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メンタルの弱さを自覚する人の心得

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 実は最近、1カ月だけの期間ですが客先常駐で作業しています。ずっと自社サービスの運用業務に携わっていた僕としては、数年ぶりの客先常駐でして。作業内容は、過去に自社で作ったソフトウェアがWindows 7で正常に動作するか確認するためのテストです(他チームのヘルプです)。久々の客先常駐、はじめての(テストらしい)テスト。技術的な面でもコミュニケーションの面でも、非常に勉強になっていて、いい経験ができているなと思っています。

 ただ、勉強になっているとはいえ、慣れない環境で慣れない作業。ストレスもたまりまして。

 僕はメンタルが弱い人間なので、ストレスがたまりすぎたことで、しつこいほどにグチを言ったり、かんしゃくを起こしたり、誰かに八つ当たりしたりすることが昔はよくありました。今は、ある程度のメンタルのセルフケア方法を学んだので、(まったくないとは言えませんが)昔ほどではなくなりました。ただ、メンタルが強い人なんて、こんなことで悩んだりしないでしょうし、グチや八つ当たりなどもしないんだろうなあと思うわけです。

 僕は滝に打たれてくるべきなのでしょうか。

 いや、そこまでしなくて良いのではないかと思います。自分のメンタルの弱さは自分の弱みだと自覚して、その上でどうやって弱さを抱えながら仕事する(生きていく)かを考えた方が良いと思うんです。

 そこで、過去に僕が書いたメンタルヘルスケアの記事やほかの方の記事をまとめながら、メンタルが弱くてもどうやって仕事をしていけば良いのかをまとめてみたいと思います。

■何が起きても笑うことを心掛ける

 例えば、プロジェクトの中で何らかのトラブルが起き、そのリカバーを自分がしなければならない場合。「ふざけんなよ、何やってんだよ」「あぁホント面倒くさい」なんて心の中で思ってイライラしてしまうかもしれませんが、そうではなくて「おぉ(笑)、マジっすか(笑)」と、笑いながら仕事ができれば良いのではないかと思います。トラブル自体を楽しめればさらに良さそうですが、そういうわけにもいかない場合もあるかと思うので……。

 参考:笑ってメンタルヘルスケア

■自分の心の状態に気付く

 風邪かなと感じたとき、無理をしたら症状が悪化するかもしれないから静養するというのと同じように、自分のメンタルの状態に注意を向けることも重要かと。「あ、今、自分、すごいイライラしている」と客観的に判断できれば、イライラを解消するための何らかの手段が取れますし、さらに無理をして誰かにイライラをぶつけてしまうことも少なくなるのではないでしょうか。

 参考:マインドフルネス瞑想でメンタルヘルスケア

■自分の中の悪しき考え方を見直す

 イライラしていると感じたときに、なぜイライラしているのかを考えてみます。その理由が、(世の中は)「こうあるべきなのに」「こうでなくてはいけないのに」という点から来ているとしたら、大概はそれらの理由は自分勝手だったりします。それを見直して、さまざまな出来事を受け入れられるようにするだけでも楽になると思います。

 参考:アサーティブな生活でメンタルヘルスケア

 参考:ABC理論でメンタルヘルスケア

■楽しもうとする

 過去に何度か書いていますが、このコラムのタイトルを「It's Party Time!」としたのは、僕がポップンミュージックというゲームが好きだからという理由ですが、楽しんで仕事をしていきたいという気持ちを表したかったからという理由もあります。仕事をイヤイヤやるよりも、楽しんで仕事をした方が、それはメンタル面から考えても良いことだと思います。

 具体的な「仕事を楽しむための方法」は、エンジニアライフ コラムニストのかるたやさんの記事が詳しいです。

 参考:仕事を楽しむための3つの心得(プロトタイプ開発の日々)

■情報の海から離れて休息する

 僕は、ネット中毒気味なのかもしれませんが、普段からmixi、ニコニコ動画、TwitterなどのWebサービスを頻繁に利用しています。楽しいからです。ただ、「mixi疲れ」「Twitter疲れ」という言葉に代表されるように、精神的に疲れているのに無理に利用しようとすると疲れるだけですし、グチりたいときにTwitterを利用しても結局はグチのツイートばかりになってしまうんですよね。なので、疲れていて気分が乗らないときは、私生活上でもネットを使うのはやめて、離れて休息することも重要なのではないでしょうか。

 参考:精神力を節約するためにニュースを見聞きしない(ライフハック心理学)

■自分の強みに自信をもつ

 ドラッカーは、おのおのの強みと弱みを自己分析した上で、弱みを克服することより強みを生かして仕事をすることを重要視しています(もしドラでも触れています)。僕もこの考えには賛成で、弱点がない何でもできる人になる努力も必要かもしれませんが、真四角な人間になるよりも、ある得意分野があって、その強みを生かして誰かの役に立ちたいT型人間になりたいという思いがあります。 T-岡田選手ならぬ、T-あずKです。メンタルが弱いことを「そんなんじゃ世の中を渡っていけない」と考えて克服することに重点を置かず、もっと自分の強みに自信をもって仕事に励むこと、それがプロとしての自覚にもつながりますし、1人の人間として堂々としていられるようになるのではないでしょうか。

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 以上、今までに自分が学んだこと、考えたことをまとめてみました。

 もともと過去の記事をまとめたいというのもありましたし、メンタルヘルスの話は定期的に考察、アウトプットをしないと、すぐ忘れて感情が乱れやすくなるので、利己的ではありますがいい機会になりました。

 とはいえ、この記事が誰かのお役に立てられれば幸いです。

Comment(3)

コメント

みながわけんじ

トラブルが起こっても笑っていたら、職場の人にいじめられちゃいますよ。
まして客先でそんな態度したら大変なことになります。

トラブルが起こったらドラマの医者や刑事のように真剣な表情をして冷静に対処すればよいのです。仕事では自分は俳優だと思っていれば人とのコミュニケーションで楽になることがありますよ。

さーかす

ちょっとイライラする事があり、
このモヤモヤを解消する心のトレーニング方法みたいなのを探していました。
すごくわかりやすくまとめられていて助かります。
参考にさせていただきます、ありがとうございました

しゃんしゃん

私もIT業界です。
毎日、トラブルが起きるかもしれないとビビリながら出社しており、自分のメンタルの弱さに辟易としていました。
強みと弱みを分析した上で強みを生かす、というとても大切なことを教わりました。
ありがとうございました。

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