ITエンジニアとして時流に乗って高年収を掴み取り、勝ち逃げ人生謳歌に特化した戦略コラム

年間120冊読んでたどり着いた結論

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ぼくは書籍が大好きで、毎月10冊は読むようにしています。年間にすると120冊になりますね。それなりに激務な業界で働いていますので、ゆったりと読書をする時間が無いのも事実なのですが、だからといって書籍を読まないでいると智慧を手に入れる機会がなくなります。書籍には、執筆者の頭の中にある智慧が記されていますので、その智慧を拝借するには書籍を読むのが一番時間効率が良いのです。

ただし、ぼくが書籍を読む理由はそれだけではありません。読書量と年収は正の相関にあるのを知っているからです。たまたま書籍が好きだということと、戦略的に読書量を増やしているのとが重なり、年間120冊に落ち着いているというのが現状です。

出典:総務省統計局「家計調査」(2018)より

年間120冊の内訳

年間120冊の書籍を読んでいますが、ジャンルは幅広いです。仕事がら専門書だけではなく、会計知識や法律知識、業務知識系や組織運営理論などの書籍も読み漁ります。最近はこれに心理学も加わりました。これらは全体の3割といったところでしょうか。他にも自己啓発系などのビジネス書も大好きでして、これまた全体の3割を占めてます。残り4割はその他という扱いになりますが、その他の中には小説やマンガもあります。小説やマンガを書籍にカウントするなんてインチキだと思われるかもしれませんが、小説やマンガも立派な書籍。ビジネス書にだってなり得ます。侮ってはいけません。

例えば金融業界の事を知りたければ、半沢直樹シリーズを読むのが一番手っ取り早いです。分からない単語やカラクリが出てきたら、その時に調べれば良いのです。ストーリーから入っていく方が、遥かに覚えやすくて効率的です。他にも、海堂尊先生の、「ジェネラル・ルージュの凱旋」に出てくる救命救急センター速水部長の思考は、自分なりにインシデント管理の参考にしてました。今もなお、ぼくの仕事の進め方に大きな影響を与えていることは間違いありません。

マンガも侮ってはいけません。特に大人気マンガにはビジネスにも応用できるエッセンスがてんこ盛りです。例えば尾田栄一郎先生の「ONE PIECE」に出てくる「覇王色の覇気」は、実世界にも存在してます。こないだ喰らいました。もちろん物理的な現象は発生しませんが、ぼくのクライアントでもある上場企業役員の方が使ってきます。いくらこちらが理論武装して挑んでも、彼のオーラに気圧されてしまい何も出来なかったのです。他にも「ONE PIECE」は東洋占星術になぞらってキャラクターを割り当てているとも言われています。ぼくの場合、ニコ・ロビンの戦い方が参考になってます。

読書効率は省略が鍵

さて前置きが長くなりましたが、ただでさえ忙しいご時世なのですから、出来るだけ短い時間で読み上げたいものですよね。ビジネス書1冊読むのに、3時間も4時間も掛けていたのではいくら時間があっても足りません。なので今回はぼくが実践しているやり方をお伝えします。とはいっても速読法ではなくて、省略法です。しっくり来なければ、自分にあうやり方にアレンジしてみて下さいね。

・ほとんど読み飛ばす

まずは目次をみます。目次とは、本の内容をまとめて要約した「レジュメ」のことなので、この本に書いてある内容の全てを体系立てて記されています。知りたいことが目次に書いてなければ、その本は読む必要が無いと判断出来ます。逆に知ってる内容ばかりでしたら、またそれらも読み飛ばすことが出来ます。ようするに、「自分の頭の中に無い情報のみをインプットすれば効率が良い」のです。いわゆる脳内への差分更新ですね。

あと、斜め読みもしまくります。目次を見て、読んでみようとフィルタリングを通過したものの、「あー知ってる知ってる」という内容に出会う時があります。その部分を斜め読みして、また目次に戻ります。慣れてくると斜め読みだけでもポイントが頭に入ってくるようになってきますが、今回は言及しません。

・自分に価値のない本は読まない

読まなくても良い本を見抜いてその本を読まないようにするのも、読書効率の追求だと言えます。一見気づきにくいのですが、よく読めばただ単に作者が自己PRをしているだけの本があります。ひどい場合は露骨なリスト収集が目的の書籍も散在しています。セールスレター作成の勉強用に一冊購入するならばそれでも構いませんが、基本的には中身が薄っぺらいという印象しかないのでオススメしません。

ちなみに、ぼくなりの自己PR本の見抜き方ですが、作者の写真が表紙に出ている書籍は手に取りません。とくに、作者が表紙に腕を組んで写ってるビジネス書なんかを眺めていると、「これは写真集なのかな?」と思ってしまいます。そもそも書籍とは執筆者から智慧を拝借する為の媒体です。表紙に作者の写真は要りません。不要なものを載せているということは、作者側の戦略が透けて見えてきます。あくまでもこれはぼくの持論ですので、あとはご自身で判断なさって下さい。

小説やマンガを読もう

ぐるっと一周してきましたが、人気の小説やマンガは最高のビジネス書です。上述してますが、小説やマンガが、作者の自己PR本である可能性はまずありません。作者が腕組みして表紙に載っている小説やマンガをぼくは見た事がないです。ようするに、一般的なビジネス書のようなハズレが少ないジャンルなのです。

