「ワークスタイル」カテゴリーの投稿 【小説 エンジニアの事故記録】第四十話 小さいおじさん 「バックアップがありました!」幸一郎はA会議室の扉を開けるなり、開口一番、ダンプファイルの存在を報告した。データベースのバックアップには二種類ある。一つはディスクをまるごと取得した物理バックアップ。も... 2018/04/17 Comment(2) 【小説 エンジニアの事故記録】第三十九話 鬼教官 月曜日、22時30分。幸一郎は英雄になる予定だった。そして、渚沙に惚れられるはずだった。小山はかつてこう言っていた。「この試練を乗り越えれば、彼女はお前を見直すだろう」と。だが、その期待は打ち砕かれた... 2018/04/10 Comment(0) 【小説 エンジニアの事故記録】第三十八話 英雄(仮) 月曜日、22時00分。データベースのデータはほとんど消えていた。正確には、300ある業務テーブルのうち250テーブルは0件になっていた。幸一郎はTeraTermを使いデータベースサーバにログインした。... 2018/04/03 Comment(0) 【小説 エンジニアの事故記録】第三十七話 冒険に出発! 月曜日は吉田課長からの一報が入ってから動くことになった。小山が言うには、朝から幸一郎がいると敵が攻撃を仕掛けて来ない可能性があるというのだ。<例えば、お前が万引きしにスーパーに行くとするだろ&g... 2018/03/27 Comment(4) 【小説 エンジニアの事故記録】第三十六話 旅情 幸一郎は五階のサーバ室で端末に向かい、サーバの負荷とORA-01652の監視を続けていた。三十分前に20GByteだった一時表領域を70GByteに拡張した。急いでいたため厳密な計算をすることなく、一... 2018/03/13 Comment(0) 【小説 エンジニアの事故記録】第三十五話 答えは前にある 幸一郎は、毛利の方を見た。だが、彼は特に幸一郎の視線にも気づいていないようだ。自分のパソコンのディスプレイに向かったままだ。そう言えば彼は朝から開発室にずっといる。本番環境に何かを仕掛けることは出来な... 2018/03/06 Comment(0) 【小説 エンジニアの事故記録】第三十四話 ノストラダムス 次の日、幸一郎は職場に辿り着くなり、行き先ボードの自分の名前の横に「外出」と記述し外に出た。駅前のバス停に行き、やって来たバスに飛び乗った。バスは高速道路に乗り渋滞に巻き込まれることも無く二十分後、銀... 2018/03/02 Comment(0) 【小説 エンジニアの事故記録】第三十三話 あなたの秘密を知っています 気が付くと定時を回っていた。新任DBA幸一郎の初日は、特に何事も無く終わった。新体制としても平穏な一日だった。唯一問題があるとすれば、石川が慣れないサブリーダーとしての仕事に悪戦苦闘していたことだろう... 2018/02/27 Comment(6) 【小説 エンジニアの事故記録】第三十二話 あいつがいない職場 ---------------------------------------------------------------------メンバー各位お疲れ様です。楠木です。平素より本プロジェクトで仕... 2018/02/20 Comment(2) 【小説 エンジニアの事故記録】第三十一話 自分探し<下> 鬼瓦商会は繁華街の入り口付近にある雑居ビル二階にあった。先日、福井に連れて行かれそうになったキャバクラがある繁華街だ。土曜日の夕方五時。そろそろ飲みに行こうかと店を物色する人、和服姿の女、黒いスーツを... 2018/02/14 Comment(0) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 次のページへ
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