子育てエンジニアは苦労も多いけど、時に楽しい。

思いのままにつづってみました

»

 前回のコラムに対して、励ましや厳しい意見などたくさんいただきました。正直、こんなに色んなコメントをいただくと思っていなくて、じつは厳しい言葉にはかなり落ち込みました。

 なぜなら、その言葉は言われなくても自分が一番感じていることだからです。そして、そういう言葉に一番敏感になっているのも子育てエンジニアたちなのではないでしょうか。各コメントに対して返答したいところなのですが、感情的になってしまいそうなので、コラムにわたしの考えをつづってみようと思います(結局は感情的なコラムになってしまいましたが……)。

■なぜストレス障害になってしまったか

 部門長の心ない言葉に対して深く傷ついたのは1つの要因です。しかし、それだけで追い込まれるほど自分自身が弱いとは思っていません(本当は弱くて気づいてないだけかもしれませんが)。

 子供が産まれる前までは、わたしはどちらかというと気が強くてよく「歯に衣着せぬ言い方をする」と言われるくらいキツイ感じでした。部門長がああいう言動をとることも充分分かっていたし、そんなことでいちいちヘコんだりなんてもちろんしません。

 この仕事をしていると、皆さんも経験あるとは思いますが、もっとストレスのかかることはたくさんあります。それでも心のバランスを崩すことはなかったのだから、正直、最初は信じられませんでした。もっとできるはずなのに、こんなことでヘコむなんて悔しくて。

 でも今になって思い返してみると、その頃のわたしは我慢の連続でした。

 家では育児に追われて自分の時間はなく、思い通りに育児もできない。旦那は夜中の仕事のため、家事も1人でこなし、わたしがいない時間に温めるだけで食べられる食事を用意する。

 仕事をがんばろうと思っても、仕事はないわ、子供が熱出したり入院したり。子供のことで会社を休んだからといって、家で休んでいるわけではないのです。調子が悪い子供の看病で朝から晩まで付きっ切りです。子供のことを考えれば夜9時までには寝かさないとならないため、ご飯を食べさせてお風呂に入れて……。

 1日は24時間しかないんです。やることは山積みです。でも自分の思うようには進んでいかない。そんな日々の中でいつも「もう自分はダメかもしれない」「限界かもしれない」という気持ちを抱え、それを見ないようにしていたのです。

 「わたしが我慢すればすむこと。もっとがんばっている人はいるんだ」

と自分に言い聞かせながら生活していたのです。

 すべてに100%の力を注ぐことは無理に決まっているのに、それをやろうとしてうまくいかないことに苦しんでいました。その環境の中であの部門長の言葉はナイフで刺されるくらい心に突き刺さっていたのです。

■なぜそこまで自分を追い込んでしまったか

 何に手を抜けばいいのかわからなかった。

 というのがわたしの答えです。すべてに力を注ぐことは無理だから適度に手を抜いたほうがいい、と人はよく言います。それは正しいことですが、難しいことなのです。

 手を抜きたいのはヤマヤマなんです。でもどれに手を抜いたらいいのかわからないのです。育児が大事。家庭が大事。仕事も大事。結局どれも大事だからちゃんとやりたいんです。

 それと、見込みが甘かろうが、ひどく追い詰められようが、生活のためには働かなくてはならないのです。そういう状況になっていくことが予想されてもそれでもその道に進まなければならないときはあるものです。だったら、その都度悩んで解決していくしかないじゃないですか。

 そうして苦しんで追い込んでギリギリの生活を綱渡りしているところに、ほかの人が心ないことをいえば、糸は切れます。何気ないひと言は誰かの心を切り刻んでいることもあるものです。

■願うことは

 さまざまな考えを持った人がいることも事実であり、今回コメントでいただいた意見はしっかりと受け止めたいと思っています。

 これを読んでいる皆さんが、「言葉で言うことは簡単だが、その言葉によってさまざまな影響を受けている人はいる」ということを考えた上で、周りにいる子育てエンジニアにできれば温かい言葉をかけてくれることを願っています。

 というわけで、心の病のその後はまた次回のコラムで。

Comment(23)

コメント

インドリ

日本って何でも我慢しろで何時まで経っても進歩しませんよね・・・
私は根性派ですが、古い観衆や社会システムに問題があれば、我慢せずに変えてしまえばいいとよく思います。
日本人って、人が災難に遭った時は、「我慢しろ」だとか「自己責任」だとは
酷い場合には「お前の妄想だ」といいます。
でもそんな人って、自分が同じ災難に遭えば喚き散らします。
自分が災難に遭う前に直してしまえば、そんな災難に遭うこと無いのにね・・・
今回の件も根本は同じで、子育てエンジニアが住み難い社会は、
社会システムのバグでありなおしたほうがいいと思います。
そのためには先ずはバグ報告です。
黙っていたら何時までも社会のバグは減りません。
色々いう人が居ると思いますが頑張ってください。
私は応援しています。

