地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

人が集まってもチームにはならない

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 ITの世界に限らず、何かしらの業務を行っている以上は「個人」「チーム」というものを考えていく必要があります。「チームとしてうまく活動すること」は永遠の課題であり、「これで万事大丈夫!」といえるような解は存在しない話題です。

 エンジニアの世界を例にしますと、現場側として日々の業務に押し潰されそうな中、「使える人材がほしい」と思うことがよくあるのではないでしょうか。また、「何年か先も大事だけどいまも大事だから」と考えられる方も多いことと思います。

 反対に経営側は「将来のことを考えて」人材の補強・増強を考える方が多いのではないでしょうか。経営側がどう考えているかというのは会社に因るところが大きいでしょうが、現場側で多くなりやすい意見としてはそれほど外れてはいない気がします。

 教育係という立場にいる身としてふと思うことが増えてきたのですが、最近は自分1人の向上にのみ気を使う人が増え、チームとしての能力向上に対しておざなりな考えを持つ方、またはそこまで考えない方が増えているように思えます。

 個々の能力向上は間違いなく必須です。それはプログラマであろうとエンジニアであろうと、果ては経営者であろうと等しく同じであり、どのような立場においても変わることはないでしょう。しかし「本当にそれだけでよいか」といわれると、実態は異なるのではないでしょうか。

 俗にいう「エースプログラマ」的な人が多数集まったとしても、プロジェクトが失敗する確率においては、恐らく普通に人数を集めたプロジェクトとそれほど変わらないと思われます。

 それは個人ではなくチームという「舞台の違い」です。

 チームにおいては個々の能力よりも、全体として目標に向かい一丸となって作業を行えるか、といった点が重要になってきます。リーダーとなるべき人がポイントです。リーダーが良ければある程度の成果は出せるでしょうし、リーダーが悪ければほとんど成果が出ないことも多々あります(出来の良い部下に助けられるなんてことは非常に稀です)。

 「1頭の羊に率いられた獅子の群れよりも、1頭の獅子に率いられた羊の群れを恐れる」。アレクサンダー大王の言葉として伝わっている諺です。チームで活動する、業務を行うということは頼れるリーダーは必須なのだと思います。

 では気をつける必要があるのはリーダーだけか、と言われるとそれも違うのではないでしょうか。

 「チームとして結果を出すためには?」。

 この問いに対する考えは、チームに属する全ての人が持つべきものだと思います。1人のチームメンバーは他のメンバー全員に対して、何らかの影響を与えているのです。決してリーダーに限定した話題ではなく全員の共通した話題です。

 それに対応する方法として考えられたのが、フレームワークを用意することにより、技術差をある程度吸収すること、円滑なコミュニケーションを心がけること、さらにはメンバーに対して教育を行う、といったものがあるのだと思います。特に昨今ではコミュニケーションがかなり重要視されていますよね。

 どちらかというと自主的に参加する類ではないことが多い、仕事上のチームではそのような明確な意識を持つ人というのは稀であり、どちらかというと「しょうがない」「仕事だから」という気持ちで参加する人が多いのだと思います。チームで活動するためには、この部分の意識改革が最も重要になるのではないでしょうか。

 参加者の意識が「しょうがない」のように消極的であったならば、そこに作られるのはチームではなく、ただの集団です。

 1人ひとりが自分のことだけを考えて、集団のことを考えていないのならば、期待する効果は望めません。逆に頭数が増えたことによる各種コストが問題視されてしまうことでしょう。デスマーチ状態など切羽詰まったときでは「人数だけ増やされても物事は好転しない」という事実はよく知られている思います。うまく機能するためには、リーダーだけではなくメンバーも同じ問題意識を持ち、全員が協力しあえる気持ち・環境が必要なのです。

 そのような状態にどのようにして持っていくか。そこがチームを組み業務を遂行するにあたり重要なポイントなのではないでしょうか。

 「この人は使えない人だ」「この上司とは上手くやっていけない」と思い、切り捨ててしまうことは簡単です。しかしその思想でいると、有能な人材ばかりでなければチームとして活動できないことになってしまいます。よほど人材に恵まれなければ、そのような環境にそうそう出会えることはありません。どのような立場であろうとも、業務上チームに参加するのであれば優先される目標は「業務の遂行」です。そこには上も下も老いも若きも関係ありません。今チームに参加していて同じような悩みを持たれる方は、ちょっと視点を変えて

