今、話題の人工知能(AI)などで人気のPython。初心者に優しいとか言われていますが、全然優しくない! という事を、つらつら、愚痴っていきます

150.勘弁してください Part2

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初回:2021/5/24

 最近、色々と考え方が変わってきた気がします。

P子「どういう事?」(※1

 私が推進している『ベーシックインカム』も、日本経済が活性化しているというのが最低条件ですし、これからは、ITシステムの技術者が重要なポジションを担っていくと思っていましたが、どちらも無理な気がしてきました。

1.日本経済の現状

《参考資料》
  https://news.infoseek.co.jp/article/president_46006
  「消費税の増税がなければ日本は豊かなままだった」京大教授がそう嘆くワケ
  プレジデントオンライン / 2021年5月20日 11時15分

 別の意味で、私は消費税反対派ですが、それは貧富の差が広がるからです。消費税擁護派は、平等だと言います。金持ちでも使った分だけ、同じ割合で消費税を払うからです。そういう人達が間違っているのは、人間が生きていくためには、どこかで寝泊まりし、何かを食べ、何かを着る(衣食住)の最小限の生活費が必要です。少ない収入からでも、それらの支出はありますから、そこから税金を徴収するということは、貧富の差を広げてしまうというのが、私の考えです。

 当然、政府はそんなことまで考えているわけはなく、取りやすいとこから取る、今後も税率をちょこっと変えるだけで、幾らでも取れる便利な仕組み...程度にしか考えていないんでしょうけど。

 記事の中での、世帯所得の下落やマイナス成長など、今まで何度か取り上げられていますが、今回のコロナの立ち上がりの遅さを考えると『ベーシックインカム』なんて夢物語は『もうダメかも...』と気力も下落の一途です。

2.システムが弱すぎる!?

《参考資料》
  https://www.tokyo-np.co.jp/article/105522
  正しい番号でもワクチン予約できず 板橋、目黒で数十件
   ...防衛省の大規模接種システムに新たな欠陥か
  2021年5月21日 06時00分

 すでにご存じかも知れませんが、防衛省の大規模接種センターのネット予約システムで、偽の接種券番号や誕生日を登録しても予約できてしまったというトラブルのほかに、正しい番号でも登録できない事例が数十件発生したというお話です。

 接種券番号(10ケタ)って、各自治体が独自に番号を発行しているため、自治体をまたいだ重複番号がある可能性があり、すでに別の自治体の番号で登録した場合は、たとえ正しい番号でも、登録できなくなるのではないかと、疑われています。

 なんとなくですが、防衛省は、そもそも各自治体から接種券番号や誕生日のマスタを受け取っておらず、何か適当な番号と誕生日で登録する都度、トランザクションデータに保管して、二重登録させないように、予約番号チェックを行う『仕様』になっているのではないか...と思われます。

P子「全くの想像ね」

 はい、その通りです。

 ですが、お粗末すぎると思うのは、私だけでしょうか?

 そもそも、マスタデータがあるなら『絶対に』突き合わせチェックするでしょうし、ないからこそ、架空データで登録出来たり、正式データでも登録できなかったりしたんでしょう。私が言いたいのは、システム屋なら、こうなることぐらい、初めからわかっていたはずで、それでもシステムが実運用されたという事は、システム屋さんの力が弱かったのか、意見を聞いてもらえなかったのか、上司がバカだったのか...

 ITシステムの技術者が重要なポジションを担っていくというのも、まだまだ夢物語なんじゃないかなと思えてなりません。

《参考資料》
  https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2105/19/news154.html
  ワクチン予約システムで話題の「SQLインジェクション」って何? 試すと法律違反? 専門家に聞く
  2021年05月19日 18時54分 公開

 『スピードを優先してシンプルなシステムを作ったとみられる』そうですが、予算と開発人数が知りたいです。

3.本当の恐怖はこれから始まる!?

 世界でコロナが蔓延していた時、日本は比較的感染者数が少なく世界より早く経済活動を再開できるのではないかと言われていました。所が蓋を開けてみると、ワクチン開発は乗り遅れるし、配布は混乱するし、接種は進まないしで、先進国の中でも経済活動の再開が一番遅れるのではないか(いや、遅れるのが確実視されている)と言われています。しかも、日本の経済は、すでに世界の中での影響力が低下しているので、どこも心配していない?様相です。

《参考資料》
  https://toyokeizai.net/articles/-/424809
  「ワクチン敗戦国」日本が絶望的に後れる惨状
  接種で先行した国は著しく感染数が減っている
  野口 悠紀雄 : 一橋大学名誉教授
  2021/05/02 8:00

《参考資料》
  https://news.infoseek.co.jp/article/postseven_1661206
  コロナワクチン 国は「配るだけ」、予約方法のルール化せず混乱招く
  NEWSポストセブン / 2021年5月22日 7時5分

