地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

タワーディフェンス IT エンジニア

»

 私は個人的な趣味で、タワーディフェンスと呼ばれるジャンルのゲームをよく遊んでいます。タワーディフェンスとは、所持するユニットを使い攻めてくる敵から陣地を防衛するジャンルです。多くの作品が世の中には存在していますので、プレイされている人も多いのではないでしょうか。

 タワーディフェンスでは所持するユニットを使い、と記載した通り手持ちの戦力で戦うことを求められるゲームです。最初のうちは問題ないですが、ステージを進むにつれ手持ちの戦力だけでは対応しきれなくなることもよくあります。そのような場合は、手持ちの戦力を育てて能力を上昇させ、ユニットを強くしたうえで臨むことになります。時々、俗にいうガチャで手に入れた強力なユニットが活躍することもありますが、往々にして手持ち戦力を育てることで対応することが多いです。

 私たちが業務で開発を行う場面も、ある意味タワーディフェンスな状況に近いものがあります。手持ちの戦力をメンバーとしてまとめ、いろいろな要件をまとめつつも実装・試験を行い、最終的な納品を目指していきます。この、手持ちの戦力で行わなくてはならないのが特に共通している部分で、案件の内容によっては対応が難しいこともよくあります。時々少数精鋭なチームで案件に取り組み、無事に完成までこぎつけることもありますが、そのメンバーはガチャで入手するようなレア度が高いキャラが揃っていた、などということもよくあります。少人数で対応できました、と聞く話の中に紛れていることも多く、少人数という点だけ聞かされた人が勘違いして同じようにとりくみ、そして失敗してしまう話も同じ程度によくあります。

 タワーディフェンスと現実世界で共通していることとして、手持ちの戦力を鍛えることで乗り越えられる場面が増える点があります。最初のうちは能力が足りていなく周囲に迷惑をかけることが多かった人も、経験を積むうちに周りのメンバーを引っ張る立ち位置になることもあります。また、汎用的には戦えなくても局所的には物凄く能力を発揮するタイプもいます。このようなタイプの人も、時間をかけて育ってもらって初めて活躍できる場面が増えたから、ともいえるでしょう。

 色々なものがスピード感を求めるような空気がありますが、最初から高レベルで使える人材というのは非常に稀な存在です。それこそガチャに多額なお布施を支払って入手する必要もあります。そのような稀有な人材に出会うよりも、私も含めた一般的なレベルの人材が数多く揃うのが確率的にも当然です。切羽詰まった案件の時など、すごい腕前のエンジニアでも雇ってささっと作ってくれないかな、などと思うことが多々ありますが、そのような人に参画してもらえる確率は非常に低いのです。

 そのため、私たちは手持ちの戦力を強化するためにも、経験を積ませ少しずつでも育ってもらうよう適切に環境をコントロールしていく必要があります。このコントロールができなければ、手持ちの戦力はいつまでたっても強化されず、対応できるステージが先に進むことはありません。ゲームで言えば、こんなのクリアできる難易度じゃないクソゲーだ!、と文句を言いたくなる場面でしょう。やりようはあったはずなのに、適切にコントロールしてこなかったからこその、突破できていない現状なので反省すべき点は現状のふがいなさではなく、現状を作り上げてしまった自分たちにあると考えてみるのが次につなげるためにも必要なのではないでしょうか。

 ちなみにですが、多くのゲームで高いレア度のキャラクターをガチャで入手できる確率は 10% 未満としているところが多いです。最高レア度であれば 2% とか、イベントでピックアップしても 4% とか、非常に低い確率となっています。現実世界でも、高い技術力を持つエンジニアと出会える確率は同じように低いです。この低い確率を考えると、なおさら手持ちの戦力を強化していくことを大切に考えていくのがよいのだと思います。

Comment(2)

コメント

ちゃとらん

『手持ちの戦力を強化していくことを大切に考えていくのがよい』…名言ですね。全くその通りだと思っています。


結構、日常業務に手を取られて、戦力強化が後手後手に回り、『突破できていない現状なので反省すべき点は現状のふがいなさではなく、現状を作り上げてしまった自分たちにあると考えてみる』べきなのですが、当時はどうとか、あの時はああだとか、言い訳に走ってしまいます。


組織的な強化ももちろん、個人でも強化も必要ですね。

h

ソシャゲのタワーディフェンスもあるにはありますけど、タワーディフェンスはソシャゲ外が一般的ではないでしょうか?
つまりタワーディフェンスを例えに出すなら、配置箇所や順番、犠牲にするものしない物の選択をミスった司令官にしか原因がないとしか。

コメントを投稿する