四捨五入して30歳。酒と歌を愛します。飲み屋で社長と知り合ったのが人生の転機。事実は小説よりも奇なり。

就活の季節ですねぇ

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 就活の季節がやってきました!

 はじめましての人も、また会いましたねの人もこんにちわ! こんばんわ! あぐです。

 さて、タイトルにもなってますが、就職活動が盛んになっている時期ですね。そして、あとちょっとしたら新入社員が入ってきます。

○就職氷河期のメリット

 「就職難にメリットなんてねーよ! こっちの苦労分かってんのか!」と学生から言われてしまいそうですが(笑)。

 この就職難は、デメリットはもちろんいっぱいあると思います。競争率が上がって就職できないだとか、就職浪人して新卒扱いでなくなるとか(対応している企業もたくさんありますが)。

 でも、こういった話はいろいろなところで出てるので割愛。逆にプラスに気持ちを持っていこうという話をします。

 就職活動は自分と向き合わなければいけない結構大変な作業だと思います。エントリーシートに自分のアピールポイント書いて、志望動機を書いて、面接のときの質問を予想して模範解答を頭の中に叩き込む……。これってかなりのプレゼン能力が必要となる気がします。

 重要なのは、面接で落ちた、書類審査で落ちた、そういったときに落ち込んだり相手のせいにするのではなく、「何が悪かったのかな?」「次はこうしてみよう」と、ポジティブな動きに変える力が働くかどうかだと思います。

 もちろん、人間ですから、落ちたその日は存分に落ち込んだって、なんら悪いことはないです。

 でも、落ち込みすぎてネガティブになって腐っていったら、本来持っている魅力も力もどんどん失われていって、結局自分で自分の首を絞めることになってしまうと思います。

 それは無意味。ダメ、絶対!

 とにかく、ここでポジティブな考え方を身に付ければ、仕事で打たれ強くなりますし、何より就職活動を通して、人間的に大きく成長できるでしょう。知らずに「若いうちの苦労は買ってでもしろ」を体現することにもなりますし。

○自分視点で就職難を見てみる

 とはいえ、就活なんて転職でもしない限り関係ないので、立場を変えて、入ってくる新入社員と直接関わる先輩社員の立場から、今の就職氷河期を見てみようと思います。

 気になるのは新入社員の精度。

 できる新入社員が入ってきたら、楽できますもんね♪

 就職難→就職できる人が減る→ピラミッドのより上の人間に内定者が限られてくる

という仮説を立ててみました。

 採用人数が少ないということは、必然的に受かる人数も減ります。内定が取れる人はたくさんもらい、逆に何社受けても全滅という人もいると思います。こうして二極化が進むのかなぁ、と考えてみるわけです。

 ということは。

 来年、もしくは再来年に入ってくる人は全体的に粒がそろっていて、即戦力候補の超有能株が来るってことなのかしら! と色めきだってみるわけです。 

○理論どおりにいくわけがない

 しかし、上のような皮算用をしても、そんなに期待どおりにはなりません。特にうちのような中小企業では、まったく期待しない方がいいといっていい。

 一般化すると、中小企業は大企業の選考に落ち、仕方なく受けに来る、という人の割合が多いように思われます。その中から、さらに社風に合い、仕事ができる人を厳選していく……となると、大変な労力を伴うし、選定する側にもそれ相応のスキルが求められます。

 選定する人間とは、社長を含めた上層部の人間でしょう。

 その人たちに見る目がなければ、結局こういった就職難で選りすぐりをしていても、それほど質の変わらない人間が入ってくることになります。

 ちなみに、うちの社長は人を見る目がないことで有名です(笑)。理由は簡単で、社長の好きな人間は

  • 素朴で真面目そうな、おとなしい人
  • 東北出身の人(社長が東北出身のため)

で、会社として求めている人材は

  • 人間的にしっかりしていて、明るくよいコミュニケーションが取れる人

である。

 社長の好きな人物像と会社の求める人物像が噛み合っていない(笑)。対策として、うちの会社では、数年前から部長陣が候補者を絞ってから、社長が面接を行うようになった。

 ちなみに自分は父親が秋田出身のため、気に入られたのだと思う。

○やっぱり残る人にはわけがある

 今年、うちの会社では2011年卒採用というものをやっています。

 どういうものかというと、2011年卒で現在就職が決まっていない人をターゲットに、今年の4月(あと1カ月強!)から働ける人を募集しているのです。

 ちなみに、初めての取り組みらしい。

 理由はなんでかというと、内定者の50%(!)が留年のため内定取り消しとなったから。50%というとすごいが、4人中2人と書けば、まだ納得してもらえるでしょうか。しかし、全体人数が50人前後の小さな会社では、これは大きな誤算といえる数字です。

 前置きが長くなってしまいましたが、そういうわけで今会社を訪れる人には2011年卒予定の人と2012年卒予定の人がいます。面白いもので、2012年卒の人の方が全体的にしっかりしています。

 2011年卒の人は、こういっては悪いが、ぱっと見て「ああ、だめそうだな……」と思ってしまう人が多い。例えば、挨拶ができない、にこりともしない、話を聞いていない、遅刻してくる、何を話しているのかよく聞こえない、など。

 正直、部長陣は苦笑い。

 いい人がいれば採用する、とあるのでいい人がいなければ無理して採用することはない。下っ端の自分としては、1人でも多く入ってきて、今やってる電話番とか朝の掃除とかを変わっていただきたいところですが。

○失敗は成長する糧になるかどうか

 人は反省することができる生き物です。できる、としたのは、反省しない場合もあるから。

 前述の2011年卒の人たちは、内定が取れなかったときに反省したのでしょうか。

 時代のせいだ。

 運がなかった。

 これ以上落ちるのは心がしんどいからあきらめる。

 相手に見る目がないんだ、俺は悪くない。

 言い訳は、自分の心を守るために必要な大事な考え方です。しかし、それは本能に近い。人間としてより成長するには、心を守った後に理性で改善策を打ち立てなければなりません。

 仕事をしていれば、失敗はつきものです。その失敗を何度も繰り返さないために、そして失敗を未然に防ぐために原因を考え対策を打つ。

 PDCA(Plan→Do→Check→Act)サイクルは社会人の基本だと思っています。これは社会人として、というよりは人間としての基本にするべきだと思う。

 たまにいる(意外といっぱいいるかも)が、仕事はすごくできるのに人間的に難ありな人。こういった人は、自分が人間関係で失敗したときにPDCAをしてこなかったのかなぁ、と思ってしまいます。もしくは、失敗したことにすら気付いていないか。往々にして、地頭のいい人間に見られがちなこの特性は、人間の本質であると思っています。

 誰だって自分の思うとおりに周りが動いてくれたら楽です。みんなが自分のことを認めてくれたらうれしい。それにたどり着くためにどうしよう? と疑問に思わない人間は得てして正論のみで襲い掛かってきます。

 理論武装したって、正論であったって、人間は感情の生き物でもあるから、人を動かすことはできません。

 人が動かないと、あいつはできないやつだ! と言って非難して責める。結果、周りから孤立する。しかし、仕事はできるので、会社としては簡単には見捨てられない……。

 こういう人間になりたくないなぁ、といつも思います。なりたくないビジョンが明確にあるから、そうならないために頑張る。

 どうなりたいか、には正直、明確には答えられない。でも、どうなりたくないか、には明確に答えられる。

 いじめられる、とか誰も助けてくれない、とか。

 「あぐさんみたいにはなりたくないねぇ」なんて陰口をいわれないように頑張りたいものです。

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