データプロセス株式会社所属。受託開発プロジェクトのリーダ。社内カイゼン活動を元気にやってます。

目的は一緒だ! 変わるマネジメント(2)

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 こんにちは。東です。前回は、簡単ですがわたしの経歴を紹介しました。

 今まで無意識で行っていたマネジメント。環境が変わりメンバーが変わることで、自分の、そして組織の「当たり前」が通じなくなり、プロジェクト内での意思疎通ができなくなった、という話でした。

■みんなが陥る、プロジェクトに参加するときの罠

 前回紹介したプロジェクトの中では、わたしだけではなく、新たに参加するメンバーは誰でも考える共通の問題を持っていました。

 「プロジェクト全体のことが分からないから、目の前の仕事をやって、徐々に全体像を把握していこう」

 これではいけません。入るきっかけは違うにしろ、プロジェクトの目的を達成する為に参加してもらったメンバーですから、スムーズにプロジェクトに参加するために、「プロジェクトの目的」「プロセス」「共通用語(認識)」「知らない人への思いやり」を共有しましょう。

■経験を引き継いだ変わり方

 組織のルールやプロジェクトの環境が変わると、いろいろなことを覚えないといけません。わたしの覚え方は、「経験に置き換え、差分で覚える」ことです。

 わたしの専門はデータベース(ほんとか?)ですが、基本的にはOracleの知識しかありません。ただ、Oracleしか分からないからといって、SQL Server、DB2、MySQLなどの場合、根本から覚えなおす必要はありません。汎用機だから、C/Sだから、Webだからといって、設計のやり方が全然違うということもありません(細かい動作の違いや新しい機能は考え方が違うところもありますが……)。

 「今までと違うところはどこか、自分の経験だとどうなるか」という差分で考えると、「今までの経験+用語置換+未経験の知識(新しい知識)」になり、新しく覚えることでも、最小限の知識だけで済みます。違う現場に行っても、あなたの経験が最大限に生かされるでしょう。

 大きく技術が進歩する世の中で、「何を勉強したらいいか分からない」という人がいます。そういう人には、仕事で「何か1つの分野を極めろ、スペシャリストになれ」と言うことにしています。

■組織のやり方を変えてみる

 これは、組織でも同じです。今まで培ってきたマネジメントスタイルについて大きく変更せずとも、違う部分について少しだけ考え方を変えることで、解決することが多いのです。

 組織によっては、採用している方法が、何らかのプロジェクトで成功した経験からの慣習である場合が少なくありません。その方法の本質を理解しないままでは、時代の流れや組織の変革の際にうまく対応できません。

 同じ成果が出るのであれば、自分のやってきた経験に変えて良いと思っています。「朝10時からの東京の会議に出席する」という目的を達成するために、大阪から東京に行くとしましょう。新幹線でも、飛行機でも、夜行バスでもいいじゃないですか。早く行きたい、安く行きたい、空は危ない(笑)という理由があって、たまたま新幹線で行くことが多くなっていますが。

■ダメだったら、元に戻せば?

 変えてみないと分からないこともありますが、変えて悪くなるようだったら、戻せばいいんです。変えなかった場合と同じです。

 しかし、大きく違う点があります。

 「変えないほうがよかった」という経験を積んでいることです。

 やっていない場合は、「変えなくてよかった」という思い込みだけが残ります。「やっていれば良かったかも」と後悔するかもしれません。

■変えたらいいというわけでもない

 変えると必ず良くなるというわけでもありません。しかし、今より効率よく効果的に変化して行く可能性があれば、試してみましょう。

 効果は同じで、もしかしたら元に戻すかもしれないというリスクを取りつつ成果を出すのは、結構大変なことです、

 最悪、今のやり方と同じ成果物を2つ出すことが前提になるかもしれません。しかし、それでも実行可能ということは、あなたの考えた変更案(新しい仕組み)がすごい証拠です。

 ぜひ、そのやり方をプロジェクトや組織に適用させていきましょう。

 次回は、プロジェクトを良くする為に変えた考え方を、実際に適用しようとしたとき、変えることによる自己対立、プロジェクトメンバーとの対立、そして組織の抵抗について、対立した問題を解消するきっかけになるような事を書こうと思います。

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