どうすればこの人の能力が発揮できるか
どうすればリーダーを楽にすることができるか
自分がこの人の立場ならどうするか

と、他人のことについて考えてみるのがいいのかも知れません。全員が全員同じ問題意識を持てたとき、チームとして上手く活動できる第一歩なのだと思います。

 1人でいろいろできるよりも、多くの人で多くのことができた方が素晴らしいと思いませんか?

Comment(23)

コメント

インドリ

> 教育係という立場にいる身としてふと思うことが増えてきたのですが、最近は自分1人の向上にのみ気を使う人が増え、チームとしての能力向上に対しておざなりな考えを持つ方、またはそこまで考えない方が増えているように思えます。

私の感覚では、鍛錬から逃げて
「技術よりもコミュニケーションが大事だ」
「管理者は○○を知らなくてもいい」
「経営者は○○を知らなくてもいい」
「三項演算子は新人がわからないから使わない」
「オブジェクト指向は新人がわからないから使わない」
(略略)
などと逃げ言葉を言う人が多くなったという印象を持っています。
日本のチームはどちらかと言うと「仲良しクラブ」的側面が目立ち、
ずるずると「みんな一緒にサボろう」と言っている印象を受けます。
本当にプロのチームとして機能するには、
SEだからプログラミングに関して無知でもいいなどと現実逃避はせず、
設計と実装を両方熟知した人材を現場で育て、
保守性を言い訳にせずに人材をビシバシ鍛える環境にせねばなりません。
○○は××を知らなくてもいいと現実逃避している状態では、
現実を加味してチームとして機能することは不可能だと思います。
【現実を知らない者同士はプロとして団結できない】
のであって、SEやプログラマといった区分をなくすことから始めないと、
ただの烏合の衆になると思います。
他の工程を経験しないと、他の工程の人が何を考えているのかわかりませんよね。
それでは「他者を考えて団結」出来ません

第3バイオリン

Ahfさん

こんばんは、第3バイオリンです。

>1人ひとりが自分のことだけを考えて、集団のことを考えていないのならば、期待する効果は望めません。

似たようなことを書いたコラムをアップしたところです。先を越された!(笑)

人それぞれ能力や性格が違っていて、同じことをさせてもスピードや正確性はまちまちです。
仕事の仕組みを整えたり、ツールを活用したりすることで、その差分をある程度なら
埋めることはできるのでしょうが細かいところ、テストでいうなら単体テストレベルではどうしても個人差が出てしまいます。

仕組みやツールでは埋めようのない差、わずかばかり残ったデコボコをうまくはめ込んで
なるべく隙間ができないようにするのがリーダーの役割といったところでしょうか。

>リーダーが良ければある程度の成果は出せるでしょうし、リーダーが悪ければほとんど成果が出ないことも多々あります
>うまく機能するためには、リーダーだけではなくメンバーも同じ問題意識を持ち、全員が協力しあえる気持ち・環境が必要なのです。

メンバー全員が同じ意識でひとつの目標に進んでいくためには、
やはりリーダーが目標をうまく示してあげる必要があるのかな、と思っています。
口でいうのは簡単ですが、実際にやるとなるとなかなか・・・でも、いつか最強のテストチームを作りたいです。

Ahf

インドリさんコメントありがとうございます。

>日本のチームはどちらかと言うと「仲良しクラブ」的側面が目立ち、
>ずるずると「みんな一緒にサボろう」と言っている印象を受けます。

仲良しクラブという表現はわかるところですね。そういう人達も目にすることはあります。「みんな一緒にサボろう」まではなかなか聞きませんが・・・。

>他の工程を経験しないと、他の工程の人が何を考えているのかわかりませんよね。
>それでは「他者を考えて団結」出来ません

他の行程を経験することは後々いい影響を生み出しますね。
ただここを言ってしまうと、「新人が入るチーム」は団結できないことにもいえてしまうのが難しいところかと思います。

