フィードパス株式会社所属。ベンチャーで働くエンジニアが抱く夢や希望、そして、身の回りで起きた日常の出来事を綴るコラムです。

サービスのアイデアを作るためのメモ

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 前回は、「個人でサービスを作るときに心がけている3つのポイント」について書きました。今回は、サービス開発以前の「サービスのアイデアを作る」過程において、わたしが行っているメモのやり方について書いてみたいと思います。

 わたしの場合、

  1. 情報収集(Web、雑誌、テレビなどを見て感じたことをメモ)
  2. 考察(メモをもとに、アイデアを考える)
  3. ひらめき

というプロセスでアイデアを作ります。

 アイデアの作り方は人それぞれ異なると思いますが、わたしは情報収集の過程でメモを書くことから始めています。これは、わたしにとって非常に重要なプロセスであり、このプロセスを通過しなければアイデアを作ることはできないと感じています。

 そして、わたしはメモをする際、以下の「道具」と「行動」を重要視しています。

 ■道具

  • 手帳、ボールペン
  • ブログ(メモ保存用)

 ■行動

  • 意識して身の周りを観察する
  • 体験したサービスについて考える

 ここからは、この「道具」と「行動」について説明したいと思います。

□■□

■道具

・手帳、ボールペン

 わたしはアイデアを生み出すためには、メモを手書きすることが基本だと考えています。手書きには、「書いた内容が忘れにくくなる」「自由に書ける」「書いているうちに発想が広がる」というメリットがあると感じています。先述しましたが、アイデアを作るうえで、この「メモを手書きする」というプロセスはとても重要です。頭の中にインプットした情報をメモに書き出すことで、散らばっていた情報を整理することができるからです。また、頭の中の情報を定期的にアウトプットすることで、新しい情報をインプットしやすくなります。そのため、わたしはいつでもメモを書けるように、手帳、ボールペンを持ち歩くようにしています。もし手帳を忘れてしまった場合は、携帯にキーワードを入力しておき、後で手帳に書き写します。

 前回紹介した「tunebuzz」のアイデアを思いついたときは、こんなメモを残していました。

 Photo1_6

 Photo2_6

 わたしだけが見るメモなので、字が汚なく、絵も下手ですが、なんとなくイメージは伝わるかと思います。

 わたしが開発するサービスは、Webアプリケーションであってもクライアントアプリケーションであってもユーザーが接する画面が存在します。何かサービスを思いついた瞬間には、頭の中にそのサービスの画面のイメージが浮かび上がります。手帳にメモを書く際には、その頭の中に思い描いた画面をスケッチし、画面に表示される情報をキーワードとして残します。また、その際には何かをひらめいた瞬間の漠然としたイメージ、拡散したキーワードをありのままに記録することを心がけています。そうすることで、後でメモを見返したときに、思いついた瞬間のイメージをより引き出しやすくなります。

・ブログ(メモ保存用)

 Photo3_4  

daisaku.idea

 これは最近になって始めたことなんですが、専用のブログにサービスのアイデアになりそうなメモを画像として蓄積しています。こうやってブログに蓄積しておくと、後で見返す際にとても便利です。手帳には日々の雑感も書いているので、アイデアのメモを書いたページを探すのに苦労していましたが、ブログであれば簡単な概要を書いておくだけで、後から検索することが可能です。

■行動

 わたしはメモをとる際に、以下の2つの行動を心がけています。

・意識して身の回りを観察する

 Web、雑誌、テレビ、映画、音楽、広告、アートなど、わたしが日常生活で接するあらゆるものにアイデアの元は転がっています。しかし、何も考えずに接していると、ピンとくるものを感じ取ることができません。「なにか面白いものはないか?」と意識して身の回りを観察することで、アイデアの元になりそうなものを発見できます。実際にそうやって日々過ごすことで、目に入ってくる情報の量が多くなっており、メモを書く機会も増えています。

・体験したサービスについて考える

 わたしは、サービスを体験して「これはいい!」と感じた場合は、そのサービスについて考えたことをメモするようにしています。特に「なんでいいと思ったのか?」という点について詳しく書くようにしています。サービスの価値は、サービスの受け手が決めるものです。自分でサービスのアイデアを作るときにも、受け手の立場になって考えることが重要です。そのため、自分のサービス体験について考えたときのメモは、後々サービスのアイデアを作るときに非常に役立っています。

□■□

 今回は、わたしがアイデアを作る際に行っているメモのやり方について紹介しました。

 わたしはこれまでに有益なサービスのアイデアを生み出せていませんが、アイデアを作り出していくためには、このメモのような「アイデアを作る方法」を意識的に繰り返し、身に付ける必要があると考えています。これからも引き続き、自分なりの「アイデアを作る方法」を模索し、日々試していきたいと思います。

 最後に、これまでにわたしが「アイデアを作る方法」を考える際に参考にしてきた書籍を紹介します。

  • ジェームズ・W・ヤング「アイデアのつくり方」
  • 外山 滋比古「思考の整理学」
  • 山本 高史「案本 『ユニーク』な『アイディア』の『提案』のための『脳内経験』」
  • 高橋 宣行「オリジナルシンキング」

★今週のゆるゆるぱつぱつ率(2008年10月6日~10日)★

 ゆるゆる率:60%
 水曜日に振休を取ったので。一日休むだけで、だいぶ体がリセットできました。

 ぱつぱつ率:40%
 自分で企画した新サービスの開発が始まったので。来月末までにプロトタイプを作らなければ。

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