町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!その24 調子の良いときほど観察を怠るな!

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しかしこの杉本MG、石上先輩の言うことはなんでも聞いてあげるのだ。要するに人を見るんだよね、こういう人間て。とにかく前のように調子のよい状態に戻さなければ、って思いで私は必死だった。だが、いじっては動かし、弄っては動かし、そしてチョコ停の繰返し。こんな状態だから稼働率なんて上がるわけはない。杉本MG、甘利先輩以外はいろんな先輩がアドバイスしてくてたのだが、どれも効果はなかった。とにかくいろいろと試し過ぎてしまったので調子の良い時と悪い時の変化点など思い出せるわけもないしわかるわけもない。

こんな状況を経験して今になって思うことは 調子の良いときほど機械をよく見ておく!ってことだ。エンジニアに限ったことではなく、オペレーターの人たちも装置の稼働が悪くなればそれを直すために誰だって注意深く考えるし観察をする。これはものすごい大事なことだけど、逆に装置の調子が良いときって注意深く観察なんてしない。心にも時間にも余裕があるから隙ができるんでしょうね。そんなときこそ注意深く装置を観察することですね。そうすれば装置が壊れたり調子が悪くなった時に、調子の良かったときの変化点がわかるし比較しながら直すことができる。

当時の私はそんなこと微塵も考えていなかったし、ただ生産すりゃいい!ってだけの考えでした。私が夜勤で桑田先輩から引き継ぐのだが、桑田先輩は「装置を覚えたいから」と言ってわざわざ残業してまで私が調整するのを観察したりと熱心に付き合ってくれたのだ。しかし、こんなときに甘利が文句を言いにくるのだ「なに突っ立ってんの?」「装置を覚えるために居ます」「みんな残業のときは製品の手直し作業やってんだから一緒にやれよ!」って、ことで装置から離れさせられてしまうのだ。せっかくの覚える機会なのに。とにかくこの甘利は嫌がらせに近いようなことばかりしてくる奴だった。

引継ぎのときに私と桑田先輩が笑顔になっているだけでもすっ飛んできて「みんな仕事してんだからさ」って、自分だって杉本MGと仕事中にイヤラシイ話しばかりしてるくせに。こんな状態で休日出勤のときにまたひと騒動起きた

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