健康について第73回 本当の健康法とは(13) ストレス(との向き合い方)その2

2013/05/07 12:26:41

 お世話になります。龍澤と申します。

 前回、ストレスについて書き始めたつもりが、だんだんと仕事論的な話になってしまいました。

 仕事は、「オレに仕事をふるなよコノヤロウ」オーラを出しまくって現場の雰囲気を悪くするよりも、淡々と受けたほうが結果的にはストレス軽減になるのではないか? という問題提起をさせていただいたつもりです。

 今回もこのへんの話を続けます。

 

◆スキルアップへの超近道

 「面倒くさそうな仕事は受ける」というスタンスが、未来のあなたを救うのでしょう。なぜなら面倒くさそうな仕事をこなすことによりスキルが上がるからです。

 言い方を変えれば、面倒くさくない仕事をこなしていてもスキルは上がりません。良くて現状維持ですが、普通スキルは「後退」します。なぜなら、世の中はこの瞬間にも進歩しているからです。進歩している世の中に対して少しずつスキルを上げながらついていくのが「現状維持」ですので。

 面倒くさそうな仕事は、淡々と受けるだけでなく、淡々とこなすのがベストです。淡々とこなすことでスキルが上がってゆきます。それが、いわゆる「修練」と呼ばれるものです。

 あるいは「覚悟」がスキルを上げるのかもしれませんね。 どんな小さな仕事でも、引き受けるときはプチ覚悟が必要なのでしょう。覚悟を持つということは責任を持つということです。

 「淡々とこなす」方法とは、具体的には、受けた仕事については愚痴るのはやめることです。それだけでOKです。愚痴りながら仕事をしたところで、周りのあなたに対する評価も下がりますし、組織の士気も少し下がりますし、自身の主体性も喪失していきますし、いいことは何もありません。

 キツくない仕事をやっている分には、ふつう愚痴は出ませんよね。キツくともキツくなくとも、とにかく淡々と仕事を進めるということです。

 

 キツくない仕事をやっているときですら、たとえば「仕事が単調でつまらない」とか愚痴が出てくるようですと、これは「重症」かもしれませんね……。とにかく仕事自体がキライということですよね。それはそれは、出勤するだけでストレスでしょうねぇ……。

 このような状態は、「仕事のせいで不健康になっている」ということですので、よろしくありません。そして、IT業界はこのような方が多いようです。この連載では、仕事をすればするほど健康になっていく、というのを理想に掲げてはいますが、まずは仕事でのストレスを軽減させて、仕事をすればするほど不健康になるスパイラルから脱することが先決ですね。

 ちょっとだけ強い意志を持てば、変わっていくことはできます。まずは、愚痴るのをやめてみるだけですので。

 「愚痴れないとストレスがたまるばかりじゃないか! ただでさえ面倒くさい仕事を抱えているのに……」と思われる方、いらっしゃるかもしれませんが、それはちょっと……。ドラスティックに、考え方を変えたほうがいいのでしょうね。

 現代社会では、スポーツで発散するなどストレス解消法はたくさんあるはずです。もっともポピュラーなのは、趣味を持つことですよね。

 仕事そのものが楽しい、とまではいかなくとも、仕事をこなす過程でストレスが蓄積されてゆかないのがベストですが(仕事の時間帯の中で、ガス抜きをする手段を考え、プライベートに引きずらないようにしましょう)、それが難しいようであれば、プライベートの時間(趣味を行う時間)を日々楽しみに、仕事をしていればよいと思います。

 皆さん、うっすら知っているのでしょうが、愚痴を撒き散らすことでストレスが解消されることはありません。まずその事実に正面から向き合うことでしょうね。「ちょっとだけ強い意志を持つ」とはそういうことです。

 

◆仕事は、増えるもの。

 「ただでさえ仕事が多いのに、面倒くさそうな仕事まで受けていたら、ますます仕事が増えちゃうじゃん!」と、考えますよね。

 それは正しい。

 そう、仕事は増えるのです! 実は(ザンネン……)!

