし面倒くさいが、地道に自分たちで整理してはどうなんだろうと思う。一見、無益な行動に思えるが、自分の過去を振り返ったり、普段の業務フローを見直す良い機会になると思う。むしろ、そういうところからイノベーションは生まれるのではないだろうか。

納期は踏み倒されるためにある

2013/04/29 11:59:00

■納期と約束

 相手と交わした約束を守ることで、信頼を築いていく。仕事をする上ですごく重要な事です。納期とは、「いついつまでに品物を納めますよ!」という約束です。ITに限らず、業務をする上での必達事項の一つです。

 この納期に間に合わせるため、多くの人が奔走しています。納期が押してしまうIT業界名物の”デスマーチ”が発生する。本来であれば、納期を意識して頑張っていれば、納期前は平然としていられるはずです。しかし現実は全く逆です。そこに私は不自然さを感じます。

■約束と不平等条約

 納期という約束が、実質的に不平等条約になっていないでしょうか。全てのプロジェクトがそうだとは思いませんが、明らかに不平等条約で成り立っている納期もあると思います。予算やら都合やら、明らかに条件が厳しすぎるプロジェクトです。

 求められる結果に対して、条件が過剰に厳しい。当たり前ですが、条件が厳しすぎれば納期という目標は達成できません。頑張っても達成できない納期が多いのは、この不平等条約の条件が厳しいからに他なりません。

■不平等条約と現実的結果

 ここから、かなり非現実的な話をします。このような不平等な条件での納期がまかり通るからいろいろおかしくなるのです。この状況を打開するために、清々しく納期を破ってみてはどうだろう。破ると言っても、尻尾を巻いて逃げたり、言い訳することではありません。できないことはできないと明言して、あきらめるべき時はきちんとあきらめることです。

 立場や権力でごり押ししても、条件が揃っていなければ納期には間に合いません。間に合ったとしても、粗悪な品質の納品物が納められます。不平等条約を押し通すと、なんらか不利益という現実的結果が返ってきます。

 できないものを無茶してやろうとするから何かがおかしくなる。小難しいビジネス概念を持ち出して無茶を突き通すより、理不尽な納期を堂々と拒める世の中の方が、まっとうな結果がでるのかもしれません。

■現実的結果と納期

 なぜ、納期を破るという非現実的な話を出したかというと、そうでもしないと条件について考えないと思うからです。変に間に合ってしまうと、次はもっと厳しい条件でも大丈夫だと勘違いしてしまいます。どこかで現実というペナルティーがないと、歯止めが利きません。

 誰しもやりたいと意識して納期を踏み倒す人はいないでしょう。ただ、条件の厳しさがエスカレートしていったらどうでしょう。無理に納期を守り続けていても、いずれ守りきれなくなります。その時がきたら、なんらかのごまかしに走らざるを得なくなります。

 現代のビジネスでは、納期を早く、安く済ますことが正義のように語られます。無茶せずにできるラインまでなら、この考え方は正義だと思います。コンスタントに守れる条件でこそ、納期の意味があります。納期を語られるうえで、コンスタントに守れる条件も考えられるようになって欲しい。そう願って止みません。

インフラエンジニアが正しく「好き」と伝えるための認証突破法

2013/04/22 11:59:00

「エイっと告ろう!インフラエンジニア告発選手権」

 先日公開された記事、エンジニアが正しく「好き」と伝えるための実装法を読んで、浮かんだ一言だ。エンジニアが正しく好きを伝える重要性を認識したので、インフラエンジニア版で書いてみることにした。

■君の心へ通じろ!俺の魂のPing!!

 まず基本中の基本だ。ネットワーク越しにパケットが通るように、相手に言葉が通じなくては話にならない。ネットワークでもトラブルが起きた時、初期設定の時、必ず最低限のパケットの疎通を確認するはずだ。

 もし、君の言葉が相手に届かないなら。ネットワークでIPアドレスや結線を確認するように、一つ一つ、ポイントを絞って確認していこう。的確にポイントを押さえていけば、必ず君の言葉は相手に通じるはずだ。

■君のhostファイルはheartファイル!そこに俺の名はあるか!!

 そしてもう一つ重要なこと。お互いに名前で呼び合えることだ。言葉が通じても、IPアドレスに名前を割り振って、初めて人がそのサーバをホスト名で認識できる。同じように、お互いが名前で呼び合えなければ、そこには機械的な会話しか成り立たない。

 お互いのハートに名前を記しておくことは重要だ。DNSを介さなければ通信できないようでは、二人きりでは言葉が通じない。お互いのホスト名をhostファイルに記したサーバ同士なら、DNSが落ちてもホスト名で通信できる。同じように、ハードにお互いの名前を刻んだ者でなければ、二人だけの言葉を交わすことはできないのだ。

■秘めたる想いはSSH!繋がれ、そして応えろ!!