ビガー

前回は事情も知らず好き勝手発言しました。
失礼しましたm(__)m

仕事の面というか、やっぱり家族の事情で大きく負荷はかわると思います。
何とか旦那さんを巻き込んでまずは家事の負荷を下げるのはいかかでしょう。
あと、友ぞうさんが何を一番大切に思っているのかを整理するのもいいかもしれません。
例えば、以下みたいな感じ?
①こどもの面倒を見ること(風呂タイムとか本当に厳密に決める必要あるのかな)
②仕事の進め方(仕事がなくても自分が意味があると考えたことを周りを無視して実践してみる)
③だんなの世話(飯くらいテメーで作れ、洗濯くらいはやってやるよ)
・・・

手を抜くんじゃなくて、優先度を決めてやらなくていいことはやらないというのが
子育てに参戦して私は実感としてよかったです。

組長

こんにちは。

自分もついつい頑張りすぎてしまうタイプなので、お気持は分かるつもりです。未婚のパラサイトシングルなIT系女子ですが、同じ女性として陰ながら応援してますよ!!

追い詰められていると、アドバイスに対して「でも、**だから出来なさそう」と後ろ向きに考えがちで、そしてそれってすごく辛いことだと思いますが、どうぞ一歩踏み込んで旦那様にご相談されるとか、考えられてはいかがでしょうか。でないと、パンクしてしまいます。ビガーさんのおっしゃる通り、手を抜くではなく、優先度でやることを調整すると考えられるとか良いと思いますよ。私の友もそうしてましたし。


>日本人って、人が災難に遭った時は、「我慢しろ」だとか「自己責任」だとは
酷い場合には「お前の妄想だ」といいます。
でもそんな人って、自分が同じ災難に遭えば喚き散らします。

そうそう!本当に、そうですよ!!「アンタ、人の気も知らんで、よくもまぁ、そんな無神経なこと言うよなぁ」って思います(怒)。辛い時は受け流せるはずの言葉が突き刺ささって困りますが、なるべく忘れましょう・・・。

Sa

前回、厳しい意見を仰っている方がいましたが、前回、今回の記事を読んで、正直、私もその方と似たような感想を持ちました。
(私は既婚で、二児の父親。妻は仕事復帰してます)

子供産んで復帰してきました。でも子供の具合が悪いときは休ませてね。
アタリマエのように書かれてます(そう読めます)が、それは通じないです。

思い違いをされてるように読めるのですが、お子さんの病気だろうが、親御さんの介護だろうが、
会社からしたら「悪いけど関係ないよ」というのが本音です。

社員の背景(都合)は、会社からしたらどうでもいいことなんです。
というか、社員の管理だけでも大変なのに、その後ろにいる人達のことなんて、知らんよ、ということです。

それと、復帰にあたっての覚悟事態はご立派だと思いますが、
実際的な備えや構えが、あまりに無さすぎる、と感じました。

前回の記事で
>体調管理しても、病気にかかるものはかかるんです!!
と書かれてますが、(乳)幼児ですから、それはよくわかります。
母乳からの免疫が切れるあたりからは、いろんな病気をもらうことでしょう。

うちの子供も、妻が仕事復帰してからも、夜中に40度の熱を出して、乳幼児特有の熱痙攣を起こしたりして、どれだけ救急車呼んだり、夜間救急に駆け込んだことか。
1週間単位の検査入院もしました。骨折もありました。他にも細かいことキリがないくらいありました。

でも、私も家内も、他の社員と同じ程度にしか有給は使っていません。

それは、家内が仕事復帰するにあたり、いろんなケースを想定して、備えをしておいたからです。
出産育児が初めてなら、未経験のことばかりで、想定ったって限界があるとは思います。
でも今は○○クラブとか、赤ちゃんを育てる情報誌がいくらもあります。

妊娠期間中や保育園で親しくなった「ママ友」はいませんか。いろんな所から情報を得ることはできるはずですし、そうすれば、こんな時はこんな工夫があるんだ、とわかるはずです。

一例ですが、うちは核家族ですが、どうにも仕事を休みにくいときは、離れて住んでいるどちらかの親に来て頂いて、預かってもらうお願いをしておく。

それもダメなときは、信頼の置けるママ友に、預かってもらうお願いをしておく。
(もちろん、親が亡くなっているとか、遠方に住んでいる、或いはそこまで親しいママ友はいない、などのことはあると思うので、あくまで一例として書きます)