 ただし、仕事は増えますがアサインされる仕事の質が上がっていくのです。なぜなら、面倒くさそうな仕事をこなすほどに生産性が上がっていくから。その生産性にふさわしい仕事が、やってきます。

 未来のあなたは、今のレベルの仕事は、鼻歌まじりでヨユウでこなせます。が、残念ながら(?)未来のあなたにはヨユウの仕事はきません。未来のあなたの生産性、UPしたスキルにふさわしい仕事がきます。それは、素晴らしいことです。

 以前書いたように、もともとだらだら残業しているのですから仕事が増えても「労働時間」という点ではそれほど変わりませんので。微増ぐらいです。生産性が上がるのと、仕事のレベル(難易度)が上がるのとで、おおよそとんとんです。

 そして不思議なことに、たくさん働いている割にはストレスが減っていくのです。なぜなら、仕事に納得感・達成感があるからです。そして、生産性が上がるにつれ自分の仕事の「こなし方」にも満足感が出てきます。

 ストレスも減るし、スキルも上がるし、さらに、周りや現場からの信頼も得られるし……。悪いことは何もありません。 

 早く帰れるようになる!ことは、ないかもしれないけれど……。まぁ、いいじゃありませんか現状維持で。

 

◆未来を変える(まとめ)。

 未来も同じレベルの仕事をしていたいか? という問いを、自分に発することが大事なのだと思います。

 IT業界に棲息する人間の「性」として、われわれは、もっとレベルの高い仕事を欲しているはずです。そもそも未来はより複雑化しているはずなので、その状況に見合った仕事をせざるを得ないでしょう。システムエンジニアリングは10年前と比べてカンタンになったでしょうか? 私はそうは思えません。これだけ、システムエンジニアリングをシンプルにしよう、システム運用を効率化しよう、という動き(流れ)があるにもかかわらず、です。

 未来に、もっとレベルの高い仕事をしているためには、常に上昇志向でいるほかないのです(上昇志向とは、役職を上がっていくことを目指すことではありません)。

 われわれは、自分のレベルが上がっている、という実感があるのであれば、キツい仕事も耐えられますし、自分のレベルが知らぬ間に上がっているような仕事を欲しています。そしてわれわれは、同じ仕事の繰り返しは実はキライです。飽きっぽいのです。

 ストレスの軽減(ゼロになることはありえません)および「仕事により健康になる」カギはこの「上昇志向」にあります。未来に自分のやりたい仕事をやっているためには、今キツい仕事をするしかないのです。

 上昇志向をおおっぴらにするのはけっこう恥ずかしいので、内に秘めていればOKです。

 もし、未来も今のレベルの仕事を欲するのであれば、そこにはストレスと不健康もセットでついてくることでしょう。不思議ですよね。未来も今のレベルの仕事をしているのであれば仕事はラクになっているはずなのに。

 われわれは、現状維持志向では健康になれないのです。言い方を変えると、強い現状維持志向を持っている方は業界から離れたほうがよいかもしれませんね。あるいは、完全に管理職に上がるか。そうでないと、いつまでも強いストレスを抱え続けることになります。

 ……なんだかいつもどおり、脱線しまくってしまいましたが、もう少し続けます。次回でこの「ストレス(との向き合い方)」は終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

健康について第72回 本当の健康法とは(12) ストレス(との向き合い方)

2013/04/05 11:35:57

 お世話になります。龍澤と申します。

 引き続き、「本当の健康法とは」(「健康について」最終章)について、焦ることなく、少しずつエンディング(大団円)に向けて書いていきます。

◆本当の健康法を実践するための前提条件の整理

 ※重要なので、しつこく書きます

  1. 「IT業界は、常に自分に向上心を与えてくれる」という考え方にシフトすること。
  2. 「健康になろう」という強い意志を持つこと。
  3. 仕事を続けながら、(気が付いたら)健康になっている術を考えること。仕事と健康法実践とを明確に分けない。
  4. ニュートラルでいること。
  5. 周りの人と自分とを差別化すること。(1)ネガティブな言葉を吐かない (2)IT業界における自分の立ち位置を正確に認識する (3)素直である(いる)

◆前回までのおさらい

 まただいぶ間があいてしまいました……。ここ数回は、「本当の健康法」として、ベンさんコントロール、睡眠コントロールを取り上げました。これら2点にこだわっていくと、徐々に健康になっていくこと請け合いです。ぜひ実践してみていただければと思います。

 詳しくは、第69回~第71回をご確認ください。

 

◆ストレス(との向き合い方)

