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ユーザー企業 vs SIer??

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 どーも。上司がtwitterにはまりだしたらしく、アカウントを強制的に教わったので、速攻でブロック設定+ダミーアカウントの用意をしといたdemitasuです。

 仕事をする際にちょー重要な見積り。みなさんどんな感じで見積もってますか?

 こちらはもっぱら、根拠なしのKKD(経験、感、度胸)。昔は、FPでも出していたのですが、スピード化による弊害なのでしょうか? KKDで突っ走ることが増えてきました。

■概算見積

 この時に受けたミッションは、スピード命で、全社をあげて必ず行う案件。

 今回PMは別におり、わたしは困った時のアドバイザーとしての位置づけでした。初回だけ参加することになり、後はPMにまかせるスタイルで、SIerさんとの打ち合わせがはじまりました。

 要件定義を行っていき、概算という形で金額を確認することになりました。この時点の全体金額は7千万円の概算見積り。で、要件定義費用は、1千万円。

 ※本当の金額は特定されそうなので額ぼかし気味。

 (概算見積は、高めに算出するのが多い訳で)想定している予算をちょっと超えている感じだったのですが、後で詳細を打ち合わせていけば金額は下がっていくだろう。という期待がありました。

 通常は、見積り確定後にやるのですが、会社をあげてのプロジェクトであり、スピード優先という事で、先行着手で要件定義を進める必要がありました。

 PMは、ベンダからもらった概算見積り金額をそのまんま伝えそうだったので制止させ、一応保険で1千万円上乗せした金額を予算報告しました。

■お前は、赤いあいつか?

 それから、順調に要件定義作業は進み、3週間が過ぎました。いよいよ、正式見積り金額の提示を受けます。

 見積りに立ち会って欲しいとPMから依頼があったので、気軽に返事して状況を確認したら、PM曰く「6千万円ちょっとぐらいの提示がくると思います」と言われ、保険は不要だったなと思いながらその会に参加しました。

 正式見積の話の場なので、先方もこちらもそれなりの関係者が出てきます。さて、先方PMから見積りについて説明が開始されだしました。配布された見積り書に視線を下ろしたら、目をこすって確認する金額でした。

 金額……2億1千万円!!!!!

 概算の3倍です。

 かーるく眩暈がしました。随分予想と違わなくない? なんか追加したのか? などいろいろぐるぐると思考が回りつつ、横に座っていたPMに視線を向けてみました。

 PMと関係者は臨戦態勢に入っており、空気が険悪なものに包まれだしていました。

 SIerからの説明は続きましたが、さて、ここでさらに驚きがありました。すでに要件定義を行っているので、要件定義分の費用が発生する訳ですが、

 「特急料金で、増員して対応しました。なので、すでに5千万円発生してます」

 5千万円???? 費用確定?????

 すごく、眩暈しました。貧血みたいなくらくら感です。予算は8千万の枠で、承認が取れているのは1千万円です。なのにすでに5千万円費用発生……。

 その場に居合わせた関係者はもう冷静ではありません。話は中断、あとは罵詈雑言の応酬です(国会議員がやっているヤジを想像してください)。

 話は、並行線の一触即発状態。その日は話し合いになることは当然なく、翌日、お互い担当のPMは席に参加させず、お互いの役員同士で、今回のことと今後を決めるという話に落ち着きました。

 で、役員から笑顔で「話聞いたよ~。アドバイザーなんだから事前になんとか調整しといて~」というむちゃぶりな依頼。初回だけの参加で、いいっていいましたやーん(泣)って思いつつ、仕方がないのでひとまず、事実関係をSIerに確認することにしました。

 こんなに費用かかるならやらないという判断もありますが、これだけ費用発生になるとすれば、そう簡単に凍結はできません。各関係者に説明し、理解してもらうことは、非常に骨が折れる訳です。

 先方側に建設的で冷静な話ができる人の出席をお願いし、こちらから先方へ出向くことにしました(呼ぶと説教するように思われたり本音が出ないので)。先方側は、頭を冷やしたPMや営業、責任者が出迎え、いろいろ話をしました。

■些細な認識ずれ

 4時間ぐらいざっくばらんに話をし、いろいろ突っ込みたいところはあったけど落としどころをお互いまとめ、共通の認識もあったので、ほっとしました。かつ、把握していなかった新事実も分かり、有意義な時間となりました。

「ユーザー企業から見た視点」

 概算から3倍もぶれるなど通常ありえない。見積者の想定能力に問題があったのではないのか? 着手は認めたが、概算の1千万円だけであって5千万円など承認してない。承認金額を超えたり、上ぶれるのならば事前に相談するべきではないのか?

「SIerからの視点」

 概算はあくまでも概算であり、上ぶれる可能性もあるものである。上ぶれる話はしており、先行着手承認はもらっていたが、具体的な金額までは話をしていなかった。見積りをし直したら、工数が不足していたことが分かったので、工数を少し加えた。これも報告はしていたが、具体的な数字は報告していなかった。

■結局

 役員同士の話で、ある程度減額をしてもらう+機能削減をしてプロジェクトは進めることになりました。俗にいう痛み分けってやつです。ただ、プロジェクトメンバーはそのままなので、当然不信感はぬぐえない中でのプロジェクトとなり、ぎくしゃくさが残ったプロジェクトとなってしまいました。

■ざっくりなまとめ

  • お互い話をしていることは同じようで、詳細になるとまるっきり違うことがある。
  • 決済フローの流れ方や費用追加、金額発生はどれぐらいなのか? などしつこいぐらい認識はきちんとコマメに確認。費用に影響が出そうなものはこまめに報告すること。
Comment(2)

コメント

(株)ポチ

詳細な見積り内容は晒せないでしょうから仕方ないですが
普通に考えて3週間で5000万の要件定義ってどんなこ
とやってんだよって思いますよね。

3週間での1人当たり単金を100万で見たとしても50
人かけてるわけですよね。

開発費用が3倍になるにも、それなりの根拠があるハズ
で要件定義で上記のような意味不明な数値を出すとこな
のであれば、むちゃくちゃな理由があるのでは?と思って
しまいます。


どうにも現実味に欠けるのですがどうなんでしょうか・・。

demitasu

(株)ポチ さん

demitasuです。数百人月単位のPJであれば、
50人なんて誤差の範囲だったりしますが、指摘おっしゃるとおりです。
これは、「時は金なり」で進めた代償であり
通常追加された見積+特急要員で足した要員+保険で上乗せした金額の結果です。

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