エンジニアアシスタントとして細々とIT業界に生息している山田たま子(仮名)のコラム

第3回:飲みニケーション、大事です。

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 みなさま、あけましておめでとうございます。山田たま子でございます。旧年中は拙い本コラムをご愛読いただき、ありがとうございました。本年もどうぞ宜しくお願いします。

 さて本題。

 最近の若い人は飲みニケーションを嫌がる傾向がある、という記事をそこかしこで見る機会が増えたような気がする昨今。何も今に限ったことじゃありません。わたしが若い時だってそうでしたよ(当方まだお肌が余裕で水を弾きまくるピッチピチの三十路です)。

 わたしも会社の飲み会がとんでもなく面倒に思えたものです。「楽しくもないのにどうしてお金使わなきゃいけないの?」という非常にひんまがった考え方してました。今じゃとても考えられぬ思考です。飲み会サイコー🍶

■なぜ楽しくないか

 ここで「どうして会社の飲み会は面白くない」と思うのか、いくつか項目を挙げてみたいと思います。あくまでも、わたしが若い頃に感じたモノばかりですが。

  1. 話せる人がいない
  2. 話の長い人がいる、自分のターンが来ない
  3. 飲めないのに強要される
  4. おっさんおばさんの武勇伝を聞かされるのがうんざり

 こんなもんでしょうか。では各項ごとに掘り下げていってみましょう。

 1.の「話せる人がいない」は仕事の上だけのお付き合いのみの場合が多いのではないでしょうか。もちろん仕事なんだから仕事の上だけのお付き合いでいいこともあるでしょうが、1日8時間以上一緒にいる相手なのに歩み寄らないのもちょっともったいないもの。まずは自分から話題を振るなりして相手とのコミュニケーションをとってみませんか? あぁその時はもちろんお酒も忘れずに。アルコールの力を少し拝借して打ち解けてみるとその人の意外な面が見えてくるかも。

 1.とは逆に2.の「話の長い人がいる」は逆を返すと話がとても好きな人。そういう人はどんどん話題が引き出せるはずなので相槌を打ちつつ会話に入れなさそうな人に「○×さんはどう思います?」などボールを回したりするとそこからまた面白い話につながることが多々あると思います。

 マシンガンのごとくしゃべる人は普段聞いてくれる人がいないからかもしれないのでそこはずーっとひたすら聞いてるといいと思います。何度も同じ話されると堪らないですけどね。そこは聞きスキルアップの場と心得ると宜しいかと。

 3.の「飲めないのに強要される」、これは正直きついです。飲めない人に飲めっていうのは正直いただけません。体が受け付けないっちゅうのにお前に何が分かるんかい、と。ですが飲めない場合は飲めないなりに楽しみ方があると思います。それが何か、といわれるとごめんなさい。飲ん兵衛なのでわかりません。ですが飲めなくても、酔っ払った雰囲気で飲み会の場にいると非常に楽しいと思いますよ。ちなみにわたしの知り合いに一滴も飲めない下戸がいますが、「え、あれ素面なの?」というくらい飲み会で炸裂することができるスキルを持っている人がいます。飲めと言われない、または言わせないスキルを身につけるのもありかな。

 さて最後の4.「おっさんおばさんの武勇伝を聞かされるのがうんざり」。これがあるから年上の人達とのみに行きたくないという若い人が多いようですが、これはわたしからするともったいないなーと思ったりします。確かに年配の方たちの武勇伝はちょっと鬱陶しいと思うこともあります。ですが先人たちの生きてきた世界を垣間見たり、「いいなぁ~そんな時代」と羨んだりする機会ってそうそうないと思うんです。

 以前、某大手銀行の部長だった人の話を聞いたことがありますが自分の知っている世界とは全く異なる世界にただひたすら「すっげー」しか言えませんでした。バブル崩壊後の話も笑えないはずなのに笑い話に変えるトーク術も見せていただいたりしてなかなか楽しいひと時を過ごすことが出来ました。こんなことは稀ですけど。また武勇伝もいい話であれば「あぁなってやるぞー」と1つの目標になるし、悪い話であれば「あぁはなるまい……」と反面教師になります。武勇伝から何を得るかは、自分次第ではないでしょうか。ちなみにわたしが聞いた武勇伝の中で一番印象に残り、かつ目標になったのは「1粒5000円の梅干」だったりします。めっちゃ小さい目標ですけど、1粒のために5000円なんて出せない。

■結論

 あーだーこーだと書きましたが結局のところ、飲み会で何を得るかは自分の気持ち次第だと思います。つまらない飲み会だな、と思えばつまらないし楽しもう! と思えば楽しいし。

 また職場を離れたところで仕事以外の話が思う存分できるので、いつも向かいに座っているあの人の意外な面が見えるかもしれませんよ。真面目で頑固なあの人が実は犬にメロメロとか、かわいいあの子が実はネトゲマニアだったりとか。思う存分職場とのギャップを堪能しましょう。(逆に飲み屋で仕事の話すると情報漏えいにつながるとかうんたらかんたら言われてしまうので、職場を一歩でたら仕事を忘れてしまうくらいがちょうどいいかと)飲み会の次の日、職場の人達との距離がちょっとでも近くなったらその飲み会は良い飲み会。良い飲み会を増やしていけるよう、普段からアンテナ張ってみませんか?

