今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

160.勘弁してください Part4

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初回:2021/6/28

P子「Part4 ・・・なるほど」(※1

 なるほどって、どういう事?

P子「要するに、タイトル考えるのが邪魔くさくなったってだけね」

 そんなことは無いようなことは無い感じもしないでも無いかもしれないことも無い気がしないでも無い様なことも無いかもしれません。

P子「久しぶりのフレーズね」

1.夫婦別姓は「合憲」

 まあ、そう来るだろうとは思ってました。

《参考資料》
  https://nordot.app/780411950003683328
  夫婦同姓の強制は「不当な国家介入」。
  違憲判断の宮崎裕子、宇賀克也裁判官はどんな意見だったのか
  6月23日(水)21時38分 ハフポスト日本版

 それでも、15人中、4人の裁判官は「違憲」としたのだから、まだましと考えるべきなのかもしれません。

P子「そんな低レベルで納得するの?」

 この問題「婚姻する男女のうち、9割以上で女性が改姓している実情」なので、男性から見ると他人事に感じているのかもしれません。

 私は感情論というより論理的に正しいかどうかを重要視しているので「違憲」判断した裁判官の言い分には、非常に共感を覚えます。

 『旧姓の通称使用ができることは決して夫婦同氏制の合理性の根拠になるものではない。むしろ、旧姓の通称使用を認めるということは、夫婦同氏制自体に不合理性があることを認めることにほかならない。』

 他にも「合憲」と判断した不合理な理由を述べられていますので、一読をお勧めします。これだけ論理的な反論をしても、説得できない(「合憲」を覆せない)というのは、論理的に判断するという事ではない『別の力』が働いているのか、それとも...

 ちなみに『夫婦別姓を認めない民法と戸籍法の規定は「合憲」』という事と『夫婦別姓を認める法改正をすると『違憲』になる』という事は別だと思っています。つまり、時の国会が法改正しても何ら問題ないはずで、法改正しないのは『国民の意思』(要するに国民が民主主義的に投票で選んだ国会議員が決めている)という事を忘れてはいけません。
 そういえば、こういう記事もありましたね。

《参考資料》
  https://news.infoseek.co.jp/article/47news_kd-47reporters-20210301114538/
  「国際女性デー」に冷水浴びせた担当大臣 国連議決を無視し続けた政府
  47NEWS / 2021年3月4日 7時30分

2.ミスや能力不足は従業員の責任

 @IT の読者なら、すでに、ご存じの方も多いと思いますが、初歩的なセキュリティホールの責任を『誰が』取るべきか...問題です。

《参考資料》
  https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2106/21/news016.html
  「訴えてやる!」の前に読む IT訴訟 徹底解説(89)
  従業員が作ったセキュリティホールの責任を会社が取るなんてナンセンスです
  2021年06月21日 05時00分 公開

 『納品したシステムにSQLインジェクションなどの既によく知られた脆弱(ぜいじゃく)性がある場合、たとえその対応策が要件として定義されていなくても、ITの専門家であるベンダーには、そのことに気付き、ユーザー企業に注意喚起し、提案する責任がある。この問題を「ユーザーvs.ベンダー」という構図で見た場合の裁判所の考え方は、これまでの例を見る限り、ある程度の一致を見ているようにも思われる。』

 ここまでは納得です。ベンダーはプロとしての通常レベルの期待値にこたえる義務があると思います。当然、予期しないバグや最新のセキュリティーホール、従業員の悪意ある行動などで、ユーザーに迷惑が掛かった場合に、ある程度の免責が認められるという事はあるでしょう。

 さて、ここでの問題点は、裁判所が『個人の責任に関する判断』の箇所でしょう。

 その前に、ベンダー側の言い分を聞いてみましょう。

「従業員に不法行為があったとしても、自分たちは相当な注意をしていたから、責任を負わない」

 ...何ほざいてるねん! って、なりません? 訴えてやる・・・の前に辞めてやる・・・でしょ。

『...本件システムの制作を担当したIT技術者にはエスケープ処理の実施など、SQLインジェクションへの対策を講ずべき注意義務があったのに、これを怠っていた点で、少なくとも過失による不法行為が成立し...』