 さて今回ですが、IT業界に生息するわれわれが、まるで持病のように抱えている「ストレス」について書きます。

 ストレスについては最初から結論を書かざるを得ない、といいますか……。

健康の秘訣はストレスをためないことであって、ストレスを受けないように回避して生きていくことではない。

 ということです。

 つまり、大事なのは、ストレス耐性および「受け流す」技術です。まわりがストレスフルな生活を送っているからといって自分がそうなる義務はどこにもないのです。

 

◆逃げても追ってくる

 仮にあなたが今の職場で、ムチャ振りされやすいような体質、ポジションに甘んじているとしましょう。

 その状況が相当なストレスになっていることと思います。

 分かります、すごく分かります。

 で、その状況を打破するにはどうすればよいか? ですが、

  「いや!それ自分の仕事じゃないんで」と断ることは必ずしも得策ではないのです。

 めんどくさそうな仕事はできるだけ受けない、というスタンスの方、たくさん知っています。というかIT業界はそういう方ばかりです(失礼)。おそらく、それほど意識せずに、それがベストなストレス回避法であると考えてそうしているのだと思います。

 ところが、仕事というのは、全員がそっぽを向いたら消滅するわけもなく、いつかは誰かがやることになります。

 一発目に断っても結局は押し切られて受けてしまうか、めぐりめぐって別なムチャ振りとして返ってきます。そのときは最初に想定された負荷の1.3倍ぐらいになっており、かつますます期日も迫っています。

 つまり、最初めんどくさそうに見えた仕事が、さらに輪をかけてめんどくさくなって返ってくるわけです。仕事というのは、放置すればするほどリスクが増大していくものです。

 結果的に(しぶしぶ)受けた仕事というのはモチベーションも非常に低く、最終的に深夜残業などで対応してもアウトプットの品質は相当悪い。というかわざとあて付けで、品質低めに出したりしますよね。当然手戻りが発生し、自業自得でさらに苦しむのはもちろんのこと、周りもそのシワ寄せを受けますので(というか、本人はシワを周りに寄せたくてしょうがないわけですからね)、組織全体に少しずつ迷惑をかけます。

 そしてあなたの評価も少しずつ下がっていきます。

 「なんでオレばっかり……」と考えてしまっている方は、実はそんな仕事のやり方の繰り返しで自ら墓穴を掘っているのではないでしょうか? 自分で自分の評価を下げて、現場で居心地悪くなっていませんか?

 

◆だから、さくっと受ける

 なので、さくっと仕事は受けるべきなのです。そして7~8割ぐらいの品質(自分の全力に比べて)で、納期のかなり前に返す。あるいは想定されるアウトプットを早い段階でレビューしてもらう。それをやっとけば、手戻りはあるかもしれませんが、結果オンスケです。あなたの評価が悪くなることはありません。

 「取りあえず受けることにする」というスタンスに変えるともちろん残業は増えますが、でもずっと今までもだらだら残業を続けてきたわけでしょう? だからあんまり状況は変わらないのです。

 だからといって、この連載は自己啓発系ではありませんので、「仕事に対して積極的に手を挙げましょう!」ということを言いたいわけではありません。いつも笑顔で、「ハイ!喜んで!」なんていうオプションは不要です。ただ仕事のオファーがあったら(ある意味)観念して、その場で引き受けた方が絶対に得策ですよ、ということです。

 あなたが所属する組織にとっても。そして、めぐりめぐってわれわれにとっての得策でもあるのです。

 いただいた仕事に対して笑顔をふりまく必要もないし不機嫌になる必要もありません。ただ淡々と、着手する。上述した「4.ニュートラルでいること」の実践です。

 まぁ、取りあえず仕事を受けろとはいっても例外というか、限度はありますよね。SEなのに毎日掃除しろとかいわれたらイヤですよね。それは学校における「いじめ」に近い話ですから、別途第三者を立てて調整する必要があるかもしれません。

 そういえば第21回で「引き受ける」ということについて書いていました。よろしかったらこちらもご一読ください。書きたいことがもりもり出てきましたので、いったん切って、あとは次回とさせていただきます。読んでいただきありがとうございました。

健康について第71回 本当の健康法とは(11) 睡眠コントロール(2)

