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転職時、気持ちは「本命」だけに伝えよう

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 面接試験に臨んでみたら、予想以上に自分の希望と合った会社だった。

 そんな時、あなたならどうしますか?

 第1希望であることをお伝えする。そう、その通りです。

 しかし、その伝え方とタイミングには十分な注意が必要なことをご存じでしょうか?

 転職活動中のA氏。面接に臨んだ会社で、担当者と意気投合しました。

 担当者からの

 「もしも、当社から内定を出したら応諾いただけますか?」

との問いに、A氏は流れのままに「はい」と答えました。

 この時、A氏はこの返事が思わぬトラブルを招くとは、夢にも思いませんでした……。

 その後、選考は順調に拍子に進み、採用内定の連絡が届きました。そのうれしい知らせをよそに、A氏はなぜか困惑気味の様子。それもそのはず。A氏は、他企業での選考も同時に進んでおり、内定が出た企業に即決できない状況だったのです。

 そうした状況のなか、アデコから企業へA氏の状況をお伝えしました。

 「A氏は、他社の選考も進んでいるため、少しお時間をいただきたいのですが……。」

 すると、A氏の快諾を信じていた担当者の声が、荒々しくなりました。

 「えっ!? 一体どういうことですか? 当社に来てくださると、確かに回答されましたよ」

 面接の際のA氏の答えがもとで、話はこじれにこじれてしまいました。

 A氏は、関係がこじれてしまった会社への入社を躊躇し、結局、その後も転職活動を続けることになってしまったのです。

 求職者の方が、複数の企業の選考を並行して行うことは、よくあることですし、よいことだと思います。しかし、同時進行の場合、面接の場で明確に入社意思を示してしまうと、致命的なトラブルにつながる恐れがあります。

 転職活動で“運命の出会い”を感じたら、その気持ちを相手に伝えることは重要です。しかし、その気持ちには“覚悟”が必要です。まず、面接中に入社意思を表明することは避けることが賢明です。そして、一度その場を離れ、クールダウンした頭で考え、冷静な状態で回答することがベストです。

 面接では、どこに落とし穴があるか分かりません。アデコでは面接前のトレーニングを重視し、どのようなシチュエーションでも冷静に対応できるようアドバイスします。ご希望の会社から採用内定を勝ち取るためにも、面接力を研鑽することが必要です。ご心配やご不安を解消するためにも、ぜひ当社の転職支援サービスにご登録ください。

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