私がフリーになったワケ

キャリア | ワークスタイル

» 2008/10/15

　はじめまして、フリーエンジニアの富松です。このたびコラムを執筆させて頂くことになりました。

　このコラムでは、フリーエンジニアとして働く中で、日々感じる会社員と個人の違いや、将来について、業界について考えることなどを書いていきたいと思います。

　今回は最初なので、私の簡単な自己紹介とフリーランスという道を選んだ理由をお伝えさせて頂きます。

●まずは自己紹介

　大学卒業以来、プログラマ・システムエンジニアとして約10年会社に所属し、正社員として勤めてきましたが、昨年の12月からフリーになりました。

　仕事を始めた頃は、公共向けのやや固いシステム開発を行っていましたが、5～6年前からは、情報サイト・EC・SNS・モバイル等、主にBtoCのWebサイト構築に携わっています。

　Java／.Net／PHP／Visual Basic／Delphiなど、様々な言語を扱ってきたので、対応範囲は広いと思うのですが、特定技術・業務など特化した部分がないため、このままで良いかなと考え、昨年は簿記の資格を取ったりしました。何かしら武器を身に付け、磨いていくことは大切ですよね。

　フリーになってから、しばらくは、お客様先に常駐する形だったのですが、ここ数カ月は主に自宅で働いています。SOHO生活に憧れを多少抱いてましたけど、実際に始めてみると、“人と接する機会が減る”“自己管理が大変”など、難しい部分も感じています。

●フリーになったワケ

　最近、人に会うと「なんでフリーになったんですか？」とよく聞かれますので、その回答を簡単に……。

　わたしは、約10年の会社勤めの間に、3回の転職を経験しました。

　10年で4社、転職の多い業界ではありますが、これを多いか少ないか、どちらと感じるかは皆さんの経験や価値観によって大きく違うでしょうね。

　元々、学生時代から大手志向はなく、中小・ベンチャー企業というものに漠然とした憧れを抱いていて、最初に入った会社は社員数十名のソフトウェア開発会社でした。6年程在籍したのですが、社会人として、エンジニアとしての私の原点であり、多くのことを教えて頂いたので今でも感謝しています。

　その後、インターネット・Webの普及に伴って、BtoCのサイト構築に興味を持ち、そちらを専業とする会社を転々としました。

　転職の度に会社の規模は小さくなっていきつつも、仕事に対する裁量や権限はなかなか上がりませんでした。多少経験を積んできて、“お客様への対応”“仕事のやり方”“会社のあり方”など、自分なりの理想がありつつも、会社・経営者と価値観を共有できず悶々とした日々を送っていました（今思えば、会社に多くを期待し過ぎていたとも思います）。

　そんな中、フリーエンジニアの方や、異業種の方と接する機会があり、働き方は1つではないと気付きました。この仕事を始めて10年、あらためて自分自身のキャリア、エンジニアライフを見直す転機にしようと思い、フリーという道を選択しました。

●これから

　フリーになって、約10カ月が経ちました。

　法人成り（起業）を目指したい気持ちもありますし、もしかすると再び会社員に戻る日が来るかもしれません。

　今、そして将来、どのようなエンジニアライフを送っていくのか、まだまだ模索中ですね。

　同じフリーランスの方々には共感して頂けるような、そして、これから「フリーになろうかな」と考えている方には、何かしら参考になるような内容をお届けしていきたいと思いますので、ご愛読のほど宜しくお願い致します。