LE社のエンジニアたちの風がふくまま気の向くまま本音コラム

敷かれたレールの上を走るなんてまっぴらごめん

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 皆様初めまして、システムエンジニア歴9年、どこにでもいるごくごく普通の開発者の山本幸一です。

 ここではわたしが日頃感じているシステムエンジニアへの想いを語ってみます。この記事を通じて、こんなシステムエンジニアでも何とか働けていけるんだなーと安心していただければ幸いです。

●システムエンジニアを目指すまで

 わたしは、高校卒業後すぐにはIT企業には就職しないで、夜勤もある工場で数年働いていました。学生の頃、X68000というパソコンをきっかけにプログラムの魅力を知ったのですが、当時は仕事でプログラムを作るという事に抵抗を感じてました。

 仕事でとなると……

何のためのプログラムかよくわからん物を作ったり、

自分の思うように作れなかったり、

開発以外の作業が入ったり、

万が一売れるプログラムを作っても会社の物になってしまうのかなぁ……(笑)といろいろなことを考えました。

 会社では単に給料を稼ぐだけだと割り切り、趣味でプログラムを好きなようにやりたいように作る、これが当時のスタイルです。このスタイル、最初は気分良かったのですが、歳を取っていくごとに気持ちが薄れてきます。

 仕事だと割り切ってはいたのですが、わたしの未来像たる上司が、毎日言うことを聞かない作業者によって乱雑に積み上げられたダンボールの整理に追われているの見て、「わたしが歳を取ったら同じことをしているのだろうか」と……それはあまりにも無駄に時間を過ごしていないか? と仕事に対して不満を感じ始めます。

 なかでも「毎日同じことの繰り返し」ということに我慢ができなくなってきます。システムエンジニアの仕事も長い期間で見れば同じことの繰り返しですが、少なくとも同じプログラムを2度作ることはありません。工場での勤務は朝、伝票を見ては指定された材料の加工の繰り返しで、型が違うのみで毎日同じことの繰り返しです。

 自分が機械の一部になったような錯覚を起こし、別のことを考えながらでも仕事ができてました。そんな日々の中、会社から早期退職優待のキャンペーンがあり、このままじゃいかんと、ある意味甘い生活から抜け出そうと一大決心をします。

 友人からも何でこんな楽な仕事から抜け出すのかと止められましたが、おかまいなしです。

 IT企業についてまったく知識がない状態でしたが、プログラマを募集している会社にそれまで趣味で開発していたプログラムの一部と履歴書を送ってみたら、なんと好評価されて、採用されました(現在在籍している会社のことでありませんので、真似しないように)。

 今思うと若さゆえの行動がありましたが、結果オーライです😊

 仕事でのプログラムは予想どおり自分の思い通りにはなかなか作れません。ですが、今ではあまり抵抗は感じなくなりました。丸くなりました。管理する側の立場になって初めて「1人でプログラムを作るわけじゃないから」ということに気づいたからです。

 「大勢で大量に均一に作るプログラムも、これもまた楽し」です。

 ……人生いろいろ寄り道しましたが、自分の考えで判断し自由に行動できるという現在の仕事に対し、非常に喜びを感じます。

 皆様も現在の自分の仕事に対し、喜びを感じるところがあるといいなと願います。以上。

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