@IT自分戦略研究所 メールマガジン「@IT自分戦略研究所 Weekly」に載ったアイティメディア社員のコラムを紹介します。

時間を決めてスパムメールを制する

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 2005年4月27日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。求人広告など、いわゆる「人財系広告」の営業担当、神嵜さんの「スパムメール対策」に関するコラム。「ライフハック」なんて言葉が流行し始めた頃ですかね。

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 毎日、嫌になるほどのスパムメールが送られてきます。いつのころからか必要なメールよりもスパムメールが多くなり、種々の対策を講じてもいたちごっこで、まったくやりきれない思いです。

 まずプライベートのメールですが、こちらはプロバイダ側で、オプションでついているウイルスチェックと受信拒否の設定などを利用します。これで繰り返し送られてくるメールは食い止めることができるものの、毎回違う送信アドレスやSubjectを使ってくぐり抜けてくるので、まったく減る気配がありません。いったいどこの誰がそのようなむなしい(?)作業をシコシコとやっているのか、知りたいとも思いませんが、単なる嫌がらせや面白半分ではなく、合法・非合法のビジネスとしてやっているようなので、減ることはないのでしょう。

 自分でWebサイトを持っていると、普通はそこに連絡先のメールアドレスを記載します。それを広告業者などが自動収集プログラム(ロボット)で収集し、リスト化をしてスパムメールに利用するケースが多いわけです。これを防ぐための手法として、ご存じの方も多いと思いますが、「HTMLエンティティ化」があります。ロボットにメールアドレスやリンク先のURLを収集されにくくする方法です。

 連絡先メールアドレスやリンク先URLをロボットに見つかりにくくするなんて、流行の「SEO対策」に逆行するようで複雑な思いですが、スパムメールや掲示板への無意味な書き込みが増えること、その分のメンテナンスの手間やイメージダウンを考えると、やむを得ないのかなと思います。

 次に業務用のメールですが、こちらは自分で受信拒否の設定をするわけにはいかないので、メールソフトに付いている機能でスパムらしきメールを自動的に振り分けてしまうことしか対策はありません。

 大量のメールの処理について、前に読んだ本を参考にして実行しているのは、メールを処理する時間を決めておくことです。メールを読むだけではなく、必要なメールに対しては返信を書くなどの対応する時間を合わせて取っておくのです。逆にいえば、すぐに処理ができないならばメールは読まない。返事を書いたりスパムをまとめてゴミ箱に捨てたりする時間があるときに、一気に処理をしてしまうわけです。

 これは、メールを最初に読んだときにすぐに処理をしておかないと、次に開いたときに同じメールを再び読まなければならず、目的のメールを探す時間も非常に無駄になるということからきています。1日に何度もスパムを捨てたり、読んだけれど返事を書く時間がないので後回しにしたりということを繰り返していると、積み重なった時間は膨大なものとなります。

 数分を争う用件ならば電話があります。メールは、送られたものをすぐに見なければならないというものでは決してないはずです(何日も見ないというのは問題外ですが)。メールの多さで困っている人は、メールを処理するのは11時、15時、18時というように決めてしまうのも、自分の限られた時間を節約し、ほかの仕事に集中するための1つの方法だと思います。

神嵜眞澄

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