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BUG015 - シリコンバレーも忘年会!今年こそ和食でおもてなし~ってそれ本当に大丈夫?

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 アメリカなんだから「クリスマスパーティー」でしょ?って、だからいつも言ってますが会社企画のイベントで特定の宗教色をだしたら即アウトです。ここは「ホリディパーティ」と呼ぶのがコーポレイトコンプライアンス的?に最も無難です。以降、気をつけましょう。それはともかく、世界各国出身のITエンジニアを集めて今年こそ忘年会はおもてなしの和食で!といきたいところですが、その前にちょっと確認しておく必要がありそうです。

焼肉・すき焼き・しゃぶしゃぶ
 当然ですが、インド系を始めベジタリアンの多いシリコンバレーではこれらの肉中心メニューは難易度高めです。アメリカの観光地ではいわゆるパフォーマンス系の鉄板焼屋さんもよく目にしますが、どうしても焼き野菜だけではベジタリアンには寂しいものがあります。

 ところでベジタリアンにもいろいろなタイプの人々がいます。宗教的、文化的な理由で生まれつき肉類を食べない人々。牛がだめとか豚がだめとか、それなりの処置をしてある鳥ならOKとか。マグロはOKだけどイカやタコはだめとか、野菜でも根っこ類(イモとか人参)はだめとか。また、子供の頃は普通に肉を食べていたのに人生の途中で何かの理由で後天的にベジタリアンになった人々もいれば、家で家族と食べるときはベジタリアンだけど、会社の同僚と昼飯のハンバーガーを食べるときはちょっと奥さんには絶対内緒よ!って人もいたりします。

 アメ食のレストランでは必ずベジタリアン対応のメニューが用意されていますが、いざ和食となると難しいものがあります。まずは参加メンバにベジタリアンがいるか、さらに何がOKで何がだめなのか、十分に確認しておく必要があります。

鮨・海鮮系
 だいぶ前からスシブームといわれるアメリカですが、実は意外に知られてないようですが、普通にスシというとかなり広い定義があります。握りにちらし、それにロールといわれる巻物はもちろんですが、さらに白い御飯になにか載っていればなんでもスシとよばれたりします。コンビニにあるようなシャケ弁、のり弁、とんかつ弁当、ぎりぎりですが牛丼、天丼でもスシと呼んでもOKだったりします。ちなみにシリコンバレーにも某Y野家さんあります。

 とにかく最近はバフェ形式のパーティに握りずしのプレートがあったりするのはもはや全然普通です。でも、マグロやサーモンの握りのように魚の形していないものはノープロブレムですが、鯛のお頭付きとか鯵の開きのように生き物の形をとどめているものは外人さんには難易度が高くなります。それにシラス丼って、えーっ(昆虫の)幼虫じゃないか!、と言われれば確かにそうなのかもしれません。マグロの解体ショーなんて日本人的には興奮度最高のイベントですが、確かにあれが牛や馬だったらと思うとかなりゾッとして引いてしまいますよね。

ラーメン
 シリコンバレーで最近増えているのがラーメン屋、というかラーメン居酒屋です。ラーメンという食べ物はスープに何か麺とかごちょごちょ入っているおかずの一種と思われているようで、ラーメンに餃子や唐揚げや刺身やサラダなんかをいろいろ頼んで、ビールを飲みながらわいわい騒ぐ、そんな店が本当に急に増えてます。当然、ラーメンはそれらたくさんのおかずのひとつなので、ずっと生ビールジョッキの横に置かれたまま30分も1時間もたってしまっていて、硬麺好きの私には気になってしょうがないのですが。

天ぷら
 最後になりましたが、私なりに誰でもどの国の人でも無難だろうなと思う和食が天ぷらです。魚も野菜も自由に選べて、それでいて野菜だけ食べ続けてもちゃんとそれなりに食事になります。揚げ物なのでそれなりにボリュームがあって、ビールにも日本酒にもあいます。そもそもインド料理へ行くと、かき揚げや豆のコロッケみたいのもありますし、似たような感じがします。

 厳密には天つゆの出汁がベジタリアン的にはグレーゾーンですが、抹茶塩とかカレー塩とかのある柔軟なお店だと会話に間が持ってこれまた助かりますし、ちょっと予算があれば、カウンターの天ぷらやさんだとビジュアル的にもきっと盛り上がるはずです!

 それではメリークリスマス、おっとそれじゃまずいんで、ハッピーホリディズ!また来年お会いしましょう。

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