町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!その28 落ちこぼれの印籠を渡された、しかし。。。

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このとき私は夜勤であったので昼勤時は桑田先輩が装置を稼働している。ソワソワしてあまり寝られずに家を出発した。果たして装置の稼働状況はどうなっているのだろうか。会社へ到着し夜勤開始の時間までは最上階の食堂で休憩しながらみんなで雑談を楽しむのだが、そわそわしてそれどころではなかった。そして夜勤の時間になり朝礼を終えて現場へ向かった。果たして自分が調整した結果はどうなっているのだろう。

そして桑田先輩のとこに到着、あれ?一瞬、私の装置だけスローモーションになっているような錯覚に陥ってしまった。私のとこの装置だけ物凄くゆっくり動いているのだ。「なんですか?これ!」桑田先輩に聞いてみた。「ここは稼働率が全然良くないから機械の稼働速度を下げるって言われてスピードを遅く設定されちゃったんだよ」って。。要するにミソッカスにされてしまったのだ。ちなみにここの装置は1分間で80個の製品が出来上がる速度なのだが、私と桑田先輩の装置だけ1分間に60個の生産速度に下げられてしまったのだ。屈辱だよね。周りの装置はみんな1min/80個のスピードなのに、私と桑田先輩の装置だけ1min/60個のスピード。俺たちは仕事ができない!って言われてるのと同じだ。課長の提案らしい。

いつの間にか課長にまで話が広まっていたのだ。課長が自ら指揮するくらいだからよほどのことなんだろう。そこへ甘利がきやがった。「ここはよぉ(ニヤニヤ)もうダメなんだよ(ニヤニヤ)」。このときはほんとに悔しかったです。そこへ藤田班長が私のとこへ事情を説明に来た。「課長の提案でさ、装置の速度を遅くすれば稼働が良くなるんじゃないかってことでさ、スピードを60にしたからさ」って。「わかりました」としか言えなかった。そして桑田先輩との引継ぎでいきなり桑田先輩が「すげー調子良いんだよ!」「えっ?」「朝からさ、まったく詰まりが起きないんだよ!」「いつもの搬送詰まりのとこですか?」「そうそう!スピードを遅くされる前もまったく詰まりが起きなかったよ!」「えっ?」 これを聞いて先週の休日出勤のとき終了ギリギリで私が実践したセンサーの位置を奥にずらしたことが正しいってことが証明されたのだ!「やったぁ~~~!」思わず叫んでしまった。

Comment(2)

コメント

匿名

渡すのは印籠じゃなくて引導じゃ・・・

たいき

匿名さん

アハハ 確かに。

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