草食系妙齢プログラマが見てきた現場の不思議な話をお送りします。

たまのラノべはスパイスかもね!?

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 こんにちは。草食系妙齢プログラマ 野口おおすけです。今回はエンジニアライフ6月のテーマ「わたしの人生の1冊」についてお送りします。

 残念ながら「わたしの人生の1冊」としてご紹介するほど、何度も何度も繰り返し読んだりする本はあまりありません。というわけで、今回は最近読んだライトノベルについてご紹介します。

 技術書やハードカバーの本、コミックを読まれる読者の皆様は多いかと思います。最近ではヒットを飛ばす作品も多く、「ライトノベル」という単語を耳にしたことはある方もいるでしょう。

 わたしの場合は職業柄、技術書を読むことが多いのですが、寝る前や気分転換したいときにライトノベルを読んで、頭を休めます。ライトノベルには、頭をフル回転させて読まなければならない作品は、あまりありません。気楽に読める作品ばかりなので、気分転換やリラックスに最適です。

■生徒会の一存シリーズ(著:葵せきな・イラスト:狗神煌)

 ライトノベルの仲でも、これほどのんびりまったり読める作品は少ないかと思います。舞台は北海道(?)にある、とある高校の生徒会。基本的に、生徒会で交わされる会議という名の雑談をメインに話が進んでゆきます。よくも悪くも雑談なのです。そのため、あまり深い展開はありません。

 もちろん、ライトノベルなので、登場するキャラクターは普通ではありません。生徒会役員は全校生徒から人気投票で選ばれた4人(全員容姿端麗な女の子)に加え、その輪に入りたいがために全校で成績トップをとった男の子(主人公)。この時点で普通の小説ではあり得ない展開です。ライトノベルだからこそできるフォーマットではないでしょうか。

 そんな生徒会役員が繰り広げるラブコメストーリー。時にはちょっと甘酸っぱい展開もありますが、ほとんどがコメディです。読む時は深く考えず、気楽に読むことをオススメします。

■なれる!SE ―2週間でなれる? SE入門(著:夏海光司・イラスト:Ixy)

 ブラック企業に就職して限界かもしれないお話は、映画にもなりました。「なれる!SE ―2週間でなれる? SE入門」は先日発売されたばかりで、Twitterでも話題になっていた1冊です。

 この作品は、ブラック企業に就職してしまった主人公と、直属の上司の可愛らしい女性エンジニアのお話。

 入社2日目から終電帰宅や徹夜など、とんでもない労働環境の話やトレーニングとは言えないようなOJTの話はさておき、「Ciscoのルータのコンフィグレーションが~」や実際に操作している描写などは、この業界の人間から見ても非常に良く書かれていて「あるある」と思える話でした。

 システムを組みあげたときの達成感や、現場での緊張感などエンジニアとしての仕事の楽しさ、女性の上司の発言の中にある「エンジニアとして忘れてはならない心構え」などを読んでみると、自分が新人だったころのことを思い出しました。

 この業界に勤めている人だからこそ分かる、苦しみや楽しみがつまった1冊です。一度手に取って、新人時代を思い出すのもいいかもしれません。

 この作品はあくまでもフィクションなのでこれがIT業界だと思われてしまうと困りものですが、今年新社会人として働き出した方にもオススメの1冊です。

 さて、今回はライトノベルを2冊ご紹介しました。ライトノベルは分量も少ないため、1冊1時間~2時間で読み終えられるかと思います。たまには、こういうジャンルの本で息抜きするのはいかがでしょうか。

 次回は、本編に戻って「なにこれ……」と思えるミステリアスソースについてお送りいたします。それではまた次回。

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