番外編:頑張る新入社員へ! 「新入社員が気を付けるべき5カ条」
わたしは入社してからずっと、なぜか新入社員の教育担当としていろいろな新入社員の育成を任されてきました。ほとんどの新入社員は夢を持って、やる気を持って入社しており、まぶしいくらいです。
でも!
頑張る方向が若干間違っていて、「もったいないな~」と感じる新入社員も多いんです。
頑張って欲しいからこそ、厳しい(?) 条件をつけちゃいます。
新入社員の皆さん、心にバリアをはらずに素直に受け取ってね。
■新入社員が気をつけるべき5カ条
第1条:『自分なりに頑張っています』は通用しない |
第2条:『個性』と『わがまま』をはき違えない |
第3条:『おもしろい仕事』は、あなたの受け取り方次第 |
第4条:『相談』は、悪いことではない |
第5条:あなたは期待されています。夢や希望を持って取り組もう |
■第1条:『自分なりに頑張っています』は通用しない
教育担当の先輩が指導をした時に、必ず「自分なりにやってます」っていう人がいます。
🍎例1
先輩:「挨拶の声が小さいよ」
新入社員:「自分なりに大きくしてます」
🍎例2
先輩:「これは、報告書として出せないな。報告書の形になってないよ」
新入社員:「自分なりに頑張りました」
自分なりに頑張ったのはいいことです。自分で自分を褒めてあげましょう!
ただし、それじゃ足りないんです。
会社であなたを評価するのは、あなた自身じゃない。先輩や上司、お客様なんです。
そういった方々が満足いくまで成果が出せなかったら、「自分なりに頑張ってる」だけでは、ダメなんです。「自分はここまでしかできない」って決め付けず、もう一歩頑張ってみませんか? 社会人の早い段階で変なプライドを捨てて、頑張ったほうが得ですよ。
■第2条:『個性』と『わがまま』をはき違えない
『個人・個物を他の人・物から区別しうるような、固有の特性。』が通常使う個性です。
では、ビジネスの世界で有効な個性ってどんなものかわかりますか?
『個人・個物を他の人・物から区別しうるような、固有の特性+会社や社会にとって有益な状況をもたらすことができるもの』
例えば、会社の規則に反して、スーツを着崩したり、敬語を使わなかったり(会社によるんでしょうが)するのは、個性じゃなくて「わがまま」なんです。
そういうと、「じゃあイチローは?」「北島康介は?」っていう人がいます。
あくまでもわたしの主観ですが、きっと、個性もあるし、わがままでもあるのではないでしょうか? ただ、彼らのわがままが許されるのは、それを上回るだけの『実力』があるからです。
『個性』と『わがまま』の違いはわかりましたか?
それを踏まえた上で、ぜひ皆さんには『個性』を持った人になってもらいたいなと思います。
■第3条:『おもしろい仕事』は、あなたの受け取り方次第
「入社したら勉強ばっかりでおもしろくない」「おもしろい仕事が来ない」という新入社員の話を時々耳にします。
気持ちはよくわかります。1日の大半を費やすんですもん、おもしろい方がいいですよね。おもしろさだけが大事なら、転職もよいのかもしれません。
でも、給料もそれなりに欲しいって思うのなら、転職はちょっと待って!!
給料って「仕事に対する対価として払われるもの」ですよね。
さて、新入社員の皆さんは、支払われる給料に見合う仕事ができているでしょうか?
月20万のお給料だとすると、ひと月の労働日は20日くらい。
時間給1300円分のお仕事をできてますか?
それに、おもしろい仕事が舞い込んでくるのは、あなたが一人前に仕事ができるようになってから。それだって、毎回おもしろい仕事がくるわけではありません。
でも、がっかりする必要もありません。
「おもしろい仕事」は気持ちの持ち方次第なんです。「おもしろい仕事を待つ」のではなく、「仕事をおもしろく思えるように取り組む」んです。
真面目に読んでくれている皆さんに、おもしろく取り組むポイントをお教えします。
ポイント:達成感を感じれるように小さな目標を持って仕事をすること。
例えば、「昨日は誤字脱字で3回指摘されたから、今日は1回にしよう」とか、「前回はプログラムを作るのに、4日かかった。今回は3.5日で作れるように頑張ろう」とか、そんな小さな目標でかまいません。
そうすると、どんどん仕事が楽しくなります。そして、頑張っている皆さんの仕事は、「成果」となって、周りの人が評価してくれるようになり、気がついたら「おもしろい仕事」に囲まれて毎日が楽しくなりますよ!
