筆者は1970年生まれ。先輩から、情報技術者を目指す若い方へ生きてゆくためのコラムです。

輝く人になりたくて

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 夢を見ました、夢を見た。僕が課長さんぐらいになっていて、新型のDTPマシンを駆使して、思いのままに仕事をしている夢を見ました。年齢的に、そうなってもおかしくない年齢ですので、部下を十数人持ち、イキイキと仕事をしている夢を見ました。

 みんなに慕われ、頼りにされ、今のような、こんな孤独は感じずに済んだだろう、と思うのです。もしも、会社が倒産せずに、いまだに存続できていたならば、こんなみじめな思いはせずに済んだだろう、と思うのです。もし、電算写植オペレーターが長く続いていたならば……。

■DTPに費やした日々を返せ

 DTPならば、今でも教えられます。プラットフォームがWindowsであれ、Macであれ、組み版ソフトが何であれ、DTP6年半の実績がありますので、その気を出せば、どんな緻密な伝票でも、どんなにページ数の多いものでも、作ろうと思えば作れます。ファシリスで面付けもできますし、もちろん、Illustrator、Photoshopなどのデザイン系ソフトもこなせ、ベジェだって書けます。

 しかし、WIndowsの普及が痛かった。帳票類の内製化が進んだ事。阪神大震災が痛かった。地元企業は、印刷物のほとんどすべてを内製化してしまった事。仕事が日に日に減って行く。あんなみじめな思いをするぐらいなら、他の分野で上司になっておけば良かった。印刷は斜陽産業。特に、前述の通り、景気の回復が遅い阪神間では、そんな会社はもうどこにもないのです。しかも、この年になってるから、既に一般の印刷業では、上司候補があふれているどころか、リストラさえ進んでいます。

■輝く人になりたくて

 別に、頭頂部が輝いていても仕方がないのですが、課長さんになった夢を見ました。僕には、クリエイティブな仕事が向いているのです。部下を引き連れるのは、さぞかし気持ちがいいだろう、プレッシャーもある反面、それが報われるのであれば、どんなにいいことだろう。雇われない悲しみにくれ、病気を複数持ち、ひとりぼっちで公営住宅で寝ているより、さぞかし有意義な時間が得られただろう。僕は、上司になっていてもおかしくない年齢です。

 輝く人/アンジェラ・アキ歌詞

 上司になりたいなあ。悩める若者の指導者になりたいなあ。高い報酬を得て、有意義に時間を過ごしたいなあ。でももう遅すぎるんですよ。悲しいかな、二束三文で使われるか、それとも、自営しかないんですよ。正直、もうどうしていいか分からない。

 こんなことで嘆いていると、高校生諸君に笑われるかも知れませんが、キャリアの構築は慎重に、かつ大胆に。そのための準備を行っておく必要があるのです。あと、その産業についての将来性や、市場予測などをして、自分を守る必要が出てきたのです。

 なので、最初の一歩が肝心。このまま働いていて、損になる産業に就こうとしていないだろうか。将来性ですね。その仕事が、自分に向いていて、かつ、自分を伸ばせる職業なのか。職業の相性ですね。いま、入れるところに入っておこう、じゃダメなのです。きわめて戦略的に分析し、職業選択を行う必要がありますね。なので、求人票で分からないところは、どんどん先生に訊こう。「これって、損ですかね、得ですかね」とか「将来性はどんなんでしょう」とかジャンジャン相談して、進路担当の先生と、マブマブダチダチになっておきましょう。

■現れたな、グリーンモンスター!!

 旧情報一種、現在の応用情報技術者試験「2010秋」の予想問題集です。現れたな、グリーンモンスター!!(笑)

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毎度おなじみのグリーンモンスターです

 企業会計は、中小企業診断士試験と重複しているので、いよいよ情報技術者は、経営にコミットして行かなければならないようです。「会長はメイド様!」や「逆転ハニー」などのマンガを読んでいる方が、精神衛生にはいいのですが、勉強は進まないよな。器用に頭脳の切り替えが利く人がうらやましい……。グリーンモンスターを倒すには、まだLVが足りないので、HPを増やすように、このダンジョンに挑んでいくことにするよ。

(勇者さまは、グリーンモンスターと戦って勝つ!!)

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