Ahf

第3バイオリンさんコメントありがとうございます。
そしていつもお世話になってます(笑

ネタかぶりが第3バイオリンさんのところにまで来ていたとは(笑

>メンバー全員が同じ意識でひとつの目標に進んでいくためには、
>やはりリーダーが目標をうまく示してあげる必要があるのかな、と思っています。
>口でいうのは簡単ですが、実際にやるとなるとなかなか・・・でも、いつか最強の>テストチームを作りたいです。

私も最初は言われるようにリーダーの役割なのだと思います。
ただそれも立ち上げ当初から中盤程度までで、理想としてはそのあたりから全員で一致した考えをもてるようになればな、と思います。

本当に難しいですけどね。私もなかなか上手いことできません。
お互い更に良いチームを目指して頑張りましょう。

forseti

こんばんは、forsetiと申します。

他の方へのコメントに対するコメントで失礼致します。

>、「新人が入るチーム」は団結できないことにもいえてしまうのが難しいところかと思います。

新人を1人としてチームに入れるならば団結できないのではないでしょうか。
普通新人をチームに入れる際はOJTの様に1人「プロとして団結できる」人が付き、その人のもとで団結していると思います。

まだPG中心の若輩者ですが、
報連相の相を行う対象となる技術力があること
はPL、PMには必須であろうと実感しております。

Ahf

forsetiさんコメントありがとうございます。

>新人を1人としてチームに入れるならば団結できないのではないでしょうか。
>普通新人をチームに入れる際はOJTの様に1人「プロとして団結できる」人が
>付き、その人のもとで団結していると思います。

どこまでの期間を新人と呼ぶか、という部分がありますがコアとなるべき人が一人いるのがいい形ですね。そのあたりは恐らく同じ意見だと思います。あのコメントは「他行程を経験しなければ団結できない」という部分について、私が思うところを書いたものです。forsetiさんが言われる、「団結できる人が付く」のであれば、という意見は私と違ってはいないのかな、と思いましたがどうでしょう。

PL・PMとして技術力に限らずまとめあげる力は必要だと思います。
ですが上にだけ求めるのではなく、一緒に働くのであれば自分も何かできないか、といい意味で欲を出していくことがいいのではないでしょうか。

まぁそういうこともできないPL・PMというのも存在するのですよね・・・。

forseti

Ahfさん

レスありがとう御座います。

>ですが上にだけ求めるのではなく、一緒に働くのであれば自分も何かできないか、> といい意味で欲を出していくことがいいのではないでしょうか。
> まぁそういうこともできないPL・PMというのも存在するのですよね・・・。

まさに現在進行形で開発のリーダ的ポジションにおりましたので
つい我慢しきれずコメントさせて頂きました^^;

>どこまでの期間を新人と呼ぶか、
私は未経験の人と致命的なミスが多い人は新人と同レベルとして頭の中ではカウントし、若年層の利点を活かして近づきつつ状況把握するよう注意しています。

相談を受けるリーダになれれば自然と回りもまとまりますし、
逆に相談しても無駄と判断されたリーダは空気扱いされます。

今はまだ纏まってくれていますが、技術力が無かったらと思うとぞっとします。
私はリーダーと言うのは柄じゃないので、早く自分の仕事に没頭できるポジションに戻りたいですw

インドリ

>あのコメントは「他行程を経験しなければ団結できない」という部分について、私が思うところを書いたものです。f

なんか誤解されている気がします。
前提を見ていただければわかると思いますが、例えばプログラマとしての経験が0のSEとかは、まともに指揮を振るう事は出来ない事を言っております。
現実を知らない人が指揮をしてもデスマーチになるだけです。
そういった事から「身分的な変な区分」は邪魔なだけであり、海外のようにある時は管理者、ある時はプログラマ、ある時はSEというふうに「能力で評価」する体制にせねばならないという事です。
プログラミングなんてSEは出来なくてもいいと、サボる言い訳を言っている人にまともな仕事ができるとは到底思えません。
※誤解されているようですが、私が言っている言い訳とは、××ならば○○を知らなくてもいいという論です。
※無知でもいいという事はないですよね?
何故ならば現実を知らないからです。
知らない現実を対象に、管理したり、商売戦略を立てたり・・・などは出来る筈がありません。
出来るのであればエンドユーザーがすればいいだけの事であり、それが出来ないから我々の仕事があるのだと考えております。

