ソフトウェア開発一筋の世界から心機一転! 品質保証人の奮闘記録

プログラマに適しているのは理系出身? 文系出身?

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 わたしが社会人になって、はじめて商用プログラムというものを書き始めたころ、

「プログラマに適しているのは、理系出身? 文系出身?」

というような論争があったように記憶しています(世間でどれだけ騒がれたかは、記憶があいまいですが、わたしの会社では話題になっていました)。

 そこで登場したのが「プログラミング適性試験」!

 正確なタイトルは忘れましたが、プログラミング能力の適性を判断するための試験です。

 読者の皆様は記憶にないでしょうか?

 わたしもその時初めて聞きましたね、そんな試験。

 結局、後からそのような話を聞くことはなかったので、一過性のものだったのかもしれません。

 ソフトウェアで飯を食うことになるとは思っていなかったわたしも、強制的にテストを受験させられました。

 当時、学校での専攻が理系の人は技術系の仕事が向いている、文系の人は事務系の仕事が向いている、という暗黙の了解が存在していました。

 しかし、ことプログラミング能力に関していうと、そんな概念で簡単に判断できるものではないらしいのです。

 プログラミングっていうのは、たしかにコンピュータ関係の仕事ですけど、よくよく考えると、

  1. 物事を整理(分析)する
  2. 順序だてて配置(設計)する
  3. 手順を起こす(実装)
  4. 正しく相手に認識させる(テスト/運用)

という作業の流れが、きわめて文系的な処理だとも思うんですよね。

 言語がアルファベットの羅列(すいません。ちゃんとした目的記述言語ですね)であるのか、自然言語であるのか、の違いはありますけどね。

 わたしの同僚には、

「理系出身だけど、プログラミングなんて全然駄目だし、嫌い!」

っていう人もいれば、

「文系出身だけど、プログラミングすることに抵抗ないし、論理的に構築していくことは楽しい」

という人もいます。

 なるほど、なるほど、もしかしてプログラミングができる環境・職場っていうのは、

  1. コンピュータはミスを犯さない=デジタル大好き人間向き?
  2. ミスを犯すのは人間だ=アナログ大好き人間向き?

みたいな2つの要素がうまくミックス(ドロドロと融合?)されている、非常に楽しい職場ではないでしょうか? (かなり楽観的に考えてますけど)

 「俺はプログラミングが大好きさぁ~」っていう開発者の中には、バグ(欠陥)を大量生産したあげく、見つけたバグはまっさきに他人のせいにする人もいたりしますから、

 本人の嗜好=適性

の図式に疑問符が大量発生するパターンもあります(笑)。

好き=上手

なわけではないですしね。

……。ええと。話が途中それてしまいました、すいません m(_ _)m

 「プログラミング適性試験」!

 受けました、試験。

 わけの分からないいろんな質問に答えた記憶がありますが、試験の詳細は”わけが分からなかったので”覚えてません(笑)。

 試験の後、上司が直々にを受験したメンバを呼んで結果を告げました。ほどなくして、わたしの番になりました。

 狭い会議室に呼ばれて、上司曰く、

 上司:「プログラミングは好きかね?」

 わたし:「(いきなり質問?) え、ええ、嫌いではありません」

 質問に対して否定語で回答してしまうこと自体あまりよろしいことではないですが、プログラミング(ソフトウェア開発)を希望していなかった私としては、せめてもの反抗でした。

 上司:「ふむ。そう……」

 わたし:(えええ、お願い! そこで言葉を終えないで!)

 上司:「ああ、そうそう、結果ね」。一言置いて、「…まあまあだったよ」

 わたし:「え、あ、はい」

 なんてファジーな回答なんでしょうか! 当時、ファジー洗濯機やファジー炊飯器なんかが発売されるなど「ファジー」は流行語ではありましたけどね。ええ、そりゃもう、”あいまい”な回答でした。

 後から考えて、そりゃそうかもしれないな、とは思います。

 あの場で、「きみ、すまないけど、全然向いていないね」とは言いづらいですし、かといって「すばらしい! 適性ばっちりだよ」とも言いづらいでしょうしね。いやぁ~、日本語ってすばらしい(笑)。

 プログラミングだけをしていた良き(?)時代から、ソフトウェアを作り出す工程すべての”質”を見つめる時代になり、やっぱり人間の”質”も重要なんだなぁとひしひしと感じています。理系だろうが、文系だろうが、環境が人を作るのだと。

技術+人+環境

がうまくミックス(ドロドロ?)されて、プロセスと成果物の品質は醸造される~🌀

 変に納得してしまっている品質保証人でした。

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