2013/03/04 11:10:11

 お世話になります。龍澤と申します。

 引き続き、「本当の健康法とは」(「健康について」最終章)について、焦ることなく、少しずつエンディング(大団円)に向けて書いていきます。

◆本当の健康法を実践するための前提条件の整理

 ※重要なので、しつこく書きます

  1. 「IT業界は、常に自分に向上心を与えてくれる」という考え方にシフトすること。
  2. 「健康になろう」という強い意志を持つこと。
  3. 仕事を続けながら、(気が付いたら)健康になっている術を考えること。仕事と健康法実践とを明確に分けない。
  4. ニュートラルでいること。
  5. 周りの人と自分とを差別化すること。(1)ネガティブな言葉を吐かない (2)IT業界における自分の立ち位置を正確に認識する (3)素直である(いる)

 今回は、前回の睡眠コントロールのまとめです(前回はこちらです)。

◆爽快な目覚め

 前回、長々と睡眠について書いてきたわけですが、よく考えてみると、われわれがゲットしたいのは実は「爽快な目覚め」だといってもいいと思うのです。睡眠時間が何時間だろうが前の日にゲームをしていようがしていまいが、極端にいえば「爽快な目覚め」をゲットできれば、それでいいのかもしれません(ただし、クスリに頼らずに!)。

 そもそも、「熟睡」の尺度は感覚的なものでしかないのですから、ということは熟睡の尺度を定性的な「どれだけ目覚めが爽快か」においてもよいのでしょう。

 前回書いてきたいくつかの手法も、すべてそこに行き着く(それが目的)といいますか……。

 この話は少しややこしいのかもしれないです(というか、前回書いたことをかなりちゃぶ台返ししてしまっているかも……)。

◆充実感

 もっと俯瞰して考えると、爽快な目覚めのために最も必要なのは、人生における充実感のような気もしてきます。

 どこかの回で書いたのですが、目覚めが爽快だとなんだかんだでその日1日はうまく流れてゆきますし、腹が立つことがあっても余裕でスルーできたりします。そうするとますます仕事も好循環していき、心残りなことも減り、夜もぐっすり眠れる、と……。

 仕事やプライベートで問題を抱えていると、熟睡はできません。熟睡ができないというのはすなわち、良くない夢を見るのとほとんどイコールです。

◆まとめのまとめ

 結局、いつもと似たような結論なのですが。

 まず、「睡眠をコントロールする」ではちょっと漠然としているので、「爽快な目覚め」をコントロールする方向にシフトします(私の個人的見解では、これらはイコールです)。毎日爽快に目覚めるにはどうしたらいいか? にフォーカスします。

 「爽快な目覚め」のためのアプローチとして、前回つらつらと書いた「テクニック」を駆使して睡眠の質を高めてゆくのもアリです。そして大事なのは、たまたま爽快に目覚めた日があったならば、なぜそうなったのかを考えることです。前日何があったのか? 早く寝たから? 酒を飲まなかったから? などなど。それを考え続け、かつ再現性をもたせることにより、ナレッジが蓄積されてゆきます。

 ただし、テクニックを駆使するだけでなく、上述したように、包括的に人生そのものを好循環させてゆくことにより、自然と睡眠も、そのサイクルの中で良質なものにしていく(当然、目覚めも爽快になっていきます)という手段もあるということを、おぼえておいて損はありません。精神的にも楽になります。

 ですが、「人生を好循環させていくにはどうするか?」という命題は重要なのですが、かなり漠然としているので、「毎日爽快に目覚めるためにはどうしたらよいか」の方がとっつきやすいです。ですので前者は、常に頭の片隅において、軽く考え続けるぐらいのスタンスでいいかと思います。

 とにもかくにも、ほぼ毎日、目覚めが爽快であったならば、人生はどれほど楽しくなるでしょう!

