地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

私がエンジニアライフに書き始めたほんのささいな理由

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 ふとカレンダーを見ると、もう少しで 5 年目に突入する自分のコラム。

 惰性で続けている面も少しはあるのですが、毎月毎月「こういう題目で何か書いてみよう」と思うところがあるので、ここまで続いてきているのかな、と書いている自分としては思います。

 ひっそりと続けている個人的なブログも、大きく空白期間を開けてしまうことなく続いており、かなり飽きっぽい性格である自分にとってはなかなか珍しいことだ、よくやってるね、と自画自賛したくなります。

 ここでのコラムや細々と続けているブログもそうなのですが、始まりは、何かしらのきっかけがあって実際に行動してみようというものでした。外のイベントで話すとなると、なかなか尻込みしてしまいますが、オンライン上で文字で発信、であれば自分でもできるかなと思えたのです。

 また、ありがたいことに、エンジニアライフという場所は、現場のエンジニアや元エンジニアなど IT 業界にかかわる人であればOK、と他の場所と比較してかなりゆるい条件でした。そういう点が気になって応募してみたのが、エンジニアライフで書き始めた最初の一歩です。

 実際に書き始める流れはこのようなものだったのですが、きっかけは何だったか、と聞かれると、私の場合は「不満」がその最たる理由だったと思います。

 仕事だけに限らず、生きていればいろいろ感じるであろう不満について、それがいいことか悪い事かはさておき何かの形で言葉にしておきたい、と考えたのが一番の理由でした。言葉にすることで、自分の中でも考えがまとまっていき、どのようにやっていけばいいのか、何をすれば状況が変わるかもしれないのか。そのように自分自身に変化をもたらしたかったのだとも思います。

 ネガティブかポジティブか、と聞かれればどう見てもネガティブですが、私自身は別にそれが悪いことだとは考えてはいません。ネガティブな面があるからポジティブに考えることもできるでしょうし、反対にポジティブな面があれば付き添うようにネガティブな面も発生するものだと思います。どちらか片方、という都合のいいものではないでしょう。

 愚痴を表に出すのを嫌う人がいるのは承知していますが、愚痴を言いたくなる状態、不満を感じている状況というのは、言い換えると次へ進む大きなチャンスなのだと思います。

 例えば、愚痴を吐き出すことで、他の人より何らかの反応をもらうことができ、そして自分について振り返ることができたり、これからの行動を変えていこうと思わせるきっかけになることは大いに起りえます。

 何かのアウトプットがなければ変化は起きないのだとも思います。そのように考えることもあり、私は愚痴を言うこと自体を否定しません。反対に自身の中にため込んでしまうのはやめるべき、と考えます。

 感じている不満をどこにも吐き出さずにいることは、よほど1人で物事を消化できる人でなければ何もよい事はないのではないでしょうか。

 「愚痴を吐くと他の人に良く思われない」、そう考えてしまい自分の内に秘めてしまうのが最もよくない事なのだと私は考えます。他の人に位置する人がまったく不満を感じずに愚痴を吐くようなことがないのであれば別ですが、そこまですごい人というのはかなり少数です。

 物事や状況に不満を感じることは当然のことで、別に責められるようなものでもありません。責められるとすれば不満を感じたのに、それに対して何も行動を起こさなかった時ではないでしょうか。

 感じた不満に対して、感じたことを意見として誰かに伝える、そうして反応が得られればそれも含めて自身の考えと合わせ、どうすれば改善ができるかと思考をより進めることができます。そしてそれをまた誰かに伝えて……と、次々に連鎖を起こしていくことも可能なのです。

 もし、途中で周囲からの反対にあい、行動することができなくなったとしても、それはそこまで行動したから得られた結果です。やってみた初めて分かったことは、私のようにある程度の年齢になってもまだまだ計り知れないほど数多くあります。

 過去の時点では改善できなかっとことが、今になってできるようになることも同じように数多くあります。同じ不満でも、過去と現在では発展の方向が異なるのはよくあることなのではないでしょうか。

 私はこのような考え方をしているので、これからもいろいろな形でのアウトプットは継続して行っていくつもりです。それと同じく、ここでのコメントや実際に話してみたり、TwitterやSNSで送られた反応を大切にしていきたいと感じます。できるだけ多くの人に見てもらい、少しでも多くの反応を知ることができれば、それは自分の大切な糧になるのではないでしょうか。

 とまあ、いろいろ書いてみましたが別に私は仕事がデキるとか、文章に長けているとかそういったスキルには激しく縁遠い人間です。ただただこの業界にある程度の年数お世話になっているだけの、割と普通な人間ですのでこれを読んでくださっている方々と大きく違うようなところはない、と自分では思っています。言い換えると、今自分がやっているような活動というのは、誰にでもできることなのだとも思います。

 もし、今回の駄文を見て、何かしら感じるところがあったならうれしいものです。最初の一歩を踏み出せば、そこからは流れるように進んでいきます。是非、皆さんもその最初の一歩を踏み出して行動するようにしてみてください。それは誰かのためではなく、自分のためになりますから。

Comment(4)

コメント

コラムを継続していること自体、凄いなと思いますよ。
共感できる内容であったり、それは違うと思う内容だったりー
コメント入れるときは、主に違うと思う場合に入れてたので、アレですが(^^;
多くが自分も通った道だったりしたので、あぁ、同じこと考えるんだなーとかw
他にも付いたコメントでイロイロ考えさせてもらったりとか。
自分と違う考えを見るのって、刺激的で、タメになりますね。

Ahf

Sodaさんコメントありがとうございます。

>自分と違う考えを見るのって、刺激的で、タメになりますね。

これに尽きるのですよね。自分がコラムを書き続けられている理由の一つにもなりますが、Blogだと扱っているネタがニッチすぎるのもあり(w)、なかなか人の反応を目にすることがないのですが、こちらではまだ色々な方の考えを拝見できるのが、非常にありがたいと感じています。

これからもご指摘よろしくお願いします!

Jitta

> それは誰かのためではなく、自分のためになりますから。

同意。
「情けは人のためならず、巡り巡って我が身に返る。」
強くそう思います。

Ahf

Jittaさんコメントありがとうございます。

正直なところを言いますと、Jittaさんを含め多くの方たちが色々活動しているのに
あこがれて、といいますか、影響を受けて自分も何かやってみよう!、と
思ったところは多々あります。

そういうところでは自分は目標とさせてもらっている方が多くてありがたいことだなー、
等と感じています。

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