 おいおいおい...その程度の簡単なチェックは、ベンダー責任で実施すべきでしょ!少なくとも、ダブルチェックの体制を作るとか、チェックシートを作るとか...そのチェックシートを偽装(チェックもしてないのに、チェックしたと報告など)したとかなら、担当者責任が発生するかもしれませんが、こんなん、怖くてシステム開発なんてできませんよ。
『判決はベンダーの責任をうたいながら、エンジニア個人の不法行為も認めている。もしもユーザー企業がエンジニア個人に損害賠償請求を行ったら、相当額の賠償金支払いが命じられるのかもしれない。』

 最初のベンダーの言い分(自分たちは悪くない! 社員が100%悪いんだ!)を考えると、ベンダーvs.社員間で裁判を起こされないとは限りません。

3.仕事割り当てアルゴリズムは公平・適切か

 記事ではUberについて語られていますが、AI、またはプログラムによる自動処理が広く採用されるようになった場合、どこでも起こりうる問題じゃないかと思います。

《参考資料》
  https://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/2001/06/news01.html
  Uberらの仕事割り当てアルゴリズムは公平・適切か
  2020年01月06日 08時00分 公開

 うまく使えば、社員も顧客も会社も、WinWinWinになると思いますが、当然提供側が自分に有利に作ると、顧客と会社だけが、WinWinになり、社員が一人負けになるかもしれません。

『アルゴリズムによる仕事の割り当ては、従業員にとっても雇用主にとっても恩恵があるかもしれない。だが人材を尊重しながら公正に仕事を割り振ることはできるのか。』

4.自分でまいた種

 さて、今話題の人と言えば、ずばり麻生さんでしょうか?

《参考資料》
  https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210625-OYT1T50321/
  過労の小池知事に麻生氏「自分でまいた種でしょうが」
  ...都民ファについて「そういう組織」
  2021/06/26 10:28

 蓮舫さんも「政治家以前に、人としてどうなんでしょう。あり得ない」とのこと。確かに。

 まあ、この方、昔からこんな感じでしたよ。

 それを民主主義的に投票で選んだのは国民ですから。

 ほな、さいなら。

======= <<注釈>>=======

※1 P子「Part4 ・・・なるほど」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。


スピンオフ:CIA京都支店『妖精の杜』

 ここはCIA京都支店のデバイス開発室。安らぎを求めて傷ついた戦士が立ち寄る憩いの場所、通称『妖精の杜』と呼ばれていた。

 P子:CIA京都支店の優秀なスパイ。早坂さんにはなぜか毒を吐く。
 早坂:デバイス開発室室長代理。みんなから『妖精さん』と呼ばれている。

 P子:「ついに攻撃対象を一般国民に変更したみたいね」
 早坂:「そんなことは無いでしょう。あくまで民主主義だからね」
 P子:「ついに攻撃対象を民主主義に変更したみたいね」
 早坂:「...なんやかんや言っても民主主義に代わる仕組みはないからね」
 P子:「じゃあ、攻撃対象を資本主義に変更したの?」
 早坂:「それは、前から攻撃対象にしてるよ」

Comment(4)

コメント

さとー

2のセキュリティホールの問題

もし対象の従業員が情報安全確保支援士の資格を持っていたら、前科になりかねないというところがさらに怖い

ちゃとらん

さとー様、コメントありがとうございます。


> もし対象の従業員が情報安全確保支援士の資格を持っていたら、前科になりかねないというところがさらに怖い


ずおー・・・・なんと恐ろしい事なんでしょう。


もちろん、その有資格者がコーディング部分を受け持っていれば、考慮するでしょうが、その部下の新人君がコーディングしているとか、色々と複雑な要因が絡み合う事なんてざらにあるでしょうし、ベンダー→従業員 が訴えれれれば、その従業員→新人君が訴えられる…なんてことになったりして…
恐ろしすぎます。

おたみ

>1.夫婦別姓は「合憲」
名前を ”姓” と ”名” に分けていることの合理性ってどうなんでしょうね?

>2.ミスや能力不足は従業員の責任
となると、"成果物の権利はすべて従業員" ぐらいでないとバランスが取れない気が。。。

ちゃとらん

おたみさん、コメントありがとうございます。


> 名前を ”姓” と ”名” に分けていることの合理性
昔は、なになに村の権兵衛さんとか、地域が限定されていれば、そのレベルでいいんでしょう。
そうやって考えると、木下藤吉郎 → 羽柴 秀吉 → 豊臣秀吉 みたいに、自由に名前を変えてもよいという制度でも、いいかも。


> "成果物の権利はすべて従業員"
おおおお・・・ その発想はなかった!

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