お客様の業界問わず最適なITソリューションを提供しています。

勉強会って意味ある?

»

■はじめに

 番外編として、勉強会(一般のセミナーです。社内の報告会のようなものではなく)について感じることを書きたいと思います。

 わたしは、ほとんどど勉強会に参加したことはありません。遠いからとか、お金が掛かるからという理由ではなく、単純に書籍と自己演習でこと足りるからです。

■勉強会の意味

 今まで参加した数少ない勉強会の中で意味があることを思い返してみると、

  1. メンバーに主体性が見られる
  2. グループディスカッションが弾む
  3. メンバーが主体的なので本質を議論できる

という感じの勉強会の印象が残っている気がします。

 多分、書籍や自己演習では著者と自分がマンツーマンなゆえに観点が偏るのに対して、勉強会はメンバーのさまざまな観点で物事を見るチャンスが得られることに意味があると思います。それと自己演習したアウトプットを客観的に評価できる場としても有用かと思います。

 しかし、メンバーのスキルや講師のスキルによっては、逆に無意味なものになってしまう可能性もあります。実際、半分以上はそんな感じの勉強会だった気がします。^^;

■勉強会に参加する動機

 勉強会にしても仕事(これはわたしがフリーだからかもしれません)にしても、そのときに自分が興味あることとたまたまマッチした縁のようなものだと思います。

 気になっていることがあったらそれについて調べてみるし、それ以上にいろいろな観点で深く洞察してみたいと思えば、自然と足が向くような気がするのです。

 前にコラムで紹介させていただきましたが、わたしはITサロンというボランティア活動をしています。これも立派な勉強会だと思うのです。

 一般の勉強会は、実装技術や設計技術などを学ぶことが主目的だと思いますが、エンドユーザーが何を欲しているかという、そもそものソフトウェアを創る理由を学べる機会というのは軽視されがちだと思います。しかし、エンジニアのスキル向上の原点であると、参加してみてわたしは思うのです。

 そういう意味でも、無理せず自分なりに勉強会を定義してみて気軽に参加すればよいと思います。

■おわりに

 あまり勉強会に参加していないわたしの意見が参考になるとは思えませんが、発想転換の一助となれば幸いです。

 最後にわたしの野望を少々。

 わたしは、業務システム系専門学校の講師をしたことがあるのですが、専門学校と現場のギャップ(要件・設計・実装すべて)がありすぎると感じています。そのギャップを埋める講習資料を用意しています。具体的には、

  1. 要件と設計と実装はどう繋がるのか
  2. 3層モデル(クライアント/アプリサーバ/DBサーバ)にする意味とメリット
  3. 性能改善を実施するために必要な観点と技術

などなどです。価格は状況(場所や学校の理念)に依りますが、基本的に無料です。

 このコラムを見ていただいた専門学校の関係者がいらっしゃいましたら、コメントいただければ幸いです。

Comment(4)

コメント

ビガーさん、こんばんは。

私も勉強会ではないけれど何度かセミナーをやって、受講者のレベルが合わないときは、本当に厳しかったです。

数人のときは、質問からディスカッションできたり、お互いに教えあってもらうことで、理解度の差を補完できたりするのですけれど、時間が短かったり、人数が多すぎたりするとなかなかうまくいきません。
まぁ、辛かったセミナーというのは、SQLのじゃなくって弊社の製品を売りたいというセミナーだったので余計ですけれど……。

学校と同じで入学試験じゃないけれど、ある程度レベルをそろえれたらベストですが、なかなか難しいものです。
この次、大阪でCOBOLerを二十数名を集めてSQLのセミナーをするかも。
レベルはそろっているけども不安です(苦笑)

ビガー

生島さん、コメントありがとうございます。

>私も勉強会ではないけれど何度かセミナーをやって、受講者のレベルが合わないときは、本当に厳しかったです
コレは一番の問題だと私も感じています。受講者同士のレベルや受講者自身の意識がある程度揃った状態でないと、意味ある資料など作れませんし、受講者の納得感は如何なものかと感じています。

事前のアンケートなどを採ってみて、受講者のゴールを探っておくのは効果が高いと思いますね。

インドリ

>勉強会について

私と考え方がそっくりですね。
やはり同じフリーをしていると似てくるのかな?
唯一違うところは、勉強会は「楽しむため」という目的がある事です。
※といってもいった事ないですが・・・
私は普段、全力で技術話しが出来ないので、それでストレスが溜まっています。
全力で思う存分お話しできる相手を求めて勉強会に行くのもいいかなと思っています。
うーん、これってオタクな理由ですね(笑)


>価格は状況(場所や学校の理念)に依りますが、基本的に無料です。

ビガーさん、素晴らしい福祉活動ですね。
情報処理技術を世を広めるためのいい方法だと思います。
こういった活動があれば、世間にもっと私たちの仕事を分かってもらう事が出来ると思います。

ビガー

インドリさん、コメントありがとうございます。

>唯一違うところは、勉強会は「楽しむため」という目的がある事です。
そうですね、自分と同じような感覚の方とディスカッションできるのはある意味楽しみのような気がします。

>ビガーさん、素晴らしい福祉活動ですね。
>情報処理技術を世を広めるためのいい方法だと思います。
慈善活動で終わる気はないので、まずは学校の講義内容と現場のありすぎるギャップを学校の方々に理解いただくことから始めたいと考えています。その結果、世に広められればとも思いますし、それによる学校様側のメリット(企業への就職率など)に寄与できた段階で報酬をいただければと考えています。

コメントを投稿する