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Excel VBAセミナー受講レポート -伝わる説明にはオーバーアクションが必要!

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前回のコラム「Excelで100年に1人の逸材になれるのか?」で、Office TANAKA田中亨氏の本の話を書きましたが、今回はその田中先生のセミナーに行った感想を書いてみます。

全体を網羅する講座よりもポイントを絞った方が有意義だ

 私は「VBAスタンダードセミナー」という講座に行きました。これはVBAエキスパートのExcelスタンダードという資格の内容に基づいた講座です。ちなみにその資格の公式テキストの著者はこの田中亨先生。資格を取りたい人には最適な講座です。私も資格を取る前に受ければよかったですね。

 受講者は20人弱でした。このシリーズの講座を何度も受けている人が多いのか、先生と顔見知りの人が多かったようです。田中先生はショートパンツのラフな格好で、プログラミングの講座にしてはリラックスして受けられる感じでした。

 その内容は、2日間で資格試験の範囲を網羅するというものではありませんでした。Excelの田中メソッド、配列、CSVファイルの読み込み処理、オブジェクト型変数、オートフィルタの操作、というような項目に絞ったものでした。難しいところだけ詳しく教えるから残りの部分は自分で勉強しろ、というスタンスです。一般的には、特に資格試験用の講座だと、全部の範囲をまんべんなく説明するものが多いのではないかと思います。でも、本を読めばすぐ分かるところは飛ばして、分かりにくそうなところを詳しく説明してもらったほうがいいですよね。

 そして「100年に1人の逸材~」の書籍でもそうでしたが、技術的な説明だけではなくて、その背景や思想なども語ってくれました。私はその話の方が面白くて聞けて良かったと思いました。

PCを使わないプログラミング講習もアリ!

 教室の各座席には当然ながらPCが用意してあり、講座で使うExcelファイルがすでに開かれた状態になっていました。けれどもまる2日間の講座で、自席のPCはほとんど使いませんでした。田中先生は自分のPCで操作させた画面を前に映して説明します。

「次は、Sample3_1です。手元のPCでやってもらってもいいですが、こちらの画面でやって見せますので前を見ていてください」

と言われることがほとんどです。私は手元のPCもちょっと動かしてはみましたが、前の画面を見ていればことは足ります。

 特にプログラミング講習などのPCを使う他の講習では、通常受講者がPCを使って実習することに時間を割きます。けれどもそれをやると時間がかかってしまいますので講師が説明する時間は減ってしまいます。ここで行った操作はそれほど難しいものでもないので、帰ってから自分でやっても特に問題はないでしょう。そこを割り切って実習の時間は割かずに説明時間を十分に取る、というやり方は良かったと思います。PCを使わないプログラミング講習、もアリだと思いました。

伝わる説明にはオーバーアクションが必要

 田中先生が説明するときには、ただ口でしゃべるだけではなくて、身振り、手振り、小芝居など、体を使って説明していました。

 私はこれまでに何十回もいろいろなセミナーを受けてきましたが、説明が分かりやすいなあと思っている人が3人います。その3人と同じくらい分かりやすかったです。そして説明が分かりやすい人に共通していることは、アクションが大きいことです。
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 人にものを伝える手段には、言語的(バーバル)コミュニケーションと非言語的(ノンバーバル)コミュニケーションがあります。言語的コミュニケーションは言葉の意味で伝える手段ですが、非言語的の方は表情や態度で伝えるものです。そして意外なことに、言語的に伝えるよりも、非言語的なコミュニケーションで伝える方が伝わる量が多いという研究結果があるそうです。

 言葉よりも気持ちが大事だってことでしょうか。気持ちを込めて非言語的に伝えようとすると、自然とアクションが大きくなるのだと思います。私も他人にものを伝えるときには、アクションを大きくして非言語で多くを伝えようと思いました。

 コラムも言葉だけで書くよりも身振りがあった方が伝わる、そう思ってイラストをつけてみたあべっかんでした。

 「いつかやろうと思っていること -ExcelVBAセミナー」

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