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第286回 VPSサーバーに変わるPCを導入してみた

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 こんにちは、キャリコンサルタント高橋です。

 久しぶりのコラムネタです。最近、スマホを新しく買い替えました。私はGalaxy Noteユーザーなのですが、今回最新機種のNote8がリリースされたので3年ぶりに機種変更をしてみました。流石に3年も経つとスマホも大きく変わるモノですね。とても使いやすくなり、あれこれ弄り倒して遊んでいます。

 私は普段からスマホを仕事で使うことが多く、連絡ごとで使う以外にも原稿を書いたり、VPSサーバーをリモートデスクトップで繋いだりします。新しくなったNote8は画面がさらに大きくなったこともあり、これらのことがますますやり易くなった感じがしています。

 そんな中、そのVPSサーバーについてある方から面白いアイデアを教えていただいたので、今回はそれを試してみることにしました。今回はそんなお話です。

■VPSサーバーとは

 私はレンタルのVPSサーバーを使っています。VPSとはVirtual Private Serverといい、「仮想専用サーバー」などと呼ばれています。一般的にPCを使う場合、機械(ハード)を用意しなければなりませんが、VPSの場合、機械は業者が用意しており、利用者はインターネット回線を通じてそのPCにアクセスして使うようなしくみになっています。このように書くと、すこし小難しい感じもしますが、実際に使ってみるとみると、ほぼ違和感なく普通のPCと同じように使うことができます。

 VPSの良い所は自前でPCを用意しなくても良いことがあげられます。自前でPCを用意するとまず置き場所を考えなければなりません。また、PCを連続使用することを想定した場合、電気代もかかりますし、PCも劣化します。そうすると機械(ハード)をメンテナンスしなければならなくなります。しかし、VPSサーバーであれば、こういったことを一切考えることなく、ただPCを使うことだけに集中することができます。

 その反面、VPSサーバーは機械(ハード)を自前で持たないので拡張性に欠けます。DVDプレイヤーやプリンタを繋げるようなことはできません。また、そもそもインターネットに繋がなければ使うことすらできません。そして何より、毎月に利用料がかかります。。。

 ちなみに、現在私が利用させていただいているVPSサーバーはこんなスペックです。

・OS : WindowsServer2012R2
・仮想CPU : 1コア
・メモリ : 1GB
・ディスク容量 : 100GB
・転送量 : 無制限
・月額 : 2,000円

 VPSサーバーを導入したとき、PCを新たに購入することとVPSサーバーを導入することのどちらが得かを考えたのですが、私はPCを24時間365日稼働で考えていましたので、PCの耐久年数やハード障害などのリスクを考えると、同じ状態でずっと使い続けることができるVPSサーバーに魅力を感じました。

 そして、この判断は今でも間違っていないと思います。確かに利用料はかかってしまいますが、常に最新の状態で安定してPCを動かし続けることができるのはVPSならでは恩恵だと思っています。

■VPSサーバーに変わるPCを導入してみた

 ただ、やはり毎月の出費はあるわけで、できればこれを押さえたいとも思います。そんな中、ある方からVPSサーバーに変わるモノとしてスティック型PCを紹介してもらいました。スティック型PCとは手のひらサイズの小型PCで、モニターもなければキーボードもありません。ちょうどこんな感じのモノです。

 これをVPSサーバーのように見立てて使うと結構使えるそうなので、早速やってみることにしました。

 今回、私が用意したスティック型PCはコチラです。

・OS : Windows 10 Pro 32bit
・CPU : インテル Atom Z3735F(クアッドコア/定格1.33GHz/キャッシュ2MB)
・メモリ : 2GB
・ディスク容量: 32GB
・価格 : 14,980円

 本体しかありませんのでキーボード、マウス、モニターは別に用意しなければなりません(今回、キーボードとマウスは無料でいただきました)。これらを繋いでPCを起動させると、ちゃんとWindows10が立ち上がりました。動作はまったく何の問題もありませんでした。その後、WiFiの設定やリモートデスクトップの設定をすべて行い、キーボード、マウス、モニターは撤去します。

 そうして、Note8からいつもと同じようにリモートデスクトップ接続でこのステック型PCに接続すると...バッチシ繋がりました! 使ってみた感想はVPSサーバーと比較して、何の違和感、問題も感じませんでした。ノートPCでリモート接続すると、新しいPCを立ち上げたような感覚になるくらいです(笑)

 家でコンセントに繋げておくだけなので場所も取りませんし、音も鳴らないので全く邪魔になりません(笑) しかも、半年ちょっとでPayできます。これは久しぶりにいい買い物をしたと思います。

■使い方の工夫でその価値は高くなる

 当然のことですが、このPCでスペックを要求されるようなことは難しいと思います。しかし、私のようにPCをずっと立ち上げておくような使い方をする人にはとても有効な手段ではないかと思います。

 スティック型PCの存在自体は昔から知っていましたが、最初にコレを見たとき、なんとも使い勝手が悪そうなPCだと思っていました。しかし、そんなPCを今こうやって使おうとしていることを考えると、モノは使い方の工夫でその価値を高めることができることを痛感しました。そして、それはモノだけなく、私自身にも言えることなのかもしれません。私たちの価値を高めることは、ちょっとした工夫で実現できることなのかもしれませんね。

 ちなみに、私はWindowsのリモートデスクトップ接続でスマホと繋げようと思ったのでOSをWindows10 Proにしましたが、接続の方法に拘らなければVNC、TeamViewer、Chromeリモートデスクトップなどでもリモート接続ができます。そうするとOSはWindows10 Homeでも構わないので価格がさらに5,000円ほど安くなりますね。PC1台が1万円を切る時代になってきたのは、何だか感慨深いモノがありますね。。。

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