言語の歴史は人類の歴史。そして人類はコンピュータを言語で動かすようになった。

偉そうなことを言っていないで仕事はキチンと教えよう

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「仕事を教えても辞めていってしまう」とお嘆きの方、ちゃんと人に仕事を教えていますか?自分が仕事をできていないと教えることはできないはずです。また、業務フローが効率の悪いままで放置されていないでしょうか?新しく入って来る人には先入観がありません。非効率なフローがあれば違和感として肌で感じます。その違和感を放置していると、募り募って不満となって会社を去る原因となってしまいます。

教えても去ってしまうからと思っている人に言えることは、まず教えるのが下手だということです。立場に頼った働き方というのは、意外と簡単に見抜かれます。普段からスキルを磨いていなければ、自分のスキルも安定しません。人に教える前に、自分のスキルを安定させましょう。人にものを教えることで、自分のスキルを再確認することができます。自分の成長にも必須と言える行為です。人に教えるというのは、相手のためではなく自分のための行為です。

仮に教えた人が会社を辞めたとしても、教えたときのノウハウは残るはずです。次に人が入ってきても、同じレベルまで育てる時間は前よりもかからないはずです。単にOJTで雑に育てるのは暗黙の努力に頼り過ぎです。会社に何のノウハウも蓄積できません。教育に限らずノウハウの蓄積が無いということは、会社にいる価値が低下します。会社に所属する利点が乏しければ、成長した社員はそれを見抜いて辞めていきます。

社員が辞めるとお嘆きの方々は、辞めた社員がどういう会社に行くかご存じでしょうか?それは、人に仕事を教えることができる会社に転職していきます。人に仕事を教えられるというのは信頼です。簡単な話で、お客さんばかり目を向けて内部の信頼をおろそかにしているから社員が離れていきます。会社は社員に対して、積み重ねたノウハウを駆使して後方支援を固めましょう。仕事を教えるというのは、重要な後方支援の一つです。

すこし「教える」ということを違う角度から考えてみてはどうでしょう。変化に対応できる組織であれば、入ってきた人のノウハウを吸収して自分たちが変わるというやり方もあります。また、新人に教えていると色々な改善点に気付くこともできます。「金を払っているのに教えてやっている」から「業務を見直すための機会(チャンス)」と、受け取り方を変えてデータを残すだけでも、今後、大きな差が出てくるのではないでしょうか。

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