そして預かっていただいた際には、交通費等の実費はもちろん、別途、きちんと謝礼をする。
病気の子供を預かるというのは、ハンパじゃなく気が重いことだから、中元や歳暮も欠かさない。

そういう事態が月イチくらいは起きるから、余裕を見て月ニ回分の謝礼を、給与の中で確保しておこう。もちろん中元や歳暮の分も。
みたいな感じ。 あくまで一例ですが。

それに、
>何に手を抜けばいいのかわからなかった。
これは、あまりと言えば、あまりです。

物事の実行の取捨選択や、手厚く、手薄くの判断ができないでは、
それこそ、前回の方が言われていたように「復帰に早い」と思います。

というか、それが仕事に出ていませんか?
厳しいことを書きますが、部門長さんの対応は、確かに酷いと思います。
でも意外と、あなたのそういうところも見て、「賞味期限云々」を言っているのかなと、ちょっと思いました。

前回、今回と、要するに、子育てエンジニアには手加減してよ、大目に見てよ、と言っているように読めました。

そして今回の記事に到っては、自分の立場から感情を吐き出しているだけで、コラムというより、ブログ記事に近いものだと感じました。

難しい問題ですね。
いち個人の視点だと「ひどい会社だ!」となるし、いち経営者から見れば「事情はともかく……」となる。どちらも正しいですよね。
そもそも企業は個人のこうした事情をどこまで慮るべきなのか。個人の問題だけではないように感じます。

友ぞう

インドリさん、こんにちは。

コメントありがとうございます。
日本の社会にはまだまだ我慢が美学だという考えは根強いと思います。
時には我慢が必要な場面もありますが、それがどんな場合にも有効とは限らないのですよね。

>私は根性派ですが、古い観衆や社会システムに問題があれば、我慢せずに変えてしまえばいいとよく思います。

私もその考えには賛成です。
今までそうだったから、で我慢するのは性に合わないし。
でも一人では無力だということも同時に感じます。
どれだけ周りの人を巻き込めるかが勝負ですよね。

様々な考えの人がいて、批判も受けるけれどそれと同じくらい理解してくれる人もいるということを感じます。
本当にありがたいです。

友ぞう

ビガーさん、こんにちは。

いろいろ書いてくださっても全くかまいませんよ。
事情も詳しく書いてませんでしたし。
それに、普通に生活していてそれぞれの人の事情なんてわかりませんよね。
だから、あの書いた内容に対する感想が
私が周りの人から思われている素直な言葉だと思います。

反省する点もありますし、理解してもらえてありがたいと思う部分もあります。

>仕事の面というか、やっぱり家族の事情で大きく負荷はかわると思います。
そうですね。
仕事のことだけ考えるわけにはいかないし、だからといって家庭のことを理由に仕事に手を抜くわけにはいかないので、バランスが難しいです。
仕事に復帰してからの生活もやってみなければわからない部分も多く、とりあえずこなせるだけのことはこなそうと無理をしていたのかもしれません。

>何とか旦那さんを巻き込んでまずは家事の負荷を下げるのはいかかでしょう。
>あと、友ぞうさんが何を一番大切に思っているのかを整理するのもいいかもしれま>せん。
一番大切なのはやっぱり子供。
子供のことは何よりも優先させたいと思ってます。

何が大切だったのかを忘れてしまい、目の前のことでいっぱいいっぱいになってしまっていることがあり、立ち止まってそういうことを考える時間も必要なのかもしれませんね。

arashi77

うーん、難しいですね。

Saさんのおっしゃってることもわかります。
自分も現在奥さん妊娠中(3ヶ月)なので今から奥さんの職場復帰についていろいろ考えているところなのですが、事前準備といっても一人目なので正直どこまで必要か見えてません。また実際どうなるかもその時になってみないとわからない部分もあり、そこまできちんとできたSaさんご夫婦はすごいなぁと思います。

ただ、やっぱり思うんですよね。
「うちはできた。あなたもそうするべきだったけどしなかったから今こういう状態になっている。それでいろいろいってるけどそれはあなたが悪い。会社に迷惑かけてるんだから当然のこと。」
というように読み取ったのですが、それはすでに結果として起きてしまってることに対してなんですよね。

確かにこういう心情を公開してることで「愚痴」と見えるのは仕方ないと思うんです。
でも、「こういった実体験がある」という事実とそれによる「ストレス障害」になったことについてどう前向きに対応するか、が優先じゃないかと思うんです。

「~だからだめだったんだよ」「~しないからだよ」を言うのは簡単です。
でもそれによって起きた「現在」の状況については、“過去の時点”で「~をする」ことで改善することはどうやってもできません。
であれば、「良い方向に向かうために“今”必要なこと」を勧めるべきではないのかな、と。

