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UstreamとTwitterの関係について語ってみる

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楽天株式会社 開発部  荻原 一平

 こんにちは、開発部の荻原と申します。普段の業務としては、社内で利用されている PHP の標準化やサポートなどを行っています。

 このコラムは始まったばかりで、一体どういう記事が期待されているのかが分からずドキドキですが、個人的な趣味でもある、Ustreamでのライブ中継について書こうと思います。

■気軽に動画中継ができるUstream

 唐突ですが、Ustream (ユーストリーム)というサービスをご存じでしょうか。

 Ustream は、簡単にインターネット上で動画ライブ中継を行うことができるサービスです。よく "Ust" (ユースト) と略されています。

 Ustreamのトップページからおすすめのライブを観ることができますが、さまざまなジャンルのイベントの中継や、ラジオ番組のようなもの、かわいい子犬のライブ中継まで、世界中でさまざまなライブ中継が行われています。

 ライブ中継を配信するのに、特別なアプリケーションなどをインストールする必要はなく、FirefoxなどのWebブラウザとFlash Playerがインストールされていれば、利用することができます。マイクとUSBカメラをPCに接続するか、MacBookなどのカメラとマイク内蔵のPCがあれば、インターネットに繋がればすぐに中継することができます。動画上に広告が表示されますが、利用に費用はかかりません。

 英語で提供されているサービスなので若干使い方に迷うかもしれませんが、アカウントの登録や実際の配信方法、設定などについては、 gihyo.jp の連載記事で詳しく解説されているので、参考にすることをおすすめします。

 このように気軽に動画中継ができるサービスは、LivestreamJustin.tvなど他にもいくつかありますし、Stickam JAPAN!やニコニコ動画のニコニコ生放送など日本語で提供されているものもあります。そういうなかで、Ustreamを利用しているのは、技術系のイベント中継によく用いられること、ビデオを録画してあとから見ることができるなどの理由があります。

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配信者側の配信画面。特に難しくはなく簡単に利用できる。

■イベント模様をUstreamで中継しています

 もともと、個人的にPHPコミュニティ界隈の勉強会などでUstream中継をやっていたのですが、最近では会社で中継を担当することが増えてきました。楽天を会場に開催される、カーネル読書会などの社外イベント、また10月には開発部主催で楽天テクノロジーカンファレンスを行いましたが、これらのイベントのライブ中継を Ustream で積極的に行っています。

 イベントは中継を観るよりも、実際に参加して会場の空気を感じながら観たり、後の懇親会で会話をしたりするほうが、やはり面白いとは個人的には思っているのですが、外せない仕事や用事もありますし、都心に住んでいるとつい忘れがちですが、何より遠方で参加が難しい方も大勢いますので、そういう方にも楽しんでもらえるために、中継をする意味はあると考えています。動画中継を観ておもしろいなーと思ったら、次は実際に参加するよう、きっかけになればいいかなとも思っています。

 また、動画は保存されているので、見逃してしまい、ブログ記事などで面白かった、興味のある話があったということを開催後に知っても、後から観ることができます。

■Twitterとの相乗効果

 よしおかさんの記事でも紹介しましたが、11月25日に弊社、楽天タワーにて「自作サーバカンファレンス」が開催されました。100人弱の社外からの参加者があり、内容も非常に面白く盛況でした。よしおかさんの記事から、当日の中継を録画したものを観ることができますので、興味を持たれた方はぜひ観てみてください。

 このときもUstreamによるライブ中継を行い、最大の同時視聴者数が230人という数字を記録しました。会場参加者数の倍以上の方がインターネットを通して見ていたということになります。

 開始直後は同時視聴者数が100前後だったのが、じわじわと増え続け、終盤では230人を超えるようになりました。このような増え方をするのは、Twitterとの相乗効果が強いと考えています。

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Ustreamのライブ中継画面。左側に映像、右側にはTwitterのタイムラインが並ぶ

 Ustreamは、今年の春頃にリニューアルがあり、その中でも以前と違って強く押し出されているのが、Facebook や Twitter などとの連携機能です。

 Ustreamの画面の右側には、視聴者が動画についてコメントを書き込むところがあります。以前は、通常のチャットだったのですが、ここが Social Stream として、Twitter の表示を選択できるようになり、Twitter の方が標準で表示されるようになっています。具体的には、設定で、イベントのハッシュタグかTwitterのIDを指定し、その検索結果が現れる感じです。

 これで何が変わるかというと、以前のチャットでは、動画中継のページにアクセスしている人の中でしか会話ができなかったのが、発言が自分のTwitterのフォロワーにも見えて、中継を知らなかった人にも伝えることができるようになる。また、ハッシュタグをキーとして、会場で参加している人と同じようにTwitterのタイムライン上で発言ができるようになります。

 Ustream側のTwit画面から発言すると、Ustream中継のURLが自動でつくので、そこから、動画中継のページにアクセスできます。イベントの模様が Twitter で実況される → 会場にいない人が、動画中継をやっていることを知る → 会場の反応を Twitter で見ながら、動画中継を観る人が増える、さらに中継を観ながら発言をして……というよいフィードバックがかかるわけです。

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Ustreamのサイトからの発言には、(××× live > http://ustre.am/×××) と中継をやっている旨とURLが自動で付く。

■Social Stream (Twitter連携)の設定

 Twitterとのハッシュタグ連携をするには、配信者側で設定が必要です。ログインし、Your Show → Advanced の設定画面を表示し以下の設定を確認、変更してください。

  • 通常のチャットが不要なら Display Chat を No に
  • Display Social Stream を Yes に
  • Social Stream settings で、"Twitter Hashtag" を選択して、利用するハッシュタグを指定、Show nameにイベントの名称を記載する (日本語もOK)
  • Display this chat first で "Social Stream" を選択
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設定画面

■さいごに

 Ustreamについて、そしてTwitterとの相乗効果について駆け足で解説してみました。技術系のイベントでは、Ustreamでの中継がかなり実施されるようになってきました。Twitterを眺めていると、特に週末は、勉強会などの技術イベントの中継がされていることが分かります。いろいろなイベントをつまみ食いできるのは、中継ならではのメリットです。ぜひ、いろいろな中継を観て、面白いなと思うイベントを見つけてみてください。

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