エンジニアでいかに稼ぐか?学校や会社では知ることができなった体験、経験を綴ります

MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣

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こんにちは、手塚規雄です。

キャリアコンサルタントの高橋さんに続き「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」の書評が今回のコラムになります。

決算書を作っているけど、ほとんど税理士任せ

一人法人ではありますが、私は法人を持っており現在5期目です。だからこそ4期分の決算書を作ってきたのですが、ほとんどが税理士任せです。自社の決算がどうなっているのかは理解しています。それはあくまで自分自身が稼いで自分自身がお金を使っているという家計簿の延長のような感覚で知っているだけで、他社の決算書を読み解くとなると難しいものがあります。だからこそ今回の本はけっこう興味がありました。

「決算書を読みとくにはどうすればいいのか?どれくらいその読み解き方は役に立つのか?」

本を読むとあっさりこの答えを得ることができました。

びっくりするぐらい多い数字の拒否反応

ITエンジニアには少ないと思いますが、世間では数字のついたものを読み解くのは難しいというより拒否反応を示す人がかなり多くいます。それだけでもITエンジニアは決算書を読むのに適性があります。本にも「必要なのは四則演算のみ」とあるのですが、四則演算なんて電卓あれば誰でもできるのに拒否反応ある人はそれすらできません。ちょっと誤解を生む言い方をしていますが、正確な言い方をすれば能力としてはできるけど脳みそが拒否してやらない人の事を指します。でもITエンジニアでそこまで拒否反応する人はまずいないでしょう。

決算書は全部読むものでなく要点を読むだけでだいたいわかるもの

拒否反応がないITエンジニアならあとは決算という「会社の家計簿」を覗き見る感覚で要点を抑えてしまえばわかってしまいます。じゃあその要点は何かというと

・売上の予測はどうやってやるのか?

・その予測と実際の決算との違いは何か?

・過去から現在はどんなふうに推移しているか?

この3つしかありませんでした。本ではもっと応用した読み方をあって、それはそれで非常に面白かったのですが、それは読んだ人だけが知ったり理解したりすればいいと思います。ちょっと難しいものから、そうとう経験が必要と感じたことまで幅広くありますけど。

要点をおさえるのは決算書だけでなくプログラミングもそうだし、他のものも同じ

本では要点を抑えるためにどう考えたほうがいいのか?どこをチェックしたらいいのか?を様々な業界で読み解いています。もちろん今はやりの業界がサンプルとして多いのですが、他の業界も同じようなやり方で読み解くことができます。プログラミングでも同じだと思いませんか?書き方や設計の仕方、考え方にコツがあります。プログラミングの知識はあったに越したことありませんが、ネットで調べることや調べ方を覚えること、言語の違いはあれ、プログラミングする上で基本的な考え方に変わりはありません。

決算書の読み解き方のコツはこれで、あとはだんだん慣れながらその感覚を養っていくと会社のことや会社の戦略が透けて見えてくるようになります。ただ決算書を見てすべてがわかるわけではないです。決算が良くてもブラック企業だったりすることも普通にあるのでそれはそれ、これはこれと分けて考える事、分けて捉える事を認識していることがだいじでもあります。

この本の1割でもできるようになると

この本をちょっと読むとわかりますが、決算書が読み解けるようになると会社が何を目指して何を狙っているのかを想像することができるようになります。もちろんそれはプロだからこそという点もありますが、同じような視点で物事を考えることができるようになります。ITエンジニアにそんな視点を持っている人はほとんどいません。だからこそこういう部分で他のエンジニアと違いをつけるのも一つの手段だと思います。実際、コンサルタントに近いこともできるエンジニアで活躍している人もいます。それだけ聞くと完璧超人かもしれませんがその人にも苦手な分野があるので、色んなバランスで成り立っている事を知ることができました。

ITエンジニアであれば技術力を磨くのが大事です。ただ他のことについての視点をもつことや見聞を広げることも大事なことだと思います。もちろん他のことに集中しすぎて技術力がなくなったらエンジニアとしては駄目です。自分自身で一番よいバランスはそれぞれがどれくらいの比重で何を学んでいくがいいのか?それを知った上で他に見聞を広めたいときには本書のようなものをITエンジニアが読むのもいいことだと思います。

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