まずは、「なんとかやっていこう」というぎりぎりのところにいる人が「傷つく」ことの無いように、と思ってたりするのですが。
どうでしょう?
#自分の周りにもそういう症状の人がいるので、心がけてることなのです。
#「そんなつもりで言ってない」言葉にものすごく傷ついて、動けなくなってしまうことがあるみたいなので…

また、友ぞうさんについても、Saさんの実践されてる手法を参考に今からでも無理しないですむ環境を整えてみてはいかがでしょう?
#これは自分も参考にさせてもらいたいです。ママ友って言う技もありですね。

Status

こんにちは、境遇が似ているので一言だけ。
私は子供二人の父親で共働きです。

お話に出ていた上司はちょっと極端かとは思いますが
現実的にそういう考えの方が多いのは事実ですよね。

また、復帰する時期についてもいろいろ書かれていますが
自分の都合だけで決められるわけではありませんよ。
(実際にうちの場合は保育園の入園枠の都合もありましたので。)

現在うちの嫁は時短勤務で仕事復帰しています。
そして当然のように子供は病気にかかります。
基本的には僕か嫁が休むことになります。
(その日のタスクに応じて二人で相談です。)
※場合によってはうちの両親に頼みますが、両親も働いているので
いつでもというわけにはいきません。
※うちはまだ使ったことはありませんが病児保育という手もありますね。

これは男側からの僕の実感ですが旦那が休むより嫁さんが休むほうが
軋轢は少ないと思います。
(嫁さんは休まないのか?みたいな空気はあります)
リカバリーは自分が病気をしたときに無理してでも仕事に行って相殺するとかですかね(笑)。

>何に手を抜けばいいのかわからなかった。
うちの嫁さんも完璧主義というか自分の計画からずれてくると
かなりストレスになるらしく育児や家事などで遅れたり
できなかったりしたときにそれを受け入れられなかったようです。
人間一杯一杯になっているときは冷静な判断をすることは
なかなか難しいですからねぇ。

もう少し社会が変わってくると楽なのでしょうけど
それを待つよりは自分の考え方を変えたほうが有益だと思っています。
「親は無くとも子は育つ」といいますし、
「最悪旦那の世話はしなくても良い」と思います。
ということでもう少し方の力を抜いてみてはどうでしょう?

こんにちは、はじめまして。
率直な感想を書きます。批判的に見えると思いますが悪く思わないでいただきたいです。

>「わたしが我慢すればすむこと。もっとがんばっている人はいるんだ」
に対して、ちょっとイラッときました。
あなたが子育てをしていることも仕事に復帰したこともあなたの選択ではないのですか?


Saさんがコメントに書かれている印象に近いのですが、

子育てをしていることやメンタルに不調を抱えていることを理由に特別扱いをしてほしい

と、書かれているように感じます。

それって正しいことでしょうか?
私はそうは思いません。

部門長はあなたが望んだ「特別扱い」をしているように感じます。それをあなたがどのように受け取っているかはわかりませんが。

あなたは十分に権利を主張し、それを行使したと思います。その反対側にある責任が今の苦しみとして降りかかっているのではないでしょうか。

私の職場にも子育てをしている女性エンジニアがたくさんいますが、どの人も例外なくタフで時間の使い方がうまく、上手に要領よく仕事をこなしています。また、彼女たちは業務に関して特別扱いを望みません。

そういう人たちがある意味特殊なのかもしれませんし、私自身に理解が足りない部分もあることとは思いますが、それを踏まえてもやっぱり「子育てを理由に特別扱いされたがる」のは私には納得できません。

産休もとったし、残業しないだけで充分でしょ?
なんで仕事内容にも文句言うの?
って思ってしまいます。

いろいろつらいと思いますが、その状況を生み出したのはあなたに他ならないと思うんです。
仕事も家事も育児も大事で優先順位をつけられません、ではいつまでも辛いばっかりで建設的でないように思います。

@ITのコラムは「なにかを成す為のヒント、何かを成した人の体験談」であってほしいと思います。
今回のような内容が続くなら、ブログとかでやるべきだと思います。

友ぞう

組長さん、こんにちは。

>追い詰められていると、アドバイスに対して「でも、**だから出来なさそう」と後ろ向きに考えがちで、そしてそれってすごく辛いことだと思いますが、どうぞ一歩踏み込んで旦那様にご相談されるとか、考えられてはいかがでしょうか。でないと、パンクしてしまいます。

そうなんですよね。
せっかくアドバイスをいただいても、つい「そんなこと言っても・・・」とか「でも・・・」と言ってしまうんですよね。
もうそういう方向にしか頭が向かなくなっているというか。
ああ、自分でも後ろ向きだとわかっていても止められなくなってしまい、考えられなくなってしまいます。
後になって考えてみれば、どうのこうのと言う前にやってみたらよかったとは思いますね。

