@IT自分戦略研究所 編集部が、エンジニアライフのおすすめコラムをピックアップします。

「技術者は社長になってもうまくいかない」

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 ここでは、@IT自分戦略研究所 編集部おすすめのコラムを紹介する。あなたのエンジニアとしての成長に役立つ内容であれば幸いだ。

社長が語る「技術者は社長に向かない」

 ベンチャー社長兼技術者の 生島勘富氏による『ベンチャー社長で技術者で』。活発な議論を呼んだ「VB6を使い続けること」 「VB6を使い続けること(セキュリティ編)」に続く、総まとめ編だ。

 「仕事は効率で考えるべきだ」と、生島氏は主張してきた。VB6と.NETの効率について「.NETはVB6よりも、20%から30%くらいの効率がいいくらいだ」と語る。比べて、SQLで作業すれば「400%から1000%以上、効率が良くなる」という。

 生産性をタクシーで例えると、SQLは「右折も左折もできるタクシー」で、ほかの技術は「左折と直進しかしないタクシー」であるぐらいの差があるという。SQLにこだわる理由を「右折できることを知っている人が、左折しかしないタクシーに乗ったら右に曲がれ! と怒りたくなるだろう」と生島氏は説明する。社長の立場として、左折タクシーのような技術者にお金を払うのは腹が立つという。「社長は経営者に向いていない」と生島氏はしみじみと語った。

アーキテクトを目指す人のための問題分析

 スキルスタンダード研究所の高橋秀典氏よる『Road To IT-Engineer / ITエンジニアの生きる道』。「アーキテクトを目指すITエンジニアのための問題分析」について。

 「問題分析」は、システム分析の初めのステップだ。「問題」は「要求」の裏返しで、大事だけれど見えにくい。高橋氏はそう説明する。

 問題分析は「本質的な問題提起にを深堀りする」「長期的システム計画との整合性を確保する」「的を射たシステム分析や問題解決のための情報を得る」ために必要だ。関連問題を洗い出し、重点課題を設定して、「要求分析」へとつなげていく。

イライラを収めるABC理論

 若手SEのあずK氏よる『It’s Party Time!』。論理療法として使われる「ABC理論」について説明する。

 「ABC理論」は、ある出来事(A)に対して、ある結果(C)が発生しているが、それは出来事に対する信念(B)を持っているからである、と考える理論だ。さらに「イライラする、不安になる」などのような感情(C)が出るのは、ある出来事(A)に対して間違った信念(B)=「イラショナル・ビリーフ」を持っているからととらえる。

 これらの「ねばならない」「べきだ」という信念や考え方を変えようとするのがABC理論の考え方だ。子供が騒いでいることにイライラしてしまったら、「静かにするべきだ」という考え方から、「静かにするにこしたことはない」「子供は元気な方がいい」とポジティブに思考転換することによって、イライラする気持ちが収まるという。物事はとらえ方次第ということだ。

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【過去の「おすすめエンジニアライフ」】

  ・オフィスを聖域にする
  ・VB6を使い続けてもかまわない
  ・プログラマなんかで終わりたいんだ
  ・笑って感情をコントロールする
 ★2009年5月の「おすすめエンジニアライフ」
 ☆2009年4月の「おすすめエンジニアライフ」
 ★2009年3月の「おすすめエンジニアライフ」
 ☆2009年2月の「おすすめエンジニアライフ」
 ★2009年1月の「おすすめエンジニアライフ」
 ☆2008年12月の「おすすめエンジニアライフ」
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