「日本人であること」が武器にならない時代へ
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、編集部がおすすめするコラムを紹介しよう。「技術力とコミュニケーション力のバランス」について、日本人ITエンジニアの苦難、目標管理の難しさ、の3本を取り上げる。
- 技術力よりコミュニケーション力?
- アジアのエンジニアと真っ向勝負
- 目標管理にもの申す
「技術力」と「コミュニケーション力」はトレードオフか?
32歳プログラマのNaoki Iwami氏による『プログラマの自分にできること』。今回は「技術力とコミュニケーション力のバランス」について。
「いくら技術力があっても、仕事ではコミュニケーション能力がないとダメだ」とよくいわれる。筆者はそれを否定しないが、同時に「いくらコミュニケーション能力があったって、プログラマに最終的に必要となるのは技術力」であると主張する。経験上、プロジェクトが失敗する原因の多くは、コミュニケーションの問題ではなく、技術力の欠如であるという。
多くのITエンジニアは、フレームワークや共通ライブラリに頼りすぎて、「1からものを作る」という経験に乏しい。自らアルゴリズムを考える経験を積み、プロフェッショナルとしての研ぎ澄まされた技術力を身に付けるべきである――というのが筆者の意見だ。
コメント欄では、「技術力とコミュニケーション力はトレードオフになってしまうのでは?」という意見を軸に、議論が交わされている。プロのITエンジニアとして、どうバランスを取るべきなのか。あなたの意見を聞かせてほしい。
「日本人であること」が武器にならない時代へ
シンガポールで働くフリーエンジニア 山本保男氏による『アジアのソフトウエア開発現場にて』。筆者は自らの経験を元に、「日本人ITエンジニア苦難の時代」を説く。
シンガポールで働いていると、同僚や顧客はシンガポール人、フィリピン人、インド人、ミュンマー人、中国人などである。彼らと真っ向勝負するに当たって、「日本人である」ということにほとんどメリットを感じない、と筆者は語る。
「本国に戻れば月収10万円以下」という国からやってきたITエンジニアたちと競争しなければならないのが、現代の日本人ITエンジニアである。シンガポールだけでなく、日本国内であっても、「日本人である」ことが武器にならない時代が近づいている。
とても難しい「目標管理」
自称「キマイラエンジニア」のdemitasu氏による『エンジニアの狭間』。今回は、目標管理の難しさついて。
「目標管理が憂うつ」であるという筆者。給料に反映されるといっても微々たるものであり、営業職と違って数値目標も立てづらい。さらに、業務外の目標や資格取得が求められる……。
企業において、個々人の目標管理は重要だ。しかし、ITエンジニアにとって「客観的で明確な目標管理」は簡単ではない。
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