組長さんも頑張りすぎないでくださいね。

友ぞう

Saさん、こんにちは。

手厳しい意見ありがとうございます。
覚悟はしていましたが、やはり読むと堪えますね。
でも、ありがたいと思っています。
自分の経験について考える機会ができたことを。

Saさんも奥さんも苦労されたと思います。
私の細かい事情がわからないと同じように私にはSaさんの事情はわかりません。
だから、私が書いたことに例えば、子育てエンジニアは手加減してよ、と言っているように感じられたなら仕方がないことだと思っています。

色んな感じ方をされることは当然で、それも含めてコラムの一部だと考えています。
私は甘いです。それは間違いないかもしれません。
でも、私の意見そのものもただ1つの経験談にすぎません。
全ての子育てエンジニアがそうだという印象を与えたならば、それは私の文章力のなさでしょう・・・

友ぞう

みねさん、お世話になっております。
今回、このように様々な意見をいただいて、改めて考えさせられています。
個人の視点と経営者の視点。そして周りの視点。
どの考えが間違っているとか、正しいとかないはずなんでしょうね。

ただ、うちの会社に限って言えば全員の集まる総会で社長自ら
「個人の利益は会社の利益。社員が幸せでなければ会社は大きくならない」
とおっしゃっています。
それはありがたい言葉であり、私もそう願っています。
会社が個人の利益を守ってくれるから、私たちは会社のために全力を尽くす。
また批判されるかもしれませんが、私は会社と従業員はギブアンドテイクだと
思っています。
そして思いやり・・・

友ぞう

arashi77さん、こんにちは。

>また実際どうなるかもその時になってみないとわからない部分もあり、そこまできちんとできたSaさんご夫婦はすごいなぁと思います。
私もそう思います。
私も復帰後のことは想像がつかずに、今になって思えばもっとこうすればよかったんじゃないか、ということはあります。
特に、制度がないので私も会社も初めての経験で。

>まずは、「なんとかやっていこう」というぎりぎりのところにいる人が「傷つく」ことの無いように、と思ってたりするのですが。
どうでしょう?
そのとおりだと思います。
うまくこなしている人だって、心の中の本当のところはわかりません。
難なくこなしてるけれどもすごくもがいているかもしれない。
だからこそ言葉には気をつけないといけないな、と私自身が感じます。

そして同じように悩んでいるかもしれないからこそ
自分も温かい言葉をかけられるようになりたいと思います。

あとはいろんなアドバイスを参考にさせていただいて、自分の後に続く人が苦労しないようにできたらなと思います。

友ぞう

Statusさん、こんにちは。

>お話に出ていた上司はちょっと極端かとは思いますが
>現実的にそういう考えの方が多いのは事実ですよね。
確かに、極端ですがそういう人なので仕方ないんです。
(と、そう割り切らないとやっていけないので)
同じような考えの人はいても、口に出さない場合がほとんどですけど。

>もう少し社会が変わってくると楽なのでしょうけど
>それを待つよりは自分の考え方を変えたほうが有益だと思っています。
>「親は無くとも子は育つ」といいますし、
>「最悪旦那の世話はしなくても良い」と思います。
>ということでもう少し方の力を抜いてみてはどうでしょう?
そうですね。自分の考え方を変えるべきなのでしょうね。
今回、このコラムを書くことによって様々な意見や考えを知ることができて
考え方は変わってきています。

その頃の私は、こんなにがんばってるのに理解されない。理解してほしい。と思っていたのです、きっと。
それが、甘いんだ、と言われそうですが。
じゃあ、誰に理解されたかったんだ?と考えるとみんなにわかってほしいと。
そりゃ、わがままですよね。それにありえない。
そして辛い言葉に振り回されて、勝手に自分を追い詰めて・・・

私も割りと完璧主義なのですが、完璧はありえない、が最近の考えですね。

友ぞう

定さん、こんにちは。

>率直な感想を書きます。批判的に見えると思いますが悪く思わないでいただきたいです。
いえいえ、思いません。
そういう感想は大切だと思っています。自分に都合のいい意見だけを受け入れて、批判的な意見を攻撃するようなことはしたくないんです。
(でも、いいわけしたくなってしまい意見を書いてしまうのはダメな部分なのでスミマセン)

>子育てをしていることやメンタルに不調を抱えていることを理由に特別扱いをしてほしい
そういうつもりはなかったのですが。むしろ、特別扱いとして仕事をしなくてもいいからというような扱いが嫌だっただけです。
権利の主張の部分は、そこまでありとあらゆる制度を主張する必要もないといえばそうだと思います。
ただ、今回自分が会社で初めての育休復帰だからできるだけの前例を作っておきたかっただけです。
これは部門長にもはっきり言われたのですが、「あんまり前例を作りたくないんだよ。君は特例として・・・」ということだそうです。
私としては規則で認められていることを特例として認めてやったよ、というのは納得がいかないわけで、次に続く人も遠慮することなく使えるようにしておきたかったのです。

