○○しかない人
■現在増殖中
表題のとおり○○しかない人が増えている。この○○の中にはいろいろな言葉が入る。例えば、仕事しかない人、技術しかない人、体裁しかない人、などなど。別の言い方をすると、視野の狭い人と表現できる。
これら○○しかない人たちは、広い視野で見る事が苦手なので、人間関係や業務の進行においてネックになりやすい。このような人を何らかの方法で減らすことは、より良い労働環境には欠かせない。
■君の見る世界は広いか
視野が狭いと言うと、どうだろう。自分の視野は広いのか狭いのか気になるところだ。これに対する答えは難しい。なぜなら、絶対的な基準がないからだ。
例えば、仕事のことを考えているか、技術のことを考えているか、周りの人のことを考えているか……など、リストアップすることは可能だ。ただし、リストアップしたとしても、それをつける人の見解が必ず入るので、高い精度を求めるのは難しい。
■私の考える一つの基準
そこで1つ、視野が広いか狭いかを判断する基準を提案したい。それは、新しいものを生み出せるかどうか。という基準だ。
新しいともの言うと、成果物と混同する人が多いので注意してほしい。話題とか仕事のパターン、行き詰まった時のちょっとしたアイディア。ここで言う新しいものとは、そういうものと考えて欲しい。
自分の持つ引き出しが多ければ新しい発想は出やすい。もしくは、固定観念が少なければ発想は自由だ。これをもって、視野の広さと考えてはどうだろうか。
■1つ注意すること
この視野の広さだが、実は何かを得るほど狭くなるのはご存知だろうか。例えば、仕事で役職や立場を得ると、それに執着して視野が狭くなる。自分の得た技術に執着すると、同じように技術に執着して視野が狭くなる。
技術、立場、名誉、何を得るにしても代わりに捨てるべきものがある。それはエゴという名の執着だ。こいつに気づかないと、気づかない内に「○○しかない人」になってしまう。
目の前のものに必死になるのは分かるが、振り返るのを忘れちゃいけない。人はそれを「反省」と言う。