また、小説やマンガは作者が徹底的な取材をしています。場合によっては、その業界経験をお持ちの方が執筆されているケースすらあります。例えばリーベルGさんの作品などは、リアルすぎて胃が痛くなることすらあります。IT業界のリアルを知りたければ、IT業界入門的な書籍を読むよりも、はるかに近道です。

また小説やマンガを読む際には、目次から飛んだり、斜め読みをすることはまずありません。なぜならば、読み飛ばした瞬間に話が分からなくなるからです。ようするに、小説やマンガは、時間効率など考慮せずに、気楽に読めるのです。それは小説やマンガには無駄がない証拠です。初めて読む小説なのに「あー知ってる知ってる」という小説にお目にかかったことがありません。逆を言うと、一般的なビジネス書はそれだけ無駄が多いのです。自分にとっての役に立つ情報なんてほんの一握りしか無くて、正直なところ時間効率は悪いのです。

どうしてもビジネス書を読みたければ、定番の書籍が良いです。具体的には、初版の日付が古いものほど、長年多くの人に評価されている書籍だと判断出来るのでハズレが少ないです。人気の小説やマンガを読むか、定番のビジネス書を読むか。毎年100冊以上読んでいると、結局はそのあたりに落ち着くのです。

最後になりましたが、ぼくが年間120冊読んでたどり着いた結論は、「鬼滅の刃」はめちゃくちゃ面白いから一度は読んでみよう!という事です。

提供元:処世術で高年収を勝ち取るITエンジニアの戦略 kachinige.com

Comment(7)

コメント

おたみ

そういえば最近、あまり本を読む時間が取れていません。
通勤時間が短くなったことで、読書習慣が薄れてしまいました。


書籍購入費と年収の関係は、「卵が先か鶏が先か」的なところもありますが、幅広い知識を得るのに読書が有効という実感が私にもあります。
(雑学的な知識の大半はマンガと小説で得た気がします。)


最近は一般の商業漫画で取り上げる題材も驚くほど増えていますね。
「マンガで覚える〇〇」的な入門書は退屈なものが多いですが。。。

匿名

やたらと文字が大きい本も中身が薄っぺらい。

勝ち逃げ先生

おたみさん


雑学はとても大切ですよ。どんな情報でも脳の中にたくさんストックがあれば、アイデアが閃いたり、瞬発力ある回答が出来るようになります。ストックした情報を仕事につなぎ合わせるスキルを身につければ貴重な人材になれますよ。専門知識だけならば本に書いてあるのでね。

山無駄

30年来の活字中毒ですが、月10冊は読んでないかなぁ。いや、マンガ
や小説含めてよいのなら、それくらいは読んでるか…。昨晩は、Kindleで
見つけたマンガが面白くて、つい五巻まで読んでしまったし。

最近は老眼も進み集中力も落ちたので、まじめな本(ハードカバー系)?
は出張時の飛行機や新幹線がもっぱらです。少し先生と違うのは、目次は
読まず、途中であきらめない。どんなにつまらなく、意味不明でついてい
けなくても、読み始めた本は最後まで目を通すことでしょうか。
例えば銀英伝のように最初は面白くなくても、そこを過ぎると別世界が広
がっている本もあるので。面白くないものは、最後まで面白くない場合が
ほとんどですが。

勝ち逃げ先生

山無駄さん


やはりバランスじゃないんでしょうかね?Kindleは低コストでお手軽なので重宝してますが、レコメンドばかりに頼っていると自分の枠から抜け出せない欠点があるんですよね。本屋で立ち読みするのも好きですが、地味に図書館はおすすめですよ。ただ、コロナ禍になってから行くこと減りましたけどね。。。


>読み始めた本は最後まで目を通すことでしょうか。
それが普通だと思います。ぼくは飽き性なので、本丸に辿り着く前に読むのやめる悪癖があります。その解消法が、ご紹介したやり方でした。ちなみに小説の場合は、世界に入り込めなかったらすぐに読むのやめちゃうので、機会損失も多いと思ってます。

山無駄

>レコメンドばかりに頼っていると自分の枠から抜け出せない欠点があるん
ですよね

そうですね。ネットはリアルが扱いきれない情報にアクセスできる反面、
どうしても得られる情報が自分の好みに偏ってしまう弊害がありますね。
キュレーションなども重宝していますが、フォローするキュレータ自体
がどうしても自分の考えに近くなっている気がします。

ちなみにですが、社会人になってからずっと新聞を取っていたのですが、
コロナ禍と引っ越しの関係で今年の春から途切れておりました。それが
また10月から復活し、改めて新聞を読み始めての発見は、ソフトバンク
首位なんだ、ということ。新聞だと毎日セ・パの順位が載っており、
興味がなくても否応でも目に入ります。人間、興味がないことに関して
は無意識に情報をシャットアウトしてんだな、と改めて気づかされまし
た。

勝ち逃げ先生

山無駄さん


>どうしても得られる情報が自分の好みに偏ってしまう弊害がありますね。
ほんとおっしゃるとおりです。これもバランスが大事なんでしょうね。音楽や映画でも同じことが言えます。計画的に興味のないジャンルにチャレンジするのが良いのかも知れません。

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