ああ、すみません。結局言い訳になってしまいまして。

>@ITのコラムは「なにかを成す為のヒント、何かを成した人の体験談」であってほしいと思います。
>今回のような内容が続くなら、ブログとかでやるべきだと思います。
スミマセン。この意見だけには、そうですねと言うわけにはいかないんです。
ブログでは意味がないんです。
自分の思いをただ発信することが目的ではありませんから。

自分の経験やあまっちょろい考え方に、こうして色んな意見が寄せられることに意味があります。そしてそれを読んだ人が様々に感じてもらうために書いていますから。
こういう意見もあるのか、こういう考え方はこういう風に思われるのか、子育てしながらこういう思いを抱いている場合もあるのか、こういう言葉はキツイな・・・などなど。

ご回答ありがとうございます。
それから、先だってのコメントについてご理解いただけたことにも感謝します。

また、理解が足りなかった部分について謝りたいと思います。
「特別扱いをしてほしい」と思っているわけではないのだというところは納得できましたし、友ぞうさんの状況が判っていないのにレッテル張りをしました。すみませんでした。

コメント論争をしたいわけではないので、なんだか今もモヤモヤしますがこのコメントで引っ込もうと思います。
下記は一読者としての意見としてお聞きいただければ幸いです。

>自分の経験やあまっちょろい考え方に、こうして色んな意見が寄せられることに意味があります。そしてそれを読んだ人が様々に感じてもらうために書いていますから。

なんかしっくりこないです。私だけかもしれませんが。
「読んだ人が様々に感じてもらうために」はいいんですけど、それはコラムそのものを読んで感想を持たなきゃ意味が無いように思います。
意見が寄せられる=コメントをつけてもらうことを目的とし、なおかつそのコメントまで含めてコラムだというなら、それはあなただけの意見で作られたものではないでしょう。コラムってそういうもんでしょうか?


コメントに友ぞうさんへのアドバイスや建設性のなさを指摘されていることがとても不自然に感じました。
それが不愉快に感じた理由のひとつでもあるように思います。「あるある」というような共感や、同情されたいだけに見えます。

コラムというものの認識が私と友ぞうさんで違うのだろう、とは思いますが・・・。
「コラムそのもの」の段階である種の「教え」や「気づきをあたえるもの」あるいは「経験則」のようなものが掲載されていて欲しく思いました。
友ぞうさん自身は指摘を受けて気づきや成長があるのだと思うし、そういう見方をする読者もいるのだとは思います。

前回のエントリはともかく、今回のものは私の見方では「愚痴日記」でしかないように思います。
ほかにもそういう記事をあげている人はいるのだろうし、次回エントリではたくさんの気付きが得られるかもしれないし、なにより私の認識が世間とずれてるのかもしれないですが。

放浪者

厳しい意見の方もいらっしゃいますねー。
私は持病持ちで特別扱いしてもらわないと働けない立場なので
用意周到に準備して100%完璧を期すべきだ!なんて意見を聞くとそりゃ無理ですと思います。
人それぞれに事情があるわけで、その事情にあわせた勤務体系が選択できるようした方が、
会社としても全体最適となるのでは?
画一化された仕組みに無理に合わせようとして、結果病人を増やす方が、
会社として損失だと思います。

MM

友ぞうさん、こんにちは。

いろいろ厳しい意見もあるようですね。でも、そんなのは適当にあしらいましょうw

「愚痴をコラムで言うべきでない」なんていうコメントもありますが、まあ、これコラムとはなってますが、私もそうですが特に料金を払って見ているわけではありません。新聞や週刊誌のコラムであれば、「それを買うお金分損した」という言い分もなりたちますけれど、友ぞうさんご自身も高額なギャラももらっているわけでもないですし、コラムとしての完成度を読者にうんぬんされるほどの義務もないと思います。

誤字・脱字がいっぱいだとか、明らかに文法的におかしくて、何を言っているのかわからない・・・というコラムであれば、それは多少の非難も仕方ないと思いますけど、そういうことではない。

なにか、こういうところのコラムにおいては、明確な建設的な結論が書かれていないと許さない、という論の人もいますが、有名な作家の小説だって明確な結論を提示していないものもありますし、むしろ、そういうもののが多い。

私は、産休ののち職場復帰した人がいろんな問題をかかえ、ストレス障害にまでなったことを詳しく書いているという、そのことだけで世の人々に役に立っていると思います。少なくとも同じような境遇にある人や、将来、友ぞうさんと同じように職場復帰しようとしている人に、考える材料を与えていますので。

