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やる気のある者は去れ!

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 2014年3月31日に「笑っていいとも!」が終了してから、当記事の執筆時点で5日ほど経ち、未だ深刻なタモロス状態に陥っています(苦笑)。在宅で仕事する日は毎日お昼にウキウキWatchingしていました。それ以前に、小さい頃からお笑い番組が大好きだった僕は、体調不良で学校を休んだ日のお昼や日曜(増刊号)は欠かさず観ていました。番組の終了に対して自分自身、色々と思うところがあり文章にしたいものの、「エンジニアライフ」という場の主旨から外れるので別の機会に譲ることにします。

 さて、2013年の10月に番組内で終了宣言がされて以来、タモリというタレントの一大ブームが起こっているようで、様々な方によって書かれたタモリ本が多数、書店で並んでいます。森田一義という人間の半生を追っていたり、過去の発言を「名言」として紹介していたり。名言に関しては、本人に「名言を言いたい癖」があるようで(「めちゃイケ」の特番で本人が言っていました)、数多くの名言を残しています。中でも有名な言葉のひとつに、

「やる気のある者は去れ!」

 というものがあります。彼のキャラクター(性格)を顕著に表現した言葉のように見え、その実は、「【面白いこと】は、物事の周辺にあるのに、やる気のある人は物事の中心しか観ていない。ただただ暑苦しい。」というものです。この言葉に、予備校講師の林修氏も同意していて、「先生の中にも、『私は教えることが天職です』と言っている先生に限って授業が酷い。生徒の反応を観ない。授業が暑苦しい」と発言しています(2014年2月10日の「笑っていいとも!」にて)。

 タモリ氏は芸人なので「面白いこと」と言っていますが、この「面白いこと」という言葉を一般化して言うと「物事の本質(本当に大事なこと)」なのだと思います。「物事の本質は、その物事の周囲にある。なのに、やる気のある人は中心しか観ていない。」といったように。

 そう考えると、思い返すことがあります。仕事に没頭しやすい僕は、今までも、周りが見えなくなっていたことによるミスがよくありました。

  • 時間が無いからと大急ぎでコーディングを行った結果、新たな不具合を作りこむ
  • 先方の要望として言われた言葉のとおりに作成した結果、より悪い方向へ進んでしまう
  • 自分の判断によるものを、いつの間にか「相手もそれで同意している」と勘違いして進めた結果、トラブルになる

 などなど。(本来は一流のエンジニアとして仕事をするなら、このようなトラブルは起こすべきではないのですが、僕自身まだまだな人間で、お恥ずかしい限りです。)

 「やる気のある者は去れ!」の本当の意味を聞いて以来、「自分の犯してきたミスは、没頭しすぎて視野が狭くなっていたことによるものが多い」ということに気づきました。もっと余裕をもちながら仕事をすることで視野を広く持てば、「本当にそれが正しいのか」と常に改善のための疑問視をしつつ仕事することができ、ミスも減り、より良いものが作れるようになるのではないかと。

 技術やツールを学び続けることも大事ですが、こういったワークスタイルやマインドの面の改善も、職業人として成長していく上で重要である、と感じています。この言葉を、自分の座右の銘にしたいです。

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 「やる気のある者は去れ!」以外にも沢山の「タモリ名言」があります。最近も、このようなネット記事がありました。

 新生活を迎えるあなたへ。心に響く珠玉のタモリ名言集
 http://www.switch-info.com/?p=3286

 何かに気づかされる名言もあるかと思います。ご興味ある方は、ぜひ、まとめ記事や解説記事、書籍を読んでみることをおすすめします。子どもの頃からのタモリファンの一人として(笑)。

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