国内ユーザ系SEから外資系コンサルに転職して苦労している僕の話を聞いてください。

ITエンジニアは製造業であり、ITコンサルタントはサービス業である。

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私は約10年前にITエンジニアからITコンサルタントへ転職しました。

最初のプロジェクトを1か月でクビになったり、転職後一年で追い出し部屋に押し込まれたりと苦労もしましたが、今は国内化学メーカの海外ロールアウト案件を中心になんとかやれています。

最初の躓きを乗り越えられた要因は、ITコンサルタントとして求められる期待値を腹落ちさせることができたためです。

言い換えると、ITコンサルタントに求められるのは、システムを提供するまで、ではなく、顧客の新しい業務が定着化するまで伴奏する、ということでした。

例えば、新システムがリリースした後にユーザから「やっぱりこの機能をつけてほしい。」という依頼が来たとします。ITエンジニアであれば、「それは追加要件ですね(今は対応できませんので、営業担当へご連絡ください)」と一言で片づけても問題はないと思います。

しかしITコンサルタントは違います。

顧客の業務が当初期待した通り変革できるまで、暫定対策/恒久対策を並行して提案し、定着化するまでフォローする必要があるのです。

もちろん、無償でやるわけにはありませんので、そこまで想定した予算・提案をする、もしくは新しい案件を自ら主体的に提案・営業を巻き込んでスタートさせて、その新しい案件の範囲内で対応する、といった工夫が必要となります。

ITエンジニアからしたら、「それは営業の仕事だろ」と言いたくなりますが、そこがITコンサルタントの頑張りどころであり、給与/待遇も良い要因だと考えます。

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