いろいろな仕事を渡り歩き、今はインフラ系エンジニアをやっている。いろんな業種からの視点も交えてコラムを綴らせていただきます。

ちょい、笑ってみ?

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■笑うことを忘れたエンジニア

 笑いと言ってもいろいろある。微笑み、微笑、嘲笑、爆笑、嘲笑、失笑、苦笑……。笑いにはネガティブなものとポジティブなもの、そしてどうでもいいものがある。私たちエンジニアの忘れている笑いとは、ポジティブな笑いだ。

 まず、どうでもいい笑顔。マンガや2ちゃんねるを読んで1人ほくそ笑むような、そんな笑いだ。ネガティブな笑いとは、人を傷つけたり不快にさせるものだ。嘲笑はまさにその代表だ。ポジティブな笑いとは、人を和ませたり嬉しい気分にする。子供とかがする、純粋な笑顔です。

 そんなことで、これを読んでる方に問いたい。子供のように明るい笑顔のエンジニアというのが身の回りにいるだろうか? もしいたら、あなたは相当、恵まれている。

■笑いとは太陽のようなものだ

 太陽というのは暖かく生命を育んでくれそうなイメージがある。正にその通りだと思う。しかし、深海魚のようにわざわざ光のないところで暮らす生き物だっている。光は強すぎると、眩しくて逆に見えなくなる。

 同じように、人間も笑顔を避けて生きていたりもする。純粋過ぎる笑顔は汚れた大人たちの心には眩しすぎる。安心したい、明るくなりたいと思いつつ、いつもむっつり顔で過ごしている。

 営業や接客などをやっていれば、営業スマイルを作る。しかしこれは作られた笑顔だ。電球の光みたいな人口の光みたいなものです。周りをかろうじて照らしても、生命を育むには貧弱すぎる。人の心を温めるには出力が低すぎる。

■なぜ人は笑顔に癒されるか

 笑顔に癒される理由。そんなのはわかりません。それを語るほどのヒューマニストでもないものでして。それでも誰かがにっこりしてくれると安心する。そういうのが心地よいと感じる。

 笑顔といっても難しく考える必要は無い。単に心の状態が表情に出ただけだと考えていいんじゃないか。周りの人の心が明るければ、それにつられて明るくなる。そんなレベルの認識で十分だ。つまり、エンジニアで心が暗い人が増えた。それに伴って、笑顔が減った。それだけの話だ。

■そんなことで、ちょい笑ってみ?

 たぶん君のつくった笑顔はキモい。心の中にドロっとしたものを溜め込んだまま、形だけの笑顔を作るからだ。自分のやってきたごまかしを清算したり、困っている人を大いに助けたりして、精神的に明るくなる。そうすれば、意図しなくても最高の笑顔がポロポロとあふれ出る。

 最近のエンジニアは、表面上うまくいくことばかり考える。きちんと根本原因から解決していくべきだ。出すべき膿はきちんと出して、積むべき努力はきちんと積む。活躍してるエンジニアはやっぱり笑顔も清清しいものです。問題の根本から取り組むので心に濁りがないからだ。

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