私の意見を言えば、今、少子化が進み、子供が減っています。やはり子供が減り人工が減っていくのは、国家としてよくないはずなのです。ですから、国や企業はもっと子供を産むことと育てることに協力すべきだと思っています。

「女性は専業主婦をやってればいいじゃないか」という人もいるかもしれませんが、現代の社会情勢をみるにつけ、なかなか旦那さんの稼ぎだけでは将来のた蓄えとしては不安である、というのが大多数ではないでしょうか。終身雇用があたりまえだった一昔前とは違うのですから。

ですから、友ぞうさんが、子育てエンジニアの苦悩をここで書くことは意義のあることです。国も企業も、もっと、子供を大切にしなければならないと思ってます。子供を大切にするということは、子供を育てている親にたいしてある程度の優遇をするということです。そうしている外国はたくさんあると聞いてます。日本であれば、ごく近しい親類が亡くなると慶弔休暇はすぐに取れるんですね。「葬式じゃあ仕方ない」ってことなんですかね。でも、「子供が高熱を出した」という理由だとイヤミを言われる。なんか変ですよね。死人を軽視しているわけではないんですが(笑)、「生きてる人と死んでる人、どっちが大事やねん!」といいたくなる。

まあ、友ぞうさんの上司は、友ぞうさんをなんとか自主退職させたかったんでしょう。会社側から解雇請求するのはとても難しいのは最近の@ITの記事にも出てました。
http://www.atmarkit.co.jp/im/cits/serial/compliance/19/01.html

友ぞうさんには、解雇される明確な理由なんて存在しないわけですから、あとは、チクチクといじめて自主退職にもちこむしかないんですね。友ぞうさんの上司がなぜそこまで友ぞうさんを辞めさせたいのか、という理由は、おそらく、「なんとなくムカつくから」・・・そんなもんです。その上司さんのもっているくだらない仕事に関する哲学に友ぞうさんの生き方がそぐわない・・・それぐらいの理由だと思います。友ぞうさんがそんなに会社に対してマイナスということでもないと思います。

その上司君からすれば、「女は子供ができたら家庭に専念すべきだ。そうでない女は自分の快楽や自己実現のために子供を犠牲にしているんだ」などと、勝手に思い込んでいるんでしょう。そんなもんですよ。しかし、会社は民主主義ではないので、上司のほうが力は強い。最終的には転職なりSOHOのようにフリーランスの仕事の可能性を探るのがいいのかもしれません。

Marco

そもそも・・・
会社に迷惑をかけるのはいけないことなのでしょうか?
家族に迷惑をかけるのはいけないことではないのでしょうか?
家族のために会社に迷惑をかけるのはNG?
会社のために家族に迷惑をかけるのはOK?

どこまでだったら会社に迷惑をかけていいの?
そのボーダーラインは?

誰しも体調が悪くて休むことはあるでしょう。
身内に不幸があったら忌引きで休むことはあるでしょう。
そういう場合も会社に迷惑をかけることになりますよね?
でもそういったリスクを考えて会社に迷惑がかる可能性があるから仕事をしないという人っているのでしょうか?

そういうリスクをかかえながら働くことは許されて、子供のことで早退したり休んだりするリスクをかかえながら働くことが許されないって正しいんですかね?
たぶん今の日本は、前者はボーダーラインを越えないけど、後者はボーダーラインを越えていると判断する会社、人が多いんでしょうね。

その常識を疑ってみませんか?
そのボーダーラインってこのままにしておいていいのでしょうか?

仕事や会社について常識とされていることで疑った方がいいことっていっぱいあると思うんですけどね。
そんなことしても誰の利益にもならないだろうってことが蔓延していると思います。

友ぞうさんのコラムを読んで、そんなことを改めて考えさせられ私にとっては非常に有意義でした。
「コラムに書くことではない」とか「感情を吐き出しているだけだ」とか批判的な意見もあるみたいですが、感情を吐き出すのも意見を言うことと大差ないですから気にしないでいいと思います。
そういう批判を真に受けて、前回と今回のコラムのようなことを書くことをやめないでくださいね。

私にも9か月の子供がいますが、子育てをしている妻の姿を見ると子育てをしている人の大変さがよく分かります。
母親ってすごいですよね。自分にはとてもできないと思うので尊敬します。

友ぞうさん、子育てと仕事をどちらも完璧にこなすって難しいことだと思います。
(どちらかだけでも難しいのに・・・)
正しいかどうかも分からない世間の基準に合わせて自分を苦しめるなんて勿体ないと思うんで、無理しないでくださいね。

