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書籍「片づけられないのは『ためこみ症』のせいだった!?」を読んでみた。「捨てられない」には理由がある!【第6回】

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ご覧頂きありがとうございます。朝早くから仕事に出掛け、仕事終わりに食事の予定を入れたりすると、帰る時間も遅くなり、寝に帰るような生活も少なくはありません。たまにはゆっくりと過ごすことも大切なのですが、予定を詰め込んでしまうタイプとなると、休日であろうが関係ありません。「暇つぶし」という言葉があるように、時間の隙間を「埋めよう」とする行動は、寂しい感情やストレスの行き先を探している、いわば心の隙間を「埋めよう」としているのかもしれません。夜遅くに帰宅すれば、眠気に負けてそのまま朝を迎えてしまうこともあります。そして起床した時に、自身の乱雑さに気づきます。また、部屋の散らかりようは酷いもの。一気に後悔の波が押し寄せてきます。

ここで、散らかった部屋に目を向けてみます。睡魔に襲われながらも着替えた洋服から始まり、旅行から帰ってからそのままのスーツケース。物が溢れていることが日常化しているのに、満たされているようで、どこか足らない気持ちがあることに気づいてしまいます。なかなか捨てられない物が部屋の中に沢山あることを定期的に思い出し、都合よく忘れていきます。全く着ない洋服だったり、小学生の頃の日記に至るまで。何故か捨てられない、捨てようと思っていても、結局ためらってしまいずっと持ち続けている物はありますか?

エンジニアライフコラム「平岡麻奈のちょっと一息」の第六回は「片付け」をテーマに「片づけられないのは『ためこみ症』のせいだった!?」を紹介してみようと思います。

ためこみ.JPG★片づけられないのは『ためこみ症』のせいだった!?★

【著】五十嵐 透子

https://www.amazon.co.jp/dp/4413231252

本書では、この「片づけられない」理由はどこからくるものなのかを詳しく解説しています。そして題名にもある『ためこみ症』とはどういった症状なのか。適切な理解の為に日常生活での「ためこみ行動」も合わせて紹介されています。整理整頓に関してではなく、根本にある「片づける」という行動に視点を置いています。「片づけたいけれど片づけられない」のか、それとも自分の意志で「片づけない」のか。このように「片づけ」に対して深く考えたり、自らの行動を客観視することが無かった為、今までの「片づけられないのはダメな人」のようなザックリとした考え方が変わりました。たくさんの物に囲まれる現代で、自身が所有する物が意味することを改めて考えさせられます。

片づけられないことを自分なりに意識して、買い物する前に部屋を整理する!と意気込んだりします。けれど、先程の『小学生の頃の日記』はどこかしら思入れがあったりして捨てられません。時々見返すわけでもない、もしかすると今後一生見返すことがないかもしれない、けれど、持っておきたいという気持ちが先行します。思い出の品は、どうしても手放せないことが本音です。私を作り上げている「一部」になっているからではないかと感じます。ですが、この「自分の一部」として物を沢山保存し続けてしまうと、物が溢れてしまうことになり、結果「大切な物」が埋もれてしまいます。大切な物を綺麗に保存する「コレクター」とは異なる、「片づける」観点からの「ためこまない」生活に変わるヒントが、本書には沢山組み込まれています。物を入手する時、そして手放す時に必要な「決断」と「実行」までをやり通す意志。「捨てられない」ことが自ずと、性格だけが理由でないことが解り始め、物との向き合い方を教えてくれます。

新しい物が発売されたりすると、気持ちはワクワクします。頂く物には、感謝の気持ちと思入れが生まれます。大切な物が増えていくことが悪いことではないと感じますし、本書で示されている通り、物を所有することは人それぞれに理由があります。一度、今の自分がどのような物に囲まれて生活しているかを考えてみてはいかがでしょうか。物を欲する時の気持ち、それは楽しい気持ちなのか、それともストレスの反動から来ているのか。見つめ直した時、片づけなければいけないという気持ちが現れたとしても、ずっと「処分」していなかった物を手放すのは容易ではないかもしれません。色々な情報があふれる現代だからこそ、自分にとっての物との向き合い方を考えるきっかけとなる1冊です

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