Ahf

forsetiさん、インドリさんコメントありがとうございます。

>相談を受けるリーダになれれば自然と回りもまとまりますし、
>逆に相談しても無駄と判断されたリーダは空気扱いされます。
(forsetiさん)

その通りですよね。相談できる人がいるチームというのは、上手く動くことができると思います。リーダーという柄じゃない、と言われていますがここまで色々考えられているのですから向いているように思えますよw


>前提を見ていただければわかると思いますが、例えばプログラマとしての経験が
>0のSEとかは、まともに指揮を振るう事は出来ない事を言っております。
>現実を知らない人が指揮をしてもデスマーチになるだけです。
(インドリさん)

なるほど、インドリさんの言われるところを少々誤解していましたね。
「PG経験0のSEが~」、という部分はなかなか興味深いところです。
このあたりはそのうち使わさせて貰うかも知れません。

そこはさておき・・・当然「無知でもいい」という事はないと思います。
私も何度か似たような話題をふっていた事もあり、そのあたりの考えは同じですね。チームとして個々の間で能力の優劣は出るでしょうが、「0」というのはチームとして機能するためにも、早めの改善が必要かと思います。

うん、このあたり本当に色々な問題が絡みますね。
考えるだけであれば非常に面白いですが、実際に絡むとなると困った問題です。

anonymous

チームに対して帰属意識も持てないのに、「チームとして云々」と
上から言われたって蛙の面になんとやらです。
自分達のチームだという自覚があるときは、お互い積極的にレベルアップも図りますが
そうでないときはそれなりのことしか。

息が合ってきても、プロジェクトが終われば解散。
いや、終わる前から他所が忙しいだの何だので連れまわされる。
そんな中ではチーム(そう呼べないような気もしますが)全体のパフォーマンス上げるより
とりあえず個々でその場しのいだ方が効率良いです。

マサヤ

ども、はじめまして。
経験6年くらいのSEです。

自分がリーダーをやった経験からいいますと、他の人から「はぁ?」といわれないの技術力をもってプロトタイプを作成して、プロジェクトの方針のようなものを作成しておくとまともにプロジェクトが進みます。

で、難しそうなところがあったら、あらかじめ自分が調べておくとか。
まぁ、8人くらいのちっちゃいプロジェクトですが。
それくらいやっておけば新人だろうが、よほどのことがない限り失敗はしないです。経験0のPGは新人ではなく素人ですので考慮しません。

自分の技術に自信を持ちつつ、他人の批判をも受け入れる謙虚な気持ちがあれば、リーダーとしてなんとかやってけるし、プロジェクトも失敗はしないかと思われます。
コミュニケーション能力とかはいうまでもなく必須ですが、それは社会人として当たり前のことなのでいうまでもない、と。

とりあえず、エースプログラマが本当にエースプログラマであればたくさん集まればプロジェクトはうまくいくはずです。うまくいかない場合はそれはプログラマでなく、コーダーなのではないでしょうか?

Ahf

コメントありがとうございます。

>そんな中ではチーム(そう呼べないような気もしますが)全体のパフォーマンス
>上げるよりとりあえず個々でその場しのいだ方が効率良いです

その気持ちよくわかります。私もそのように思うときもありますね。
先に言われた「チームとしての自覚を持てない」時はそれなりに、というのも
「頑張ってやってもなぁ・・・」という気持ちが強い時に思えますね。

上から言われることは私も抵抗があります。ですのでその意見が私達チームの
メンバーから出てくるようになればいいのですが。

Ahf

マサヤさんコメントありがとうございます。

>とりあえず、エースプログラマが本当にエースプログラマであればたくさん
>集まればプロジェクトはうまくいくはずです。うまくいかない場合は
>それはプログラマでなく、コーダーなのではないでしょうか?

