地方でシステムをつくったり維持したりしている人間の、あっちこっち寄り道しながら道を進む様子をコラムにします。

あなたから見て、わたしは一緒に働きたい人ですか?

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 みなさま、こんにちは。「いつかは自分も……」と思ってコラム連載のスタートラインに立ってみたものの、2回目までずいぶんと間が開いてしまいました。

  • わたしは、まわりからどのように見られているのでしょうか?
  • わたしは、あなたが「一緒に働きたい」と思うような人ですか?

■360度評価制度

 「360度評価制度」という制度があります。「360度評価制度」とはなにか。かなり大ざっぱにいうと、上司が部下を評価していた一方向の視点だけでなく、同期・後輩から見た評価点も加え、より広い観点でその人を評価しようという考え方です。

 360度評価制度についてインターネットで検索してみると、いろいろな評価観点があるようです。また、制度そのものへの賛否両論もあるようです。360度評価制度の詳しい議論はまた機会があれば別のときにするとして、ここではそのよしあしには触れません。

■あなたが「一緒に働きたい」と思う人物像はどのような方?

 わたしが働いている会社での評価観点は「あなたが“一緒に働きたい”と思う人を(0~数人)挙げてください」というものでした(匿名で記入します)。「あなたが“一緒に働きたい”と思う人」というとかなり大ざっぱな評価ポイントではありますが、悪いところをいちいち指摘されてげんなりするより、前向きな評価ポイントであると思いました。

 もし「一緒に働きたい」と思う人が0人という結果になったら……さびしいですね。でも、さびしいといっているだけでは何も変わらないので、まわりのみんなに「次のプロジェクトはあいつと一緒にやりたい」と思ってもらえるため、自分の普段の行動を改める必要があると分かるわけです。

 ただし、普段から一緒に仕事をしているメンバーでなければよしあしを判断することができないため、他の部署やかかわったことのないプロジェクトのメンバーに対しては評価ができないという問題点もあります。

 今回はその問題点は取りあえずおいておき、「この人と一緒に働きたい!」と思うポイントは何なのか? を考えてみたいと思います。

■一緒に働きたい人・人物像

 例として、思いつく限りざっと挙げてみると以下のような人物像が思い浮かびます。

  • 高いテクニカルスキルを持っている人:システム設計・構築時にいろいろ相談したり、障害発生時など困ったりしたときに聞くと頼りになりそうな気がします
  • 話題豊富な人・何でも知っている人:自分の知らないことも、異なった観点や豊富な見識から見てもらうことで、新しい気付きやモレを防ぐことができるかもしれません
  • 気軽に話しかけやすい人:一緒に仕事する上で、話しやすい雰囲気の方が連絡・相談しやすいかもしれません
  • リーダーシップがある人:プロジェクトメンバーとして行動するときですが、行動の見本となる方がいると全体がまとまります
  • ヘッドシップがある人:これはどうでしょうか。今の時代は望まれないタイプかもしれません
  • 自分と同じくらいのスキルを持った人:競争意識が働き、どんな仕事に対してもやりがいを生み出せるかもしれません

 ほかにも思いつく限り挙げてみると以下のような人でしょうか。まだまだあるかもしれません。

  • 自分と同世代の人
  • 仕事に対して、情熱を持って取り組んでいる人
  • 時間の使い方がうまく、やるときはやる、休むときはしっかり休む人
  • グチグチと文句をいわない人
  • 後輩・部下の面倒見が良い人
  • ○○(有名人)のような人
  • 誰とでも公平に対応する人
  • 物事から逃げず、責任を持って最後までやり抜く人
  • 人の悪口をいわない人
  • 常にまわりのことが見えていて、プロジェクト全体を考えている人
  • 社会人としてのマナーを身につけている人。電話応対や来客時・顧客先訪問時に丁寧な対応ができる人
  •  などなど……。

■上司、同期、後輩、そしてお客さまから自分に期待されていること

 ではわたし、もしくは今これを読まれている○○さまはそのような人でしょうか?

 自分が描く一緒に働きたいと思う人物像と、今の自分の姿が一緒、もしくは一部でも重なっていたらいいと思います。でも、もし理想と現実がかけ離れていたら……。

  • 高いテクニカルスキルを持っているか?
  • 豊富な話題・ネタを持っているか? 知っているか?
  • 気軽に話しかけやすいか?

 まわりに重要なことを伝え、要求するのもプロジェクトメンバー (自分自身を含む)をよりよくするために必要なことの1つであると思います。しかし、自分がまわりに期待するのと同じように、まわりが自分に対して期待していることがあるはずです。

 まわりにものをいう前に、自分自身に対してもその目を向ける必要があるなと強く思いました。

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