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第287回 モノへのこだわりを考える2

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 こんにちは、キャリアコンサルタント高橋です。

 約2年ほど前ですが、こんなコラムを書かせていただきました。

第186回 モノへのこだわりを考える

 この中で左利きが字を書くときの苦悩(?)をトクトクと語らせていただいたのですが、最近、事情が変わってきました。今回はそんなお話しです。

■左利き用万年筆があるって?

 事の発端は我が家でちょっとした万年筆がブームになっていたことです。あるとき、いつもと同じように出張から帰ってみると、家族が皆万年筆を使って字を書いていたのです。しかし、左利きの私は万年筆が持てませんので、まったく興味を示していませんでした。ちなみに、左利きが万年筆を持つときの苦労は先ほどのコラムでも書かせていただきましたが、こんな感じです。

 ひょっとしたら右利きの人はあまり意識されることがないかもしれませんが、万年筆やボールペンは原則引いて書く筆記道具です。横書きで文字を書く場合、左から右に文字が流れていきますので、右手で書くとちょうどペンを引くようにして書くことができます。しかし、左手で字を書く場合、逆に押して書かなければなりません。そのため、万年筆を左で書くとペン先が紙に刺さってしまい、うまく書けないのです(力加減によってはペン先を折ることもありました)。

 そういった訳で、左利きの私は万年筆と相性が悪いと思い、ずっと敬遠してきました。

 しかし、家族がいうには左利きでも書ける万年筆があるそうで、使ってみたら? といわれました。正直全く乗り気はしなかったのですが、せっかくなので家族が行きつけにしている万年筆専門の文房具屋さんに行くことにしました。

 そこで店員さんから万年筆について色々レクチャーを受け、左利き用の万年筆を借りて書かせていただくことになりました。

「...か、かけるぞっ!!! 」

 何と表現したら良いか分かりませんが、左利きの私がスラスラを万年筆が書けるではありませんか! しかも、今までメインで使ってきたボールペンより格段に書きやすいんです。店員さんから話を聞くと、左利き用は押して書くことを前提にペン先を太くしたり、少し削ったりするなどしてペン先が紙に引っ掛からない工夫がなされているのだそうです。だから、力を入れずともスラスラと字が書けるということでした。

■奥の深い万年筆の世界

 私は知らなかったのですが、実は万年筆は基本一生使い続けることができる道具なのだそうです。また、内部の構造も比較的単純なので内部についたインクなどは水洗いすれば良いのだそうです、...というか、そもそも万年筆は水洗いして使うモノなのだそうです。

 インクもカートリッジ式だけでなく、コンバーターと呼ばれる万年筆用のインクを吸入する機械を使うと、何度でもインクを継ぎ足すことができますし、コンバーターを水洗いすれば別の色のインクを吸入することができるのだそうです。

 だから、万年筆の好きな人は使いやすい万年筆を何本か用意しておき、自分の好きな色のインクを使って字を書くことを楽しんでいるのだそうです。また、古くなったり書きにくくなった万年筆はチューニングしてもらうことで、その書き味をいつまでも保つことができるのだそうです。正に一生モノの道具ですね。

 今まで踏み込むことのできなかった万年筆の世界にすっかりハマってしまいました。そうして、そのお店で書きやすい万年筆をチョイスして購入させていただきました。

LAMY nexx Model 85
Schneider Base Black Large nib

 どちらもドイツ製のようですが、値段もそれほど高くなく気軽に使えるデザインなので重宝しそうです。前回のスティック型PCと並んで、良い買い物をさせてもらったと思っています。。。

■再び、モノへのこだわりを考える

 私は字は下手ですが、字を書くことは好きなので、この万年筆がゲットできたことはとても嬉しかったです。早速家に帰って思う存分字を書いて遊びました(笑)そうしていると少しずつですが、万年筆にも愛着が湧いてきて、その万年筆へのこだわりも増してきました。

 ですので、今後は仕事でも積極的に万年筆を使っていこうと思います。また、もっと字がきれいになりたいのでペン字を練習しようかなと思います。こうやって、一つのことがきっかけでいろんなこだわりが生まれ、そこから新しい取り組みができるって、すごく幸せなことだなぁと感じました

 左利きの方、ぜひ一度左利き用の万年筆を試してみてください! また、これまで万年筆を使ったことのない方も、ぜひ一度試してみてください! その書き味にびっくりすると思いますよ!

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