 もし同意いただけるのであれば、毎日そうなるよう、考え、生活を修正していきましょう。

 ということで睡眠についてのまとめとします。読んでいただきありがとうございました。

健康について第70回 本当の健康法とは(10) 睡眠コントロール

2013/01/15 17:40:10

 お世話になります。龍澤と申します。

 引き続き、「本当の健康法とは」(「健康について」最終章)について、焦ることなく、少しずつエンディング(大団円)に向けて書いていきます。

◆前回までのまとめ(本当の健康法を実践するための前提条件の整理)

 ※重要なので、しつこく書きます

  1. 「IT業界は、常に自分に向上心を与えてくれる」という考え方にシフトすること。
  2. 「健康になろう」という強い意志を持つこと。
  3. 仕事を続けながら、(気がついたら)健康になっている術を考えること。仕事と健康法実践とを明確に分けない。
  4. ニュートラルでいること。
  5. 周りの人と自分とを差別化すること。(1)ネガティブな言葉を吐かない (2)IT業界における自分の立ち位置を正確に認識する (3)素直である(いる)

◆今回のテーマ「睡眠」

 まず、前回書きましたとおり、私が重要と考える順に書いてゆこうと思っています。前回「ベンさん」について書きましたが、ベンさんのコントロールの次に大事なのは、「睡眠」です。睡眠をコントロールし、自分なりの熟睡できる手段を確立することは大変重要です。

 いずれのコントロールについても、現代社会においてかなり軽視されているような気がしていて、個人的には危惧しています。ベンさんも睡眠も味方につけて、生産性を上げ、まんまと「抜け駆け」してゆきましょう!

 睡眠についてはいろいろ書き散らしておりますので、以下、もしよろしければ再読ください。

第18回 24時間働けません

第23回 【実践編】午後眠くならないようにする方法

第24回 【実践編】朝起きれないのには理由がある

第57回 食について(7) 脳のために

◆過去ログ(第18、23、24、57回)のまとめ

  1. われわれは頭脳労働者であるため良質の睡眠を「とらなければならない」。その理由は、仕事で最高のパフォーマンスを発揮するためである。
  2. 良質な睡眠の結果、「すがすがしい目覚め」がプレゼントされる。(これは、何にも代えがたいもの)
  3. 睡眠は長い方がベターだがそれよりも追求すべきは熟睡である。
  4. 良質の睡眠をとるために、その前段として、寝る少し前から「画面」(PCやテレビやスマホ等)から離れる時間が必要。つまり、安らかな心地で眠りに入ること。
  5. 良質な睡眠を阻害するものとして「不安」がある。不安をとりのぞく努力は常にする必要がある。その第一歩としては、「その日やるべきことをやって、寝る」習慣をつけるのがよい。
  6. 煮詰まったら寝てしまった方が結果がよいことがほとんど。ただし、良質な睡眠が前提となる。
  7. 昼寝は、必要! 午後に睡魔と闘いながら低い生産性で作業するよりは、びしっと20分睡眠に充てた方が、自身の生産性のみならず組織の生産性にも寄与する。 ⇒昼寝するための具体的な作戦については23回に書きました。
  8. 眠気を感じたらどこでも即眠りに入ることができる、という技術は、ビジネスマンの必須スキルである。
  9. ある程度の睡眠不足はあきらめる。それを嘆くのではなく、自分のデフォルトの睡眠時間を決めてそれを身体に慣れさせること。重要なのは、自己節制により眠りに入る時刻を一定にすること。
  10. 世間的によく言われているとおり、休日でも、ふだんの起床時刻より1時間以上寝坊しない。そして休日前でも、ふだんの寝る時刻よりも1時間以上遅く夜更かしをしない。また、休日の昼寝は長めにとること(ただし、1時間程度)。

◆上記まとめの補足

 まず、昼間に眠くなることについて罪悪感を持つことはない、ということです。われわれは基本的に睡眠不足ですし(笑)、エンジニアが昼眠くなるのは、身体が「画面」からの逃避を要求しているのかもしれません。いずれにせよちょっと眠ってリフレッシュせよというサインです。

 ただし、昼に食べ過ぎて眠くなるのは別な話です。そもそも食べ過ぎは(「食べ過ぎ」とは腹十分ではなく腹八分からです!)身体にとって良くないですし、われわれの生産性を下げるので避けましょう。食べ過ぎが労働意欲を妨げるのは、動物を見れば明らかです。

 前回書いたように、堂々と昼寝できる環境を「闘って」勝ち取ろう!とまではいいません。それは、ユーザーや元請け先に常駐するスタイルが多いIT業界ではほぼ無理でしょう。ですので、昼休憩と睡眠の時間をマッチさせるようコントロールするのが肝要です。詳しくは第23回に書きましたが、昼休憩時間が固定であればその時間に眠くなるように工夫する必要があります。

