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健康について第24回【実践編】朝起きれないのには理由がある

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 お世話になります。龍澤と申します。

 前回は、午後に眠くならない手法について健康とからめて書いてみました。今回も引き続き【実践編】です。

◆すがすがしい目覚め

 さて、私たちが「健康!」を感じられるのは、「すがすがしい目覚め」を感じられたときではないでしょうか? 実際、経験した方は分かると思うのですが、朝の目覚めが良いときは案外、そのままのノリで夕方まで突っ走れるものです。プラスイメージで業務に突入すると、日勤帯で何かネガティブな出来事が発生しても、なんとな~く「余裕の対応」ができてしまいます。

 この連載の基本的な考え方の1つでもあるのですが、たまに良い状態に遭遇したときに、それを「つかまえる」。

 「あれ? 今日はなんだかすがすがしい!」と思える瞬間があったら、ちょっと立ち止まって、「なぜだろう?」とその原因を深堀りしてゆくことです。そして、偶然発生した良き状態を、毎日発生させるように仕向けてゆくことこそが、この連載のタイトルそのもの――「IT業界を生き抜く健康生活」だと考えております。

 一度掘ってもなかなかわからないものですが、「立ち止まって、考える」ことを習慣化してゆけば必ずつかむことができます。

 すがすがしい目覚めを感じるためには、あたりまえのことですが、良質でかつ適度な長さの睡眠をとることです。そして、すがすがしい目覚めによりその日の仕事の生産性向上が保証されるのであれば、貪欲に「すがすがしい目覚め」をとりにゆこうではありませんか。

 まず、朝の目覚めがサイアクなときのその原因を考え、それを取り除いてゆくというアプローチが、いちばんわかりやすいと思います。

◆睡眠不足

 ……あまりに分かりやすすぎますが(笑)、確かに睡眠時間が短いから目覚めが悪い、というのは否定しません。

 でも私たちは、ある程度の睡眠不足はもうあきらめるのが肝要です。毎日毎日「ああ今日は○時間しか眠れなかった」と後悔しながら朝の時間を過ごすのは、「ゆるやかな自殺行為」といっても過言ではありません。

 大事なのは、自分のデフォルトの睡眠時間を決めてそれを身体に慣れさすこと。そして、眠りに入る時刻を一定にすることです。少ない睡眠時間でもかまわないので、身体にリズムをつくること。

 どうしても私たちは、仕事の始業時間にあわせた生活を送ってしまうことになります。そこから逆算して、家を出る時間、起きる時間を決めて目覚ましをかけるわけですが、そうせざるをえないのであればもう一歩進んで、「寝る時間にもアラームをかける」までやってしまいましょう。そのアラームがなったらもう、寝に入ってしまう。

 「仕事が終わる時間が不規則で眠る時間を決められない」という声が聞こえてきそうですが、残念ながら、その仕事のスタイルを自ら変えてゆくしかないのです。自分のために。

 仕事というのはおそらく、ほっとけば永遠に終りません。だからこそ、(闘ってでも)仕事を一定の時間に「終える」努力をしなければなりません。

 ところで、ご参考までに、一般的に言われている「休日前でも、ふだんの寝る時刻よりも1時間以上遅く夜更かしをしない」そして「休日でも、ふだんの起床時刻より1時間以上寝坊しない」というのは、自分の生活リズムを1週間で崩してしまわないためにも、大事ですね。できる限り実践したいものです。

 休日は、ふつうに起きて、1時間~1時間半昼寝をする(ちょっと長めに)習慣をつけるのがよいと思います。また、毎日コーヒーを飲む習慣のある方は、休日にコーヒーをやめてみると、てきめんに昼眠くなりますので試してみていただければと思います。

◆飲み過ぎ、二日酔い。

これも分かりやすすぎるので、省略します。いずれ、私なりの「酒に呑まれない方法」を書いてみたいものです。

◆不安をなくす 【本題】

 目覚めが悪いときというのは、単に睡眠時間が短いからというよりも、何か不安を抱えていることがほとんどです。不安というのは、つまりは仕事やプライベートにおける「トラブル」そのものです。

 プライベートについては言及しませんが(笑)、仕事上のトラブルというのはやはり人間関係とか。。プロジェクトで遅れが生じていて、その原因はわかっているのだけれど原因の根っこが深すぎて頭を抱えているとか……。