 最後になりますが、とても有名な言葉で本コラムを〆たいと思います。

 「酒は飲んでも、飲まれるな。そして飲み会は家に帰るまでが飲み会です。以上。」

 次回予告:わたしが派遣になったワケ

Comment(4)

コメント

しっぱ

こんにちは。しっぱと申します。

私も仕事以外のコミュニケーションって大事だと思っています。
飲みだけでなく、煙草を吸わない方には失礼な話になってしまうかもしれませんが、
喫煙所でのコミュニケーションとかですごく仲良くなれたりします。

仕事中のデスクや会議室をちょっと離れただけで、心にゆとりができます。
ゆとりのある時の会話は楽しかったりしますよね。

仕事は仕事と切り離すのもいいと思います。
でも、少し混ざってしまってもいいかなーと思いながら日々を過ごすようにしています。

>しっぱさま
こんにちは、コメントありがとうございます。

>喫煙所での
そうそうコレコレ。
私は非喫煙者なのですが、喫煙室での会話も凄く重要ですよね。
とても勝手な考えですが、喫煙者は非喫煙者より仲間作りがとても早いと思います。
(喫煙所というコミュニティがありますからね)

公私混同甚だしいのは問題ですが、
仕事仕事するよりは少しくらい混ざっていた方がいいんじゃない?と思うのは同感です。
私の場合、公私混同しまくりかもしれませんが(汗)

本年もどうぞ宜しくお願いします。

我門 隆星

はじめまして。私も会社の飲み会は好きになれません。
おかげで、新年会は出席しますが、忘年会は欠席してやりました。

私の場合、ちょっと事情が山田さんと異なります。

・自慢話がキライ(仕事・特技・家族)。
・グチがキライ(処遇・不遇)。
・下ネタがキライ(ED男にとっては、かなりキツイ)
・人の悪口・陰口はキライ(オレもいわれているのだろうなと類推される)
・薀蓄話もキライ。

私の周りには、上記5点に頼らずにコミュニケーションできる
人間が、一人もいません。
上司・上役連中も後輩も含めて。
後輩の一人にいたっては「話題がない」と言って黙りこくる有様。

しかも飲み会といえば、まるで指定席かのように、座る場所が
自動的に決まる(派閥でキッチリ分かれて座る)。
毎回同じ顔ぶれ、毎回同じ話題(しかも上の5点)。

そんな飲み会に、何か意味があるでしょうか。
別に給料上がるわけでもない苦行、
「人生は苦しいものだ」ということを会得するための修行でしょうか。

ただし、私も飲みニケーションは大きいと思います。

私、酒自体は好きなもので、あちこちのバーで飲み歩いておるのですが。

とあるバーでは、異業種の常連客たちと楽しく話しております。
異業種というのがミソですね。

たまに、酒以外で話題が合ったりするのも楽しいです。
「私、デパスを使っています」
「あ、実は私もです」
というような。

会社以外の人脈と幅広いコミュニケーションは、
けっこう大事かもしれないと思います。

>我門 隆星さま
はじめまして、こんにちは。
コメントありがとうございます。

我門さんの職場の飲み会、壮絶ですね…
1,3,5は全然問題ない私ですが(寧ろ歓迎するクチ)
グチ悪口がいただけません。そんなの楽しくなーいっ。

あと
>座る場所が自動的に決まる

これ!もうなんなの!と思ってしまいました(余計なお世話ですね)
確かに座るところが決まりがちではありますが
その環境にいたら私でも飲み会をパスしちゃいたくなりますね。。
逆にそんな慣習変えてやるわーい、と意気込むかもしれませんけど(笑)
そんなに簡単に変わるとも思えないですが、変えてみたいです。

でも我門さんは別の場所でちゃんと飲みニケーションを
楽しんでらっしゃるようですのでその点、とても安心しました。
やっぱり酒は楽しく飲まないといけませんよね!
バーの飲み歩き、かっこいいっす。私も行きつけのバーとか作ってみたいです。
でも一杯800円↑のお酒とか、お財布が痛くて飲めません><

今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

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