■第4条:『相談』は、悪い事ではない
相談できない新入社員が非常に多いと思います。
「納期に間に合いそうもない」「やり方がわからない」「最近モチベーションがあがらない」
どんなことでもかまいません。
考えてもわからないし、心が病んでしまいそうなら、身近な先輩に相談してみましょう。きっと親身になって答えてくれるはずです。
相談は悪いことではありません。むしろ相談せず、状況が悪化していくほうが悪いことです。
「これは甘えじゃないのか。こんなことも相談していいのか」って悩むこともあると思いますが、相談していいのです。相談すべきことじゃなかったら、先輩がきっとそう指摘してくれます。
叱られて指摘されて、褒められて人は育っていくんです。
「それは自分で考えろ」って怒られて落ち込むことがあると思いますが、「相談してよかった」って思うこともあると思いますよ。
やらず(相談せず)に悩んで、自分自身が壊れちゃうくらいなら、やっちゃい(相談しちゃい)ましょう!
そして、先輩方!!
新入社員の声に、耳を傾けてあげてくださいね。小さい悩みに感じることもあるでしょうが、皆さんもそういうことに悩んでいた新入社員時代があったはずです。
助け合いましょうよ!
■第5条:あなたは期待されています。夢や希望を持って取り組もう
「窓際族でいいんです……」って新入社員がいました。
そんなこと言わないで。夢や希望を持って頑張りましょうよ!
新入社員って、わたし達ベテラン社員から見ると光り輝いてるんです。その気になれば、今からなんでもできますよ~。
それにわたし達は、皆さんに期待してます。怖い顔の社長も役職者の方々も、みんなです。だから、一緒にこの業界を盛り上げて行きましょう♪
皆さんの入社を心待ちにしています😊
コメント
JIRO
はじめまして、JIROと申します。
新人さんの教育担当を任されるということは、アリージョさんは教え上手なんでしょうね。今回のコラムを読んでいても、「難しいことも解りやすく説明できる方なんだろうなぁ」と思いました。
新人さんを採用するということは会社にとっても大きなイベントです。
いろんな意味で新人さんは期待されているし、認められてもいる。でも「今のままのあなたではなくて、もう少し成長してくれて、もっと活躍してくれること」を期待されていることを理解して、いろいろ学んで変わって行ってほしいなと思います。
アリージョさんの今後のコラムも楽しみにしております。無理なさらぬ範囲で続けてくださいね。
アリージョ
はじめまして、JIROさん
コメント有難うございます。すごく嬉しいです。
>でも「今のままのあなたではなくて、もう少し成長してくれて、もっと活躍してくれること」を期待されていることを理解して、いろいろ学んで変わって行ってほしいなと思います。
そうですよね!JIROさんのような先輩の想いを、斜に構えずに素直に聞いて、素直に頑張ってくれるといいなと思います。
コラム、無理しない範囲で頑張ります♪
組長
こんばんは。組長です。
コラム、激しく同感です。特に「自分なりに」の部分は、言い方は違いますが同じ趣旨のことをよく上司に言われたことを思い出して懐かしい気分になりました。
新入社員でこれからってことなのに、窓際族で良いなんて悲し過ぎます!先輩として、後輩が希望を持って仕事が出来るよう力になってあげないといけないんですね・・・。
アリージョ
組長さん♪
いつもありがとうございます!
「窓際族」は、自信のなさが言わせてしまう言葉のような気がするんですよね・・・。
「窓際族」発言をした子は、その子の配属先の先輩がすごくよい先輩だったのもあるのか、今ではよく頑張っていますよ~。
やはり先輩の力も大事なのですね♪