「生活イチバン、ITニバン」という視点で、自分なりのITを追及するフリーエンジニアです。ストレスを減らすIT、心身ともにラクチンにしてくれるITとはどんなものかを考えていきます。

エンジニアの七つ道具

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 どんな仕事でも、それを円滑に行うにあたって、なくてはならないツールがある。「七つ道具」と呼ばれるものだ。今回は、我々エンジニアにとっての七つ道具とはどんなものがあるか、考えてみよう。

 エンジニアと一口にいっても、実際には様々な職種に分かれている。しかしここでは細分化はせず、一般的なものに絞ってリストアップしてみる。

■1.付箋

 これはエンジニアにとって魔法の杖だ。すべてのフェーズ、すべてのシチュエーションで活躍してくれる。

 ブックマークや伝言メモや備忘メモといった一般的な用途だけでなく、GUIモックアップのパーツにもなれば、クラスやオブジェクトやエンティティを表す分析設計ツールにもなる。さらにはタスクを書いて貼り出せばタスク管理ツールにもなる。

 ブレインストーミングではアイデアを書きとめて、それを分類整理できるし、ミーティングでは議事録の下書きとして最適だ。少人数のときにはホワイトボードの代わりに議題や意見やアイデアを書いてテーブルの上に貼っていって、参加者全員で共有できる。こうすると、全員が別々にノートをとるよりも、みんなが同じものを見ているので認識のズレも起きにくくなるし、参加者も一体感を得やすくなる。

■2.ホワイトボード

 ホワイトボードの利点は、自由に絵や文字や記号を描いて情報を共有できることだけではない。活発なミーティングでは、入れ替わり立ち替わり参加者が席を立ってホワイトボードに情報を書き込み、いつしかホワイトボードの前で立ち話をしているような状態になることも少なくない。我々は座って考えるより、立ったり歩いたり、動き回った方が頭の中を整理しやすいのではないだろうか。ホワイトボードを使った議論は、自然とそれを実現しているのだ。

 さらに、ホワイトボードはミーティング時だけに使うものではない。スケジュールを貼り出したり、付箋を貼ってタスク管理をしたり、チームメンバーへのちょっとしたメッセージを書き込んだりもできる。付箋もホワイトボードも、無地だからこそ無限の可能性を秘めたツールなのだ。

■3.プロジェクター

 プレゼン、社内セミナー、レビューなど、資料やデータやソースコードを参加者全員で共有したいなら、プロジェクターは必須だ。大人数でのミーティングの場合、議事録をプロジェクターで映し出して共有すれば、付箋の項で記したのと同じく認識のズレを防ぎ、参加者の一体感も得やすくなる。ホワイトボードに投影すれば、参加者は誰でもホワイトボード上に投影された画面に補足の絵や文字を追加しながら、より深い議論ができるようになる。

■4.スマホ、携帯

 ここでは、本来の用途である連絡手段としてではなく、カメラやレコーダーの代替品としての役割を想定している。最近はスマホや携帯でも十分撮影能力を備えたものが多い。ホワイトボードに書かれた内容をノートに書き写すのではなく、写真に撮ることは理にかなっている。なぜなら、ノートに書き写すことに気を取られず、話題に集中できるようになるからだ。

■5.キーボード

 ドキュメントやコードを書く際に、キーボードの使いやすさは生産性に大きく影響する。慣れないキーボードでは、オペレーションミスも起こしやすい。それで、エンジニアの中には家のキーボードと職場のキーボードが違うことを嫌う人も多い。

 個人所有のPCやスマホやタブレットを職場の環境で利用することに関しては、やはりセキュリティの問題から多くの企業が禁止しているが、キーボードに関しては大目に見ている職場もある。もしも許されているなら、使いやすいキーボードで作業することを考えてみるのもいいだろう。

■6.筆記具

 筆記具にこだわる人も多い。情報整理を中心とした様々な仕事術が書籍や雑誌で紹介されている影響だろうか。3色ボールペンやカラーペン、マーカーなどを活用して、自分に合ったメソッドを実践しているエンジニアをあちこちで見かける。今後どんなに電子化が進んでも、手書きという行為が廃れることはないだろう。付箋も、筆記具があってこそ無限の可能性が広がるのだ。

■7.英語

 最後のひとつは、これまでのものと少々毛色が違うが、エンジニアなら英語が必要欠くべからざるツールであることに異議を唱える人はいないのではないだろうか。ネットで技術的なことを調査すると、毎回のように英語のサイトにたどり着く。特に新しい技術の場合、そもそも日本語の情報自体が皆無ということだってある。だからエンジニアとして生きていく上で、英語は必須のツールなのだ。もちろん国内の企業に勤める多くのエンジニアにとって必要なのは、ネイティブ並みの会話能力ではない。書籍やネット上の記事を読解できる能力だ。

 以上、思いつくままにリストアップしてみたが、どうだろう。こうして見返してみると、ありふれたツールばかりだ。しかし、だからこそどんなエンジニアにも当てはまる七つ道具といえるのだ。これらの七つ道具を使いこなして、楽しいエンジニアライフを送ろう!

Comment(2)

コメント

仲澤@失業者

自分はソフト屋なので、やや異なってますね。
1.付箋×
 まったく使いませんねぇ。書籍や紙の資料を使わないからかもしれません。
 メモや備忘録なんかは手帳とスマホで十分ですね。探すのも楽だし。
2.ホワイトボード△
 あまり使いません。何かを決めるときに、関係する全員が同じ時間に
 同じ場所に集まることは、不可能であるという理由もありますが、
 必要性もほとんど感じません。
3.プロジェクタ×
 さらにまったく使いません。プレゼンが必要な場合はビデオを
 作って、それを見てもらってますです(vv;)。
4.スマホ◎
 最近は登場機会が非常に多いですね。老眼がひどくなってきたので
 パッドの購入を考えてます。
5.キーボード◎
 キーボードとマウスは自分用のものを自前で買って使ってます。
 マウスは1年ほどで壊れるので、在庫を数個確保してあります。
6.筆記用具△
 あまり使いません。字がへたというか、漢字があまり書けないので
 手書き文字はストレスになっちゃいます。キーで打ったほうがましかも。
 そう言えばケシゴムってここ20年ほどは使ってませんねぇ。
7.英語△
 ビジネス会話はだめですが、旅行で困らない程度ならOKですね。
 不明な単語はスマホやPCですぐに調べることができますし。
 翻訳した技術資料はたいていダメダメなので、現在では、
 自分で読んだほうが早いです。そのうちWebやブラウザでの
 自動翻訳の方が自分より正確にやってくれるでしょう(笑)。

とおりすがり

なんつーか、具体性のかけらも無いエントリーですね。
誰が読んでなんの役に立つの?5W1Hのかけらも無いし。

こんな俺様カッコイイだけの「ファッションエンジニア」がドヤ顔でエントリー出しちゃうと、世の中のフリーエンジニアがみんなスイーツ(笑)だと思われてしまいそうで非常に迷惑です。

個々に言及しませんがフリーランス自体の地位をサゲる、あまりにも腹立たしいエントリーだったので苦言を呈させていただきました。

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