 まず、この問題についてはふたつの解決方法があります。ひとつめは、「1日1日をやりきって帰宅すること」です。諸問題を翌日以降に先送りにしてしまうから、家に帰ってもいろいろとネガティブな思いが渦巻いてしまい、結果的によく眠れずに目覚めも悪くなる。目覚めが悪いからその日も気分もサイアクで、仕事の生産性もイマイチ。。と、完全なる悪循環にハマってゆきます。

 悩みを継続的に抱えてしまうようなトラブルというのは、劇的に、そして自分の力だけで解決できるはずがありません。だからこそ、その日にやれることをやりきることが大事なのである、ともいえるのです。

 私個人の話ですが、何度も苦い経験をしているのでわかるのですが、とあるトラブルを抱えているときに、自分がその日にやらなければならないことというのは、実はうすうす知っているのです。それを、やらない。やらずに先送りするから、「火事」がますます拡がってゆく。拡がってゆくのはわかっていても、やらない(やれない)。

 それは、「苦手な人と調整すること」なのです。これを後回しにしてしまう。

 2つ例をあげましょう。1つは、顧客担当者等の重要なステイクホルダに、誠意を込めつつきっちり「報告」をすること。これを怠ることが多いです(「聞かれてないから……」と)。なぜ怠るかといえば、どこかで「もともとオレのせいじゃないのになんでオレが」という考え方があるからです。こういう考え方は捨てましょう。

 もう1つは、生産性が低くて(はっきりいえば、あまり働かない)手を焼いているメンバーに対して、具体的なタスク指示をすることです。かみくだいて、説明をしてあげる必要があるのに、「なんでこのオレがいい大人相手に、こんな小学生相手みたいな指示をしなければならないのか」という思いがあるから、やらない。あるいは、いろいろと反論されるのがイヤだからメールで漠然とした指示だけで済ませようとする。

 大事なのは、今この状況であなたの力が必要なのだ、と「お願い」をすること。誠意を見せること。

 メールではゼッタイにダメなのです(メールのみのやりとりでは火種がますます大きくなります)。最低でも電話、可能であれば(物理的に近いのであれば)面と向かって、誠意を見せなければなりません。

 トラブルの渦中においては、誠意を持ってフェイスtoフェイスで「報告をすること」、および「指示(お願い)をすること」(あるいは両方)、1日の終りに必ずこのふたつは済ませて、帰宅しましょう。ステイクホルダやメンバーからフィードバックを受け(時にはそれは耳が痛いことも多々あります)、それを真摯に受け止めて翌日以降の自身のタスクに落としこみ、そしてそれを継続してゆくことにより、事態は100%好転してゆきます。

 チームやプロジェクトがトラブルを抱えている渦中で、自分が常に「汗をかいて」いる(のを周りにみせてゆく)のは、大前提です。自分をコントロールすることは、ある程度はできますが、いつもおざなりになるのは「誠意」でもって他人を動かすことです。月並みな言い方ですが、まず自分が変わると、周りも変わってゆく、というのは真実です。

◆寝てしまおう。

 不安をなくすための解決方法その2は、今書いた「1日1日をやりきって帰宅すること」が前提なのですが、結局のところ「寝てしまう!」ということですね。

 その日やるべきことをやって帰宅すればだいぶ気分は楽になっているはずですから、あれこれ考えずに寝てしまう。つまり、「睡眠中の自分」にソリューションを任せてしまうということです。(第18回 「24時間働けません」参照のこと)

 起きている間の自分が一生懸命、逃げずにやるべきことをやっていれば「睡眠中の自分」は必ずうまく引き継いでくれます。

◆まとめ

 つまり、「すがすがしく起きる方法」というのは「その日やるべきことをやって、寝る」に集約されるのです。こうやって書いてしまうと、あまりに当たり前のことですが。。

やるべきことをやっていれば「睡眠中の自分」が、翌朝の自分に「すがすがしい目覚め」をプレゼントしてくれます。

 最後に……間違っても酒で解決しようと思わないことです。ドカ食いもやめましょう。また、仕事でトラブルを抱えているからといって、「寝てしまわない」(つまり徹夜)というのはサイアクの手法ではないかと思います。

 読んでいただきありがとうございました。

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