マサヤさんの言われるプログラマは、私が思うプログラマと少々異なるようです。
私の中ではマサヤさんの言うコーダー側に比重がありましたね。

その違いはさておき、他人の批判をも受け入れる~という部分が物凄く同感です。
その部分を持つ人がいれば、プログラマだろうと何であろうとチームとして
まとまりが生み出されるのではないかな、と思います。

anonymous

チームメンバーからそんな意見が出てくるようなら、
既に半分以上は成功したようなものではないかと。

チームは条件揃えれば必ず出来るってものではないですが
(悪意によらず)ぶっ壊すのは非常に簡単なもんです。
「○○さんの手が空いたから、次はどこそこのプロジェクトに割り当てて」
とゆー仕事の流れだと、チームのためになんて意識の作りようがありません。
#ピープルウェアの受け売り&実体験上

結局、チームとして在ることが出来るかどうかは
メンバーの意識よりも上位層にかかってくるんじゃないかと思っています。

しっぱ

こんにちは。
非常に個人的な私感でお話しさせて頂きます。

「チームとして結果を出すためには?」

という事柄に対してこういった人はPM/PLとしては不合格と言い切ってしまう時点でチームとして成立していないと思います。

PM・PLで技術がなければ他の人が助ければいい。
開発者でコミュニケーション能力がなければある人が助ければいい。

その上でその技術や対応を見て学んでチームとして成果を上げ、前に進むものだと思います。

皆様の意見を拝見していると後ろ向きな意見が多いように思います。
現実的に100%理想の人間などいるわけもないので、お互いに不足部分を助け合い依頼元に良いものを提供することがITエンジニアひいてはITに携わる人間に課せられた命題だと思います。

ただ、自ら学ぼうとしない、苦手だからというだけで苦手領域に一切踏み込まないという態度自体はチームとしての和を乱すとは思います。
何でもかんでも手を出せばいいというわけではないとは思いますが、興味位は持ってほしいと思いますね。

興味を持つことって小さなことですが、意識改革の入り口としては非常に大きな一歩だと思います。

個を大事にしないチームはうまくいかない、集団しかみないチームもうまくいかない。

このバランスをどうやって取っていくのか、それがPM/PLの腕の見せ所ですね!
100人超えのチームとかだとなおさら難しいですけどねw


あと余談ですが、とある企業のお話(IT業界ではないですが)です。

店舗型の会社で、その店舗から退職者が出ると店長のボーナスが減らされるという会社がありました。

なぜそのような形になったかと聞いたところ、店長が社員一人一人に目を向けてしっかりとしたケアをしていれば大事な人材(人財←社員は宝だとおっしゃってましたのでこちらの漢字がしっくりくるかもしれませんが)を会社は失わなくて済むという理由だそうです。

まあ、やりすぎの感はありますが、多くをを人に求めず助け合いの精神があればチームはある程度うまくいくんじゃないかと思います。

形式上立ち位置の上下はあると思いますが、
「上司が部下を支えるだけじゃなくて部下が上司を支えてもいいじゃない」

って気持ちは大事かなと思います。

Ahf

コメントありがとうございます。

>「○○さんの手が空いたから、次はどこそこのプロジェクトに割り当てて」
>とゆー仕事の流れだと、チームのためになんて意識の作りようがありません。

わかります。会社の方針としてそのように業務を行うところはありますよね。
そういった場合なのですが、PJチームという視点ではなく、全社をチームと
みなして意識を向上させていくのがきっと望ましいのだと思います。

単体チームよりも更に難しいですけどね・・・。
案件によって自社メンバーのみ、他社も含むなど形式も色々ありますし。

ところで今回のスレッドに限定してでかまいませんので、何かハンドルをつけていただけるとありがたいのですが、どうでしょう?

