米国でこの8年間のJava案件数の増加率はほぼ0%で、PHPは250%増。日本でも上級PHPerがいないと売り上げは伸びない!?
PHPで作られたWebサイトが世界中で2億4400万サイトとなり、シェアは40%となりました。そして、そのシェアは今も増えているそうです。(インターネットコム2013年2月の記事を参照)
アメリカではJavaの案件数はこの8年間で増えていません。一方でPHPは2.5倍になりました。日本でもそんな感じじゃないでしょうか?もしそうだとすると、Javaメインの事業体では売り上げは伸びないということになります。
※2014年5月集計では全米のJava求人数は0%成長ではなく、▲30%成長になっています。(2014年10月6日加筆)
グラフ:案件数比較
日本の求人数ではJavaが一位でPHPは二位となり、日本国内のJavaの求人数は1万6千件に対して、PHPは1万件を超えました。しかも、年収900万円以上の求人数が500件を超え、全体の5%を占めるようになりました。(INDEED 2013年7月集計)
プログラマーの平均年収が400万円であるのに対して、PHPの平均年収は500万円を超えました。一方Javaの平均年収は2年で30万円ダウンしています。(ワークポート2011年調査)
前述のことから、Javaがメインの会社は売り上げが伸びず、Javaエンジニアの年収がダウンしており、PHPメインの会社の売り上げが伸び、PHPエンジニアの年収が上がっている可能性があるように思えます。経産省統計によるとJavaのビジネス普及率70%に対してPHPのビジネス普及率が65%ですので、Web系のビジネスをしているソリューションプロバイダーの大半はJavaとPHPのビジネスをやっていると考えるのが素直なところだと思いました。どちらがメインかで、今後の業績も変わってくるかもしれません。
ただ、Javaを悲観視しているのではなく、Javaの案件に対して開発会社は飽和状態であり、PHPはまだエンジニア数が少ない上級者層が担当するPHPの大型案件が伸びているため、前述のような状況になっていると思われます。案件数が伸びているPHPにおいてPHP初級者、中堅者は大量におり、PHP上級者はまだまだ人数が少ない状態です。市場で増えているPHP案件は大型が多かったりするので、業績拡大と年収常勝のカギはPHP上級者なのではないかと考えています。
業績を伸ばすためには、受注数を増やすと同時に大型案件もとっていかねばなりません。Javaの市場は業者が飽和しているので、勝負はPHPという感じです。ちなみに、お客様はJavaとかPHPを指定して開発を依頼しているわけではないです。適所適材でJavaが選ばれやすい案件と、PHPが選ばれやすい案件があり、時代が変遷する中で、市場規模が大きくなったり、市場が変化しているだけのことです。
皆さん、いかがでしょうか?市場データを基にした私の推論は以上です。様々な意見があると思いますが、市場で全体をならしてみると、おおよそそんな感じに思えます。エンジニアとしてのスキルビジョン(自分戦略)を考えると主流の技術は抑えておきたいところです。そう考えると、PHPの上級技術は持っておいて損はないかもしれません。
コメント
gems
rubyは”5500%”増ですね!
サイトでrubyを加えるとこうなる
http://www.indeed.com/jobtrends?q=PHP%2C+Java%2Cruby&l=&relative=1
吉政忠志
うわっ次のネタがばれてしまったww
Rubyは仕事の件数がまだ少ないので、もう少したってから書きます!