プログラマとして自分に何ができるか、考えていきます。

生産性向上の本当の理由

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 生産性向上の本当の理由

 なんか最近、生産性向上について盛り上がっているようです。今月のお題というやつなのでしょうか。というわけで自分も乗っかって書いてみました。

 僕も「生産性向上」というキーワードは仕事を始めた頃からずっと考えてきて、実際に現場でもそれが大事だと言い続けてきました。

 しかし、ビジネスモデルとして考えるとそれが果たして良いことなのか、など様々な議論になり、結局正しい答えは出てきません。その辺の議論は別の人達に任せるとして、自分は少し違う視点で書くことにします。

■ 過程と結果

 まず最初に、「生産性向上」について改めて考えてみました。なぜ自分は生産性を向上させたいのか?

…(考え中)…

 はい、結論が出ました。

 僕は別に『生産性を向上させたいわけじゃない』んです。よくよく考えてみたら。

 生産性を向上させたいのではなく、やってきた結果として生産性が向上したというだけだったんです。しかし仕事場に出ると、自分と他の人との生産性があまりにも違うことに気付くのでつい言ってしまうのです。「生産性向上させようよ」とか。

 「プログラマとしての本質は何か」というのがこのコラムの主旨ですから(ホントか?)、もっと根本から考えてみましょう。

■ 理由

 では、なぜ僕は生産性が向上したのか。

 長いことプログラミングしてればそれは当然だって気もしますが、他の理由もあります。

 それは『早く物を作りたい』という僕の性格によるものです。

 プログラマはクリエイターだと思っています。物を作ることに生きがいを感じる人。だから、自分が考えたことを早く物(プログラム)にしたいわけです。

 「こんな物を作りたい」という欲求と、「こんな物が完成した」という達成感。この間隔はできるだけ短い方がいい。

 時間が掛かると情熱も冷めてしまうし、ほとんどの人の場合は頭で考えるスピードとプログラムを書くスピードでは後者の方が圧倒的に遅いので、少しでも速くプログラムを書けることが望ましいです。

 そして何より「遅いことにイライラする」んです。プログラマっていうのは。

 gcc の Make が4時間も掛かることに対して

 「まぁコンパイラのMakeだからこれ位かかってもしょうがないよな~」

 ってあきらめの感情を持つか、

 「遅いものは遅い。俺が何とかしてやる」

 と改善する心を持つか(実際に改善できるかはまた別の問題)。

 後者の気持ちを持つ人っていうのは、自然と生産性が向上します。

 常に速さを求めるのです。

 思ったものを即座に形にしたいから。遅いことでイライラしたくないから。

■ 趣味と仕事

 これは性格の問題ですから、そう思わない人がいたとしてもそれはしょうがないことなんだと思います。

 もちろん「プロなんだから向上心持って仕事してほしい」とも少しは思うのですがすべての人が生産性向上を望んでいるかといえば、それは違うと思います。

 「そんな急いでどうすんの」って言われてしまうかもしれません。

 おそらくですが、仕事からプログラミングを始めたという人は生産性向上をあまり意識しない人が多いです。

 趣味でプログラミングを始めた人は、おそらくプログラムが好きなはずです(よね?)。そういう人は、自然と生産性が向上します。

 そして仕事でプログラミングをするようになっても、その生産性は向上し続けます。

■ 結論

 そう。だから。

 生産性を向上させたかったら、プログラミングを好きになるしか道はないのです。

 利益効率どうのこうの言ったって、人はそんな簡単に変われません。でも、物を作る喜びを一度知ってしまえば、その魅力に取りつかれてあっという間に生産性は向上します。

 「好きこそモノの上手なれ」。昔の人はうまく言ったものです。

 皆さん、もっとプログラミングを楽しみましょうよ。

 I love programming.

Comment(1)

コメント

Jitta

> 生産性を向上させたいのではなく、やってきた結果として生産性が向上したというだけだったんです。
やられたー!
確かに。同意します!!

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