新卒入社の会社は1年持たずに倒産。「流れよう流されよう」がモットーのエンジニア

勉強会「敗軍の兵、兵を語る」~失敗したベンチャー従業員が恨みつらみを綴る~

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 エンジニアライフ、5月のお題は「こんな勉強会に参加してみたい」「勉強会妄想」ということでこんな勉強会を妄想してみる。

■敗軍の兵、兵を語る

 「敗軍の将、兵を語らず」、という故事があるのはご存知だと思う。意味は、……言わずもがな、寡黙な日本人にはしっくりと来るよね。余計なことは言わない(ちなみにここでの「兵」は兵法・戦法のこと)。

 「敗軍の将、兵を語る」、という人気コラムが日経ビジネスにある。コラムタイトルのとおりなんだけど、事業に失敗したトップの話などこれも興味深く読んでいる。成功は偶然、失敗は必然と言うところ。他者から学ぶ、と。

 で、やってみたい勉強会だが「敗軍の兵、兵を語る」。トップではなくいちエンジニアが失敗を語る。ちなみに前者の「兵」は文字通りの兵の意である。事業に失敗した経営者の弁が語られることはあっても、そこで働く従業員の声を聞ける機会はなかなかない。例えば、ハイパーネットの石倉氏、クレイフィッシュの松島氏、アクティビジョンの小野寺氏の著書を読んでみたが、そこで働く従業員の声は聞こえてこない。従業員の姿は、上記の順序で描写が詳しかった。小野寺氏などはほとんど脳内だったな。最近ではライブドアなど。ライブは成功部類だろうが。

 エンジニアライフの読者は経営者より現場の人の方が多いだろうから、失敗したベンチャー企業の従業員の声を聞く勉強会を開いてみたい。経営者のそれとはまた違ったものが得られると思う。

■こんな勉強会にしてみたい

 さて勉強会の内容、発表+質疑応答のフリーディスカッション形式。あまり形式張りたくないが、次の3つはインプットとして必須とする。

  1. 自分が属していたのは企業のライフサイクル[創業期~成長期~成熟期~衰退期]のどこに当たるか?
  2. 印象に残っているプロジェクトないしプロダクト(別称:記憶から消し去りたいデスマーチ)
  3. 経営者の特徴、長所・短所

 順に説明。1、2、3それぞれに対応するものがこの勉強会のアウトプット。

 1.同じ企業でもステージによって大分状況が違うと思う。面識のない、しかし同企業の2人がはち合わせて「そうだったの?」みたいな発見があるかもしれない。(いい思いしやがって、となるかも?)この時期には舵取られ(=立ち振舞い)をどうすれば良いかなどを共有。

 2.思い出すのはつらいかもしれないが、あえて心の奥底に聞いてみよう。実は早過ぎた、などの発見が。救急車で運ばれた回数の自慢合戦になるかもしれない。

 3.雑誌ではあんなこといっていたけど意外にけちとか。話すたびに広げる風呂敷が大きくなって困るとか。経営者との相性は意外に重要でこのタイプの元ならやりやすいとか実力が発揮できるとか客観的に見つめる良い機会。

 もしかすると、この勉強会が新たなサービスやプロダクトが生まれるきっかけになるかも。そんな場を期待。

■宴もたけなわに

 こうして参加者が順々に話していく。2時間くらい過ぎて宴もたけなわになり(いつから宴?)ソフトドリンクがアルコールに変わってきた頃が第2幕、ある種の本番スタート。どこからともなく恨み辛みの罵声が飛んできたり、悔し泣きの姿が見られたり、関係ないのになぜか食って掛かったり、と。感極まってそんな姿が方々で見られるかもしれない。

 そんな勉強会を妄想してみた、今年のゴールデンウィーク。

 こんにちは。けいいちっくです。今回の勉強会コラムですが、いつも以上にネーミング命です(もちろん分かっているつもりです)。さて、自宅のPCが壊れてしまい不自由な思いをしています。お陰さまでIS01が大活躍。キーボード両手打ちもできるようになりました。でもやっぱり不便です。

Comment(3)

コメント

こんにちわ。コラムニストのあぐです。

このコラムの内容、私も同じことを考えていました(笑
そして実現されるならぜひ参加したい!
人の失敗、自分の失敗は見つめ直して踏み台にすることに意味があるんですよね。
あまりに上位者(=経営者)だと当然視点も違いますから参考になるかどうかはわからない。
それに対して現場の人は目の前でプロジェクトが崩れていくのを見ているわけですから、より生々しい話が聞ける意味でも印象に残ると思います。
大変面白く読ませていただきました。

リンジャーニ

いいですねー。
こういう勉強会。
最後に乱闘は避けたいかな(笑)

リンジャーニさんもコメントありがと。
ぜひレフリー役で参加ください。

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