 また、3.の「寝る前に「画面」(PCやテレビやスマホ等)から離れる時間が必要」については、別途詳しく書くと思いますが、そもそもわれわれは目や脳を休めるために、プライベートではなるべく「画面」から離れるべきです。

◆通常の夜の睡眠について

 そもそも、夜の睡眠で熟睡することが肝要です。

 夜、ちゃんと熟睡できていれば、昼寝は「武器」になります。より仕事の生産性を上げるための。ところが、夜熟睡できていないと昼寝はただの「補完」となり、プラスアルファにはならないのです。

 かなり具体的な(リアルな)話ですが、夜は独りで寝たほうが熟睡できますね。家族で寝るのはおすすめしません。これは、一般論ではなく「頭脳労働者は」という前提の話ですが。

 寝る前、そして寝ている間、さらに、起きた直後まで、静かな、そして可能であれば真っ暗な環境を準備すべし、ということです。そのような環境であれば、睡眠の時間も少なくてすみます。特にテレビが良くないのですが、何かしらの音が鳴り続けている状態が、睡眠にはよろしくないです。例えば、肉体労働者が、栄養補給のためにがつがつ食べるのと同じ感じで、われわれは明日への活力のために熟睡(および、熟睡のための環境)が必要なのです。

 そのためには、必ずしも個室が必要というわけではないですよね。例えば、リビングでソファー・ベッドで寝るとか。策はあるはずです。家族で相談してみればよいと思います。

◆電話について

 携帯、この悩ましい存在……(笑)。夜中にトラブル等で電話がかかってくるのはIT業界の常です。電話がくるかも? と考えてしまうだけで熟睡が阻害されてしまう…

 電話についても、無責任に「闘って」夜中に携帯がならない環境をゲットせよ、というわけにもいきませんが……。あらためて、考えてみていただきたいのです。自分はホントに、寝る前に「職場携帯をoffしちゃダメなのか?」ダメなのだとしたら「ゼッタイか?」と。

 たとえば職場内で分担するとか。週に3回だけにするよう調整するとか。ホンキで考えれば、いろいろなアイディアはあると思うのです。

 で、一日ぐらい携帯切っちゃいましょう(笑)。一日切ったってクビにはなりませんよ。それと、病欠してるときすら携帯をONにしてる人がいますが……。休みの日までスタンバっておく必要はないんです。休みの日は休むべきであり、それを会社も望んでいます(あなたの直属の上司が望んでいるかどうかは、分かりませんが……)。しっかり休んで復活してくれないと会社は困るのです。

 SEが携帯をオフして床に入るときの安堵感といったら……(笑)。それだけで熟睡は約束されたようなものです。

 私事ですが、私が早起き生活にシフトした理由のひとつがこの「電話」でして……リアルな話ですが、夜間バッチの最後のほうがコケて電話がくることが多くて、いっそのこと4時に起きてしまえ! とブチキレたことがありました(笑)。

 いつも7:30に起きる人が、3:30に電話で叩き起こされたら、ホントキツいですよね。でも、4:00に起きる人が3:30に電話で起こされてもそれほどダメージはない(笑)。そういう、発想の転換をしてみたのです。早く起きるようになるとゼッタイ、遅くまで仕事できなくなりますから。

 最初はキツかったですけどね。でも、なんとかなるものです。不思議なことに、自分が変わると環境が変わってゆきます。自分がサボろうとすると周りはイジワルになっていきますが、自分が一生懸命仕事の生産性を上げて早く上がれるよう努力したり、早起きするようになった分朝に仕事するようにしたりすると、周りはそういう自分を認めてくれます。

 それが効果があったのかなかったのか…しばらくしたらちょっとした配置転換、担当替えがあり、夜中に電話がくることは少なくなりました。そういうことも、あるんですね。

 ◆まとめ(のような)

長くなってしまいましたのでまとめについては、次回とさせていただきます。読んでいただきありがとうございました。

健康について第69回 本当の健康法とは(9) 「ベンさん」リターンズ

2012/12/27 17:29:33

 お世話になります。龍澤と申します。

 引き続き、「本当の健康法とは」(「健康について」最終章)について、焦ることなく、少しずつエンディング(大団円)に向けて書いていきます。

 今年中に1本、書き上げたいなあと思い、ピッチを上げたのですが、なかなかまとまらず……。

 今年中に「投稿することに意義がある」という方針に変更させていただき(笑)、取りあえず今回は一部のみ記載して詳細は次回以降(来年)にまわそうと思います(下書きではいろいろ書いたのですが……)。