Ahf

しっぱさんコメントありがとうございます。

>個を大事にしないチームはうまくいかない、集団しかみないチームもうまくいかない。
>このバランスをどうやって取っていくのか、それがPM/PLの腕の見せ所ですね!
>100人超えのチームとかだとなおさら難しいですけどねw

言われる通りと思います。個も大事、集団としても大事ですね。
大所帯でのやり方と、少人数でのやり方は異なるでしょうが、その根底は
それほど違っていないのだと私は思っています。

>「上司が部下を支えるだけじゃなくて部下が上司を支えてもいいじゃない」

そうですねぇ。この気持ちを持ち続けることができればすごいいいことですね。
もちろんやり方次第ですねw

個人的にですが、この気持ちを持ち続けるのはかなり険しい道と思っています。
「部下として上司を支えていた場合、その上司は何なんだ?」
という気持ちが徐々に芽生えて来るというか・・・。

しっぱ

こんにちは。しっぱです。

>個人的にですが、この気持ちを持ち続けるのはかなり険しい道と思っています。
>「部下として上司を支えていた場合、その上司は何なんだ?」
>という気持ちが徐々に芽生えて来るというか・・・。

確かにそうですね。
端的にお話しするならここは「個人の性格の問題」となってしましますが、それでは投げっぱなしなので^^;

他人の悪いところはすぐ目につくと思います。
でも、世の中の物事って裏と表があって表に出ている部分を裏返せばよいところになります。

そこで私自身心掛けているのは多少ひねくれているかもしれませんが、裏の部分に焦点を当てて人と接するようにしています。
また、何人かが悪いところを指摘し出すと、風船に空いた穴のように賛同者が出てしまいます。

だからこそ、私自身が率先して悪いところの指摘があれば、
「でも、それって裏を返せばさー」
って感じで良い方向へ話を持って行くようにしています。

悪いところは言い出せばきりがないですからね。

でも、それは自分にも跳ね返ってきます。
自らがその立場になったときにちゃんとできるかと言われると自信をもって「その上司にかわって自分がやれば絶対にうまくいく!」っていえる人って少ないんですよね。

実際に悪口を言っていた人間が上に立った時にみじめなまでに叩きのめされることを目の当たりにして着た経験があります。

やはり、「人の良いところを見つけること」で上司や部下とかって縛りに関係なく「人」として尊敬することを率先して行うことで、チーム内にもそういう関係が生まれればいいなと思い、実践しています。

まあ、なかなかうまくはいかないのですが、せめて自分だけでもそういった考えを貫いていきたいと考えて日頃生活している感じですね。

Ahf

しっぱさんコメントありがとうございます。

人の良いところをお互いに見つけあうことが互いにできるチームって非常にいいですね。かなり理想のチームというか、人間関係なのだと思います。

人のふり見て我がふり直せ、まさにそのことに気をつけていきたいものです。
自分が思うことは、相手からも思われてるかも知れませんしね。

anonymous - choir

>全社をチーム

中々の難題ですね:-) メンバーの教育にしても何にしても、
個人にとっての損得勘定はマイナスなことが多いと思われます。

リーダーの立場なら底上げすればするほど
案件がスムーズに回るようになるのでプラスですが、個人レベルでは違います。
金も時間も用意されてない(あるいは雀の涙)ことが大半なので、
他人(チーム)のために使うリソースは基本的に一方的に赤なんですね。
自分自身の勉強時間、他人にそれを教える時間が
共に就業時間内に取れるなら話は別。

好意、プロ意識、先立っても書いたような帰属意識など
損得勘定を越えて動機付けとなる何かが必要なのではないでしょうか。
故に個人レベルではどうにもならないこと…と、わたしは割り切るようになりましたね。

#プロ意識ぐらいはどうにか…と思いたいですが
#プロとしての扱いをしていないのであれば期待するのは間違いでしょう

Ahf

choirさんコメントを、またお願いを聞いてくださってありがとうございます。

個人レベルでは言われるとおり一方的に赤になりますね。
そのため損得勘定を越える何かが必要、と言われるのはよくわかります。

個人的には残念ながら「ボランティア精神」が必要だと思えるほどです・・・

もし評価として、仕事の結果以外にもこういった周囲への協力だとか、
チームのために行動を行った点を正しく評価してくれるならばあるいは、
という気持ちですね。

ただこれも今のご時世ですと、よほどのところか反対にベンチャー企業の
ように色々と新しい空気を持っているところでなければ難しいでしょうね。

三年寝太郎

自分のことだけを考えるのは、会社やチームのためにがんばっても報われないと感じているからなのでは無いでしょうか。
そういった人たちが増えているのは確かですし、これからもっと増えるでしょう。そういう人たちを含めて、チームとしてうまく機能するためには、目的や使命が明確になっているかどうかが重要だと思います。その上で、達成できる能力(潜在・顕在あわせて)をチーム全体で持っている、チームと個人の意識や方向性にずれが小さい状況である。そういう条件が必要になるのでしょう。

