いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

せいこう体験☆ ~悶々とするエンジニアたちへ~

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■人肌の暖かさの恋しくなる季節

 もうすぐクリスマス。鮮やかなイルミネーションの元、恋人たちが見入っている。恋人といってもいろいろいる。仲睦まじく手を繋いでいるカップル、何かよそよそしいような、それでいて初々しいカップル、やたらべたべたするカップル。それぞれのアイの形がそこにある。

 公園に行くと、そこいら中にカップルが何やらごにょごにょやっている。雰囲気はまるで亀の産卵場だ。よく見ると、男が軽くガッツポーズを取っている。愛の激白にいい判決でも下ったのだろうか。生卵をぶつけてやりたくなった。

■チャレンジ・アンド・レスポンス

 何かに挑戦して、適切に答えが返ってくる。愛の激白に関しては、分かりやすくイエス、ノーが返ってくる。しかし、エンジニアの仕事って、このイエス、ノーが曖昧にだったり、レスポンスがなかったりすることもある。

 業務的に複雑で、いろいろな組織が絡んでいるので、簡単にイエス・ノーのレスポンスを返すのは難しい。それでも、このチャレンジ(何かしらの働きかけ)に対して随時レスポンスを返すことは重要だと思う。

■ハッキリしたレスポンスは進行を迅速にする

 男女2人を例に取ると分かりやすい。片方が「好き」と言って、もう片方が「好き」とハッキリ言えば、次のフェイズに速やかに移行する。まぁ、次のフェイズで何をするのかは人それぞれですが。

 これは、業務でも同じじゃないだろうか。自分のチャレンジ(何かしらの働きかけ)に対してレスポンスが返ってくる事で、レスポンスの内容がどうあれ次のフェイズに移れる。どんどん行動に移せるので、業務が早く進む。なので、レスポンスを返すことに重点を置けば、業務が早く進むのではないだろうか。

■成功体験は人を育てる

 コミュニケーションの基本って、このレスポンスだと思う。そのレスポンスが肯定的だということが人を育てる上で重要だと考えている。この、肯定的なレスポンスが積み重なると、成功体験として心に残る。この成功体験がモチベーションや自身に繋がっていく。そして、レスポンスを返した人も受けた人も、双方が肯定的になっていくという良いスパイラルが生じる。

 エンジニアが無理な条件でも頑張れるのは、この成功体験が原動力になるからだ。うまくいかない事ばかり考えて悶々としてないだろうか。そんな時こそ、誰かに肯定的なレスポンスを返してみよう。

 不安な時に不安をぶちまけるのは三流、不安な時こそ肯定的な要素を探せるのが一流だ。

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