 

◆最も重要な健康法(自信アリ)

 前回、今までの自分の投稿60回分を読み返していると書きましたが、その中で最も重要な健康法について再掲します。

第13回【実践編】 身体をいたわる~「ベンさん」の話

第14回【実践編】 身体をいたわる~その2 「ジイさん」も。

 なんとかベストテン番組のように、第1位を最後にもってくるのではなく、一番重要と思うトピックからまず書いていきます。

 この「ベンさん」の話が一番重要、というのは、意外でしょうか(笑)?

 

◆前回までのまとめ(本当の健康法を実践するための前提条件の整理)

  1. 「IT業界は、常に自分に向上心を与えてくれる」という考え方にシフトすること。
  2. 「健康になろう」という強い意志を持つこと。
  3. 仕事を続けながら、(気がついたら)健康になっている術を考えること。仕事と健康法実践とを明確に分けない。
  4. ニュートラルでいること。
  5. 周りと自分とを差別化すること。(1)ネガティブな言葉を吐かない (2)IT業界における自分の立ち位置を正確に認識する (3)素直である(いる)

 

◆第13回、第14回(「ベンさん」シリーズ)のまとめ

  1. 『催し』たらすぐにトイレにいきましょう!(大も小も)
  2. 自分が望むときにトイレにも立てないような職場環境で、かなりの長期間、先の見えない仕事をしているのであれば、即身の振り方を考えましょう。転職とか、異動願とか。人間としての尊厳の問題です。一度は闘いましょう!
  3. 健康な人のベンさんはクサくない、クサい方が実は異常である、という考え方にシフトすること! そしてクサさをなくすためにどうするか、を考えて実践してゆくうちに健康になれる。
  4. 催してすぐトイレ(「大」の方)に行かない(あるいは行けない)と慢性便秘気味になりますが、不思議なことに家(あるいは部屋、自席)の「便秘状態」と密接に関連します! まず部屋を片付けてみるのも一考。

◆第13回、第14回の補足

  1. はすぐ始められます。
  2. は、該当する方はいちどマジメに考えてみることをおすすめいたします。そして、来年は闘ってみてください。あるいは、組織や会社に対して闘う「そぶりをみせる」でもかまいません。
  3. は、ホントです(笑)。「ベンさん」はクサいのが当然という考えに凝り固まっていないでしょうか? とりあえず全食事のうち、加工商品と肉の比率を減らしてみてください。間違いなく臭いが軽減されます(「ガス」のほうも)。家族がいらっしゃる方は特に! 家族の反応も変わってきますよ。
  4. は、この連載で、いくつか例をあげているロジックです。

 偽科学主義を信奉している方(4.を読んで「んなわけあるかい」と即考えた方が該当します)が、こういった直接的でない手法(便秘を治すために部屋を片付けるとあら不思議、治っちゃう、みたいな)を実践し、自分で感じてみて、納得していただけるといいなあ、と願っています。なぜなら、人間として視野が広まるからです。視野を広げるというのは、ビジネスマンが飛躍するために必ずやらなければならないことです。

◆おわりに

 「まとめ」の5の(3)「素直である(いる)」を実践してみていただければと思います。

 取りあえずお金もかかりませんし、始めて、数カ月続けていただければ幸いです(ちなみに、続けなければほぼ、意味はありません)。

 科学的根拠がない(あるいは、その根拠に対して納得感がない)から始めない(何もしない)というスタンスの方をたくさん知っていますが(特にこのIT業界で!)そういう方はかなり人生、損しているなあ、と感じます。そしてそういう方々は間違いなく、自分の人生に対して満足していないのですが、その大きな要因がここあることに気づいていない(気づこうとしない)。

 何も始めないのですから、時間は捻出できるはずなのですが、そういう方に限ってスマホやPCにかじりついて、SNSや某ポータルのニュースヘッドラインで時間をムダに使っています。そして「時間がない」とぼやく……。

 カンタンなことです。まずやってみる(走り出してみる)ことです。走りながら考える。

 読んでいただきありがとうございました。

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龍澤英暁
<<【東北人魂】仙台遷都、福島東北オリンピックの実現へ。>>

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