早く子育てしながら働きやすい世の中になるといいですね。

nasa

通りすがりで拝見しました。
こんにちは
前回のコラムを読んで、正直、批判的な意見が頭に次々浮かんできました。私も同じように正論やあるべき論を書こうかと思いました。だが、ふと冷静に考えて、そのことを書くのは適切ではないと思いました。よく考えてみれば、そんことは言われなくても分かっているだろうと思ったからです。分かっているから、苦しいんだと思います。苦しいのは、周りとの関係ではなく、あるべき自分と現実の自分の中での葛藤なんでしょう。

状況はとても大変だということは、よく分かりました。それがとても難しく、簡単にどうにかできることではないのだと。しかし、こういうことは、当人にしか分からないのです。他の人には、分からないのです。少なくとも同じような境遇ではないと分からないのです。分かろうとしても、(分かっているふりしても)表面的にしか分からないのです。その言葉じりを捉えても、本質が分かる訳ではありません。ゆえに、その状態で助言や指摘をしたところで的外れなのでしょう。だから、それを聞くと腹が立ち、傷つくのでしょう。ゆえに、このような状況で必要なことは、助言や批判よりも、そのような大変な状況を周囲の人がもっと深く理解することなのだと思いました。

コラムは、いささか、愚痴っぽいところはあるとは思います。ですが、こういった本音は育児と家事と会社との両立という正解の見えないようなハードな現場で実際に手を動かしている人にしか分かりません。現場での意見は、貴重な意見です。このような本音が、こころない批判によって否定されたりてしまってはいけないと感じました。こういった意見がたくさん出てくることで、その現場が分かってない人は、現場の大変さや困難さを知るいいきっかけになると思います。ゆえに、今回の反論や批判にめげずにこのように本音を言いつづけていただければ、社会は少しずつでも良くなると思います。

少しでも早く、子育てしながら働きやすい世の中になるといいですね。

歩亜

こんにちは。コラムやコメントを拝見して少し書かせて頂きます。

私は未婚の女性ですので、友ぞうさんのように結婚して子供が
できた時には同じような悩みを持つだろう、と不安があり、
悩みながらも頑張っている友ぞうさんを応援する気持ちがあります。
しかし現役で働いている身ですし、同じように厳しい意見もあります。
プライベートが大変なのは分かるけれど、常駐が必要な部署で度々
休むならば、在席する必要性を感じないためです。

私は法律のことはわかりませんのでその面からは書けませんが、
会社は社員や一緒に働く人の生活に対して、本当に責任が無いので
しょうか。そもそも所属員のパフォーマンスに関与するのは、
会社にいる時間だけではありません。
所属員の生活全てを会社が保証する必要はありませんが、
ある程度は所属員の生活を考慮して欲しいと考えます。

ただ、人生において常に同じ条件で会社・社会へ貢献できる訳では
ありません。その時々の条件に合わせて、立場を変えていく必要が
あると考えています。これは個人の「こう働きたい」という要望と、
会社側の「このように貢献して欲しい」ニーズが合わないためです。
この理由であれば、異動や転職は止むを得ないのではないでしょうか。

私はどうしても前職場での条件が一部合わなかったため、会社に
対して「この条件を変更できれば私は継続して貢献できます」と
言いました。しかし会社側から「ここではその条件は飲めないが、
別の職場・仕事では条件を飲める、異動してくれ」と言われました。

初めは「この条件さえクリアすればもっと仕事できるのに」と
会社の決定に憤りを感じていましたが、今は会社の譲歩案を出すと
いう対応には誠実さを感じています(当然の対応とも言えますが
今は「貢献しないならばもういらない」と言われてもおかしくない
ご時勢ですから)。私は結果的に転職せず異動で済み、更に希望が
通り幸運な答えを出せました。

これは自分も会社も、希望を出してお互いに改善したいと会話した
結果だと考えています。多くの矛盾があり、全ての方の希望が通る
訳ではないと思いますが、このコラムを読んで、会社と所属員、
お互いの立場を踏まえた話合いをして欲しいと感じました。
私はこれからも、立場が変わる度に会話をしていきたいと思います。

(勿論、『お互い』の環境を改善するために、国としての働きにも
 期待していますけれども。。)
長文、失礼しました。

友ぞう

たくさんのコメント、ありがとうございます。

途中から個別に返答させていただくことができなくて申し訳ありません。
様々なコメントをいただき、ものすごく考えさせられることがたくさんあります。

いろいろ思うところもあるのですが、
ここに個別にコメントを返答することは遠慮しておこうかと思います。
ついつい反論したくなってしまったり、妙に共感してしまったりするのですが・・・

また様々な考えをまとめた上で次のコラムを書こうかと思っています。
つづく、のままになっていますし。

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