筆者は1970年生まれ。先輩から、情報技術者を目指す若い方へ生きてゆくためのコラムです。

10年前に、クラウドがあったなら

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 なんだか、今ごろになって、インフラ系SEの出番がクラウドの出現によって増えてきているようですね。いまやインフラ系SEは「花形職業」になりつつあります。まあ、もっぱら勤務先は東京でしょうけどもね。何だか、無駄に10年を過ごしてきたみたいで、溜息をついています。いま、もし僕が30歳ならば、ホイチョイと上京し、ついていったでしょうね。まあ、RHELになる前のレッドハットや、今やレガシー扱いされている、Windows 2000サーバですでに終わってる大阪のインフラ系SEには無縁の話で……。

■10年前に、クラウドがあったなら……

 基本的にやっていることは、サーバとアプリケーションの時間貸し。大昔、タイムシェアリングという言葉がはやった時期がありましたが、今回のクラウドは、ネットワーク回線が高速化されたために起きた、第2の波。タイムシェアリングでソフトウェアまで貸そうと。自社にいかついサーバを持たなくても、つながってさえいれば、ことは足りる時代になったのです。要は、クライアント・サーバシステムの一形態なので、目先に惑わされずに、プログラム屋さんとインフラ屋さんが仲良くできればいいと思います。

■クラウドは身近に

 しかし、モバツイがクラウドだとは思わなかった……。キャパシティ的に、自社サーバでまかないきれなくなった場合にも、クラウドって有効なんですね。はじめて知った。全国のつぶやきを、クラウドが処理して、みんなの端末に送られる。最初は、どんなお化けインフラなんだろうと、考えたことがありましたが、まさか、クラウドだとはつゆ知らず使っていました。ユーザーにとっては、サービスが提供されていれば、クラウドだろうと何だろうとおかまいなし。いや、参りましたっす。

■クラウドのある一側面

 反面、クラウドは現在、群雄割拠状態でして、各ハードウェアベンダ、ソフトウェアベンダ、大手システムインテグレータなどが、シェア争いにしのぎを削っています。つまり、お客さんの囲い込み競争中。いずれは落ち着く……つまり、良貨は悪貨を駆逐するとは思うのですが……。なので、いまは冷静になった方がいいですね。導入した、さあサービスが終了になったでは困りますし。お金持ちや大手企業などは、逆にリスクを取ってでも、クラウド+シンクライアントにした方がいいことはいいのですが。

 クラウドって、まあわたしたち中小企業にはあまり関係ないですね。大規模な既存インフラをリプレイスするには、クラウドは1つの考え方なんじゃないかと思っています。とすると、中小システムインテグレータは、何をすればいいのだろうか、という素朴な疑問がぬぐえないのですが……。リセラーになるのかな。仲介業者とかになるのかな。なにせ、最近、現場から遠ざかっているので、耳学問でしかないのですが……。

■なので、非常にくやしい

 あと10年遅くに生まれていたら、クラウド関連のお仕事があったはずなのに、もう年も年ですね。体力の限界ですね。前述のとおり「選手」の立場ではなくなってきていますので、仕事をやりたくても、年齢ではねられるのです。僕にはチャンスがないのです。なので、非常にくやしい思いをしています。なので、現役の方にどうか頑張って欲しいのです。

 冬の蝉/さだまさし歌詞

 とりあえず、Windows Azure の本を買って勉強するかー。でも、たまっている勉強、けっこうあるんだよねー。困った困った。欲しい本を買うお金と、無限の記憶力が欲しい……。

■Windows 2008 ServerのAD本ゲット!!

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当たった!! そんなバナナ!! 東京ばな奈!!

 Active Directory 10周年記念のクイズに答えて正解して、しばらく経って、本人はそのことをすっかり忘れていました。ある日、西濃運輸から荷物が届きました。え? 西濃運輸。しかも、送り状には書籍と書いてある。一体、何の本だろう。これって、もしや Microsoft Partner Program の書類かいな。

 開封してみると、A4版の紙に「ご当選おめでとうございます」の文字が躍る。とことん不運続きのおいらにも、運が巡ってきたのかな。何だか、さい先ええやんか。マイクロソフト(元JWNTUG、現エヴァンジェリスト)の、安納順一さんのおかげ? 実際に確認したところ、抽選にはタッチしておられなかったのですが、この際、そういうことにしておきましょう。安納さん、本当にありがとう!!

 (さい先がいいというわけで、これにて一件落着!!)

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