アレクサンダー大王の言葉は、
明確な目的や意思を持たないリーダーに率いられたプロ集団よりも、
明確な目的や意思を持ち、実現に向かうリーダーに率いられた素人集団の方がより良い結果を出す。
と読み替えていいのかもしれませんね。
集団として成立した時点では前者に分があっても、その力の差は時間と供に縮まり、やがて後者が上回ることでしょう。多少の時間的な猶予は必要でしょうが、チームとして何が必要かを全員がわかっているのなら、満たすための努力を欠かすことは無いでしょうから。

もし全社的に・・・と考えた場合は、全社をまとめてる経営陣に極めて高度な能力が無ければ無理でしょう。しかし、現場を離れて長い人が、現場レベルの問題を読み取る力を保ち続けるのはかなり難しいようですから、それができる人は相当に「できる人」且つ「できた人間」。傍観者ではなく、当事者としてのリーダーの視点を持ち続けている人でしょうね。実際、役員になると当事者意識が希薄に成る人も少なく無いし、そういう人は傍から視て責任逃れや責任転嫁としか見えないことも平気でやってのけます。一番わかりやすいのは、期の変わり目などに説明される業績目標の説明などで、幹部クラスの人が数字と簡単な言葉だけを並べたパワポを簡単に説明するだけで、その目標を達成するためにどうやって現場レベルに落と仕込んでいくのかと言う話をしないケース。主任やリーダーも、数字の話以外解かってなかったりして「取敢えずがんばりゃ良いんだろ」適に真っ直ぐ精神論に突き進む。見たいな感じが一番不味い。この不況であちこちで顕著になったみたいですがw

経営サイドの人をどうこうと言うのは、このコラムの視点からは現実的では無いでしょうから、全体的に・・・の他の方法を探すとしたら、最低限、リーダ間のコミュニケーションに焦点を絞るのが有効かと考えます。或いはPJ間の、と言い換えても良いかもしれません。
ただ、リーダ同士のコミュニケーションだけでは、お互いにチーム事情を理解できていなかったり、急に一緒に作業することになってもチームのメンバー同士が打ち解けるのに時間がかかって、うまく対応できないこともあるので、普段から異なるチームのメンバー同士が交流を持てる状況を作っておくのもリーダーが気を使った方が良い点だと思います。出来ることなら普段から短時間でも人を融通しあうとか。

使える人材が欲しいと思うのは誰でも一緒ですが、時間やコスト、あるいは所属が違う、契約上の制限など、限られた選択肢や条件の中で、本当にその人材がもつ能力(顕在・潜在の両方)をフルに引き出せる人は、出会えたら奇跡に近いくらい稀かもしれません。ですが、例え新米でも、リーダは、自分が指示を出したり仕事をお願いする相手の力を最大限に引き出す努力を惜しまないほうがよいと思います。それを忘れてしまったら、メンバーが多いチームほど迷惑をこうむる人が増えるから。そうなると人を使う立場に居るべきではないですね。

Ahf

三年寝太郎さんコメントありがとうございます。

>そういう人たちを含めて、チームとしてうまく機能するためには、
>目的や使命が明確になっているかどうかが重要だと思います。

私もそのように考えます。
見える化、などの話題にも繋がるところですが、目に見えるなどで明確になる
ことがまずは第一歩なのかな、と思います。

またリーダー間のコミュニケーション、これも難しいですよね。
私が勤めているのは中小というより零細に近いところですが、それほど人数が
少ない環境においてもなかなかコミュニケーションがうまく取れないと
感じています。

ウチだけの話題かも知れませんが、かなり一方通行になるというか、
「やはり」反応がないのですよね。

どうにかしたいな、と日々模索中です。

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