 パスワードに"I love you"なんて、安易な言葉は使わない。同じように、愛する者に安易な気持ちは通じない。セキュリティーの甘いパスワードが破られるように、安易な気持ちも破られてしまうだろう。

 平文で気持ちを伝えるのも大事だ。しかし、それはTelnetで愛を囁くようなものだ。暗号化のような"君だけ感"がどうしても欠けてしまうのだ。セキュリティーに気を配るように、相手への言葉には繊細な注意を払おう。

 その気遣いが通じ、認証が通った時、君のコマンドに相手は出力という答えを必ず返してくれるだろう。

■そんな恋に走るエンジニアにささげる SEの格言・迷言・ことわざ集

【女心とLDAP】

■原典:

 女心と秋の空

■意味:

 LDAPとは、ディレクトリサービスへ接続するためのプロトコルです。女心には常に多数の男性の名前や情報が登録されている。想いが通るのは一人とは限らない。思いが通じたとしても、最高の人として通じるとは限らないという例え。

■解説:

 君の想いが通じたからと言って、それが全てではない。ディレクトリ上に名前が登録されている男性であれば、キーワードさえ伝えればたやすく想いは通じてしまうのだ。

 君を受け入れてくれたとしても、君が唯一というわけではない。テレビの俳優がボソッとつぶやいたキーワードだけで、婦女子たちがキャーキャー色めきだっているのを見れば分かるはずだ

●用例:

Pou_1 しょう子さん……俺……その……。

Pou_1  いつ言うの? 今でしょ!

Pou_1  ……ここで一句。 「あきらめろ 女心と LDAP」

Pou_1 いや、そうじゃなくてトイレ行きたいんだけど……。

Pou_1 いつ行くの? 今でしょ! 

P.S.

 いろいろなところからネタを拝借させていただきました。拝借させていただいた方々、ありがとうございました。

君におっぱいを語られたくない!

2013/04/15 11:59:00

■エンジニア界隈でよく見る無駄な議論

 議論をするのが好きなエンジニアは多い。だが、たまに議論の仕方が下手な人がいたりする。何を持って下手かというと、ヒートアップしてるかどうかだ。自分の意見を言いたくて仕方のない時に、きちんと取るべきプロセスを取って発言するというのは難しい。

 この前もちょっとそんな場面に遭遇した。題材となるミス自体はちょっとしたものだった。ただ、インパクトが強かったり、思い込みが入ると、たちまち議論はヒートアップする。戒めるべき点を一言いえば済む状況で、ヒートアップしても大した利益は無い。ヒートアップした議論の渦に巻き込まれて、醜態をさらさないためのテクニックは必要だ。

■そこでおっぱいだ。

 ヒートアップして醜態をさらさないための良いテクニックを教えよう。自分の主張したい内容をおっぱいに置換するのだ。例えば、スタティックが云々議論がヒートアップしていたとしよう。自分が発言したくてたまらなくなった内容を、おっぱいに変換しよう。

 「おっぱいが重複避けるために、使われるおっぱいが公開されて、どこからでもおっぱいが見れてしまう。それによって、おっぱいおっぱいが・・・云々」

 変換した用語は関心の無い人にとっては、どれも同じように聞こえる。用語を知らない人にしてみれば、元々意味が分からないので、おっぱいに置換しても大した違いはない。用語をおっぱいに置換した時、自分の話を知らない人が聞くとどう聞こえるかがわかるのだ。

■だからおっぱいなのだ。

 置換する言葉におっぱいを選んだ理由はある。置換を痴漢とかけて、おっぱいに結び付けるとか、そんな風情のある理由ではない。強いこだわりと言うのが、議論とおっぱいに共通するからだ。

 どうしても相手のミスが許されない理由。それをおっぱいに変換してみよう。相手のミスが許せないほど、その理由を追求したくなるものだ。それは、青臭い思春期の青年が、おっぱいに馳せる情熱に似ている。勢いが止まらないのだ。

 言いたくて仕方のない衝動をおっぱいで代弁することで、自分を客観的に見ることができる。そして、クールダウンすることができるのだ。激情に任せて相手を非難する「君にそれを語られたくない!」は、「君におっぱいを語られたくない!」とほとんど変わりはない。

■改めて議論の仕方を考える

 議論とは喧嘩ではない。ついでに言うなら、利益、不利益でもない。議論は相手を理解するためになされるべきものだ。自分の意見を突き通したところで得られる利益は無い。論破して得意な気分になれるだけだ。そんな奢りが積み重なると、思わぬ醜態をさらしてしまう。

 コラムを書いているとよくあるが、どんなに議論が炎上したとしても、二か月後、そこに再び意見する者はいなくなる。冷め切ったコメント欄に自分の意見を書き綴ることができるのなら、その意見は本物だと思う。

 議論することをおっぱいなんてふざけた言葉を使って語るな!言いたい方もいるかもしれない。しかし、内容はふざけたものを書いたつもりはない。おっぱいの一言に惑わされず、きちんと内容を読んでいるかを、私は見ています。

 まず、相手の言葉をよく聞いて、よく読んで言葉を交わすこと。それが議論だ。それは、このコラムを読んで、おっぱいの一言に惑わされないくらいに難しいことなのだ。

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Anubis
色々な仕事を渡り歩き、今はヘルプデスクをやっている。
いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

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