年齢を重ねることは、ハンデでも不幸でもない
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。ここでは、編集部がおすすめするコラムを取り上げよう。
- 『ITエンジニアとして年齢の壁と、どう向き合うか?』
- 「WACATE 2010 冬」参加レポート(その4)――現在地:歴史の生まれるところ
- 世界を変えるクリエーターはTwitterを使っていない
「年齢の壁」のせいにしない働き方
首都圏コンピュータ技術者 取締役の篠原博氏による『技術立国への復活』。「エンジニアと年齢」について考える。
「年齢を重ねることは、ハンデでも不幸でもない。本当の不幸は、何かのせいにして意欲を持って前に進まないことだ」と篠原氏は語る。エンジニアにとって「年齢という壁」が存在するケースがないとはいえないものの、それを理由にあきらめることを、篠原氏は良しとしない。
事実、年齢が壁になることはある、と篠原氏は苦々しく語る。どんなに優秀なエンジニアを紹介しても、年齢が高すぎると「それはちょっと」となってしまうことがあるそうだ。篠原氏は「無性に腹が立つ」と真情を吐露しつつも、「素直な心を持って、自分を生かせる仕事を探求する」ことで解決できるのではないか、と考える。
「年齢の壁は、自らの障害ではなく、他人が決めたルールや条件である」というのが篠原氏の考えだ。つまり、80歳になっても90歳になっても現役でバリバリ働きたければ、「他人が決めたルール」の外で働けるよう、挑戦し続ければいいのだ。
ソフトウェアテストの世界を良くしていくために
テストエンジニアの第3バイオリン氏による『オブリガート ~感謝されるテストエンジニアになる~』。ソフトウェアテスト・ワークショップ「WACATE 2010 冬」レポート最終回。
コラムでは、富士通の辰巳敬三氏によるクロージングセッション「ソフトウェアテスト・ヒストリーの学び方 ~タメにならなければ学ばない。面白くなければ学ぶ資格がない。~」についてレポートしている。ソフトウェアテストの歴史はコンピュータの歴史と切り離すことができない。ソフトウェア技術やマネジメントシステムの発展とともに、テスト・品質に対する考え方やテスト技法がどのように発展していったのかが、本セッションでは熱く語られたという。
「WACATEの力で歴史を作ろう」という言葉で締めくくられた本セッションを通じて、第3バイオリン氏は「自分もソフトウェアテストの世界を良くしていける」ということを意識する。この思いは、ソフトウェアテスト・カンファレンス「JaSST'11 Niigata」の開催へとつながっていく。
つぶやいている場合じゃない?
@IT編集部の西村賢記者による『Rails Hub情報局』。「ソフトウェアの世界で大きなインパクトを与えるような仕事に取り掛かっている若者は、Twitterなんかやってないのでは?」という仮説(という名のヨタ話)。
数学者で情報工学の大家でもあるドナルド・クヌース氏は、近しい人や研究者仲間以外とのコミュニケーションにメールを使用しないという。GNUプロジェクトの創始者であるリチャード・ストールマン氏は、Webブラウザを使わないそうだ。Rubyの生みの親であるまつもとゆきひろ氏は、Rubyコミュニティでよく使われるIRCを使わないという。
3人に共通するのは「時間が断片化されたり、非効率的な使い方になりがちなコミュニケーションや情報の摂取ツールは、すっぱりあきらめて距離を置く」という点ではないか、と西村記者は考える。大きな仕事をする人は、こうしたツールとは適切な距離を置くのではないか、と。現代に置き換えると、きっと世界を変えるような若者は、Twitterとは適切な距離を置いているのではないか――。真偽はともかく、なかなか興味深い仮説である。
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