P子「じゃあ、あなたは何が出来るの?」

 何もできないので、ただ、愚痴っているだけです。

 ほな、さいなら。

======= <<注釈>>=======

※1 P子「どういう事?」
 P子とは、私があこがれているツンデレPythonの仮想女性の心の声です。


スピンオフ:CIA京都支店『妖精の杜』

 ここはCIA京都支店のデバイス開発室。安らぎを求めて傷ついた戦士が立ち寄る憩いの場所、通称『妖精の杜』と呼ばれていた。
 P子:CIA京都支店の優秀なスパイ。早坂さんにはなぜか毒を吐く。
 早坂:デバイス開発室室長代理。みんなから『妖精さん』と呼ばれている。

 P子:「ベーシックインカムをあきらめたみたいよ」
 早坂:「日本経済が活性化しているという前提がいるからね」
 P子:「金持ちが、ちょっとお裾分け...って感じでないと」
 早坂:「こんな状態を招いたのは、やっぱり国民が無能だから?」
 P子:「怒られるわよ...無能な国民に」
 作者:「こらこら、勝手に喧嘩を売らないでください」
 P子:「戦う気力もマイナス成長だものね」

Comment(7)

コメント

モンティホール

 消費税についてはこういうアイディアもありますけどね。
“A progressive VAT” by John Cochrane(URLは別コメントで書きます)
 まあ、これはこれで問題色々出そうですけどうまくデメリットを押さえてメリットが出るようにできれば、うまく機能する可能性はあると思います。マイナンバーカードも活用できますし。
 …まあそういう問題解決能力が一切期待できないのが日本という国の一番の問題点ですけどね(はぁ)。

 でも実現すればしたである意味黙示録の世界そのまんまではあるので、そういう意味での反発も強そうですねぇ…。

ちゃとらん

モンティホールさん、コメントありがとうございます。


累進型消費税ですか。
還付金というインセンティブが働くというのは面白い発想ですが、最初に最高税率を払う…という個所が、よく理解できませんでした。


イメージ的には、累進+最低保証が欲しいところです。

おたみ

to モンティホール さん


私が真っ先に思いつくのは

・取引時点で必要な費用が大きくなる
・所得が低くなるほど一時的な負担が大きくなる

要するに「所得が低くなるほど買い物がしにくくなる」ことでしょうか。
どうせ完全電子化するなら決済の時点で組み込んじゃえばいいのでは?と思ったり。。。


to ちゃとらん さん


>最初に最高税率を払う

最高税率 40%、非課税枠の範囲内で消費を行うとして
100円の物を買う場合


支払い時は 140円を支払い、確定申告して 40円返ってくる。


というイメージだと思います。

ちゃとらん

おたみさん、コメントありがとうございます。


> >最初に最高税率を払う
>最高税率 40%、非課税枠の範囲内で消費を行うとして
>100円の物を買う場合
>支払い時は 140円を支払い、確定申告して 40円返ってくる。


なるほど!
確かに、そのやり方だと、確定申告するインセンティブが働きますね。
# すべてのやり取りが電子化されていれば、確定申告そのものも自動化できそう。


>・取引時点で必要な費用が大きくなる
>・所得が低くなるほど一時的な負担が大きくなる
確かに。

どうせ、全部電子マネーで決済するなら、逆に最初は消費税なしで
# 100円は100円で買える。
一定金額を超えると(例えば累積10万円超えると) それ以降は、110円になり、(10%) 100万円を超えると、140円になる…とか。


税金が上がる境界線のギリで、高額商品を購入した方が、お得になります。
# 累積 9万9999円の時に、100万円の高額商品を買っても、消費税は0円で、累積10万1円の時に、100万円の商品をかうと、110万円取られる・・・みたいに。

キク

消費税は価値の消費に対してかかる税だから、最終消費者が購入する際にはすでに7,8割がた支払い済みなので、累進にするのは難しいかもしれないですね。
消費税を廃止して違う名前の税を創設するなら可能ですけども

①農家が野菜を作って市場に売る。 (100円)
 → 野菜を作って持ってくるという価値を創造 市場が消費 (100円+10円)
②市場はそこに来れば野菜が買えるというサービスを提供している(100円)
 → このサービス代を①の代金と支払った税額に上乗せ(110円+100円)
 → 業者が購入してその価値を消費。市場が提供したサービス代に対して5%の消費税
   (110円+100円+10円)
③業者は野菜を加工してジュースを作ることで価値を創造
 ・・・
⑦最終消費者が小売店からジュースを購入
 この時小売店の利益100円に対して消費税が発生
 (660円:税込み原価 + 100円(小売店が創造した価値) + 10円)

最終消費者以外は、消費税は支払うものの、自分が創造した価値に支払った税分と原価を上乗せして売るので、実質税負担はしていない
しかし、最終消費者が購入する際にすでにそれまで消費された価値分の税金は納付済み
だから累進にできるとすれば、小売店の利益分に対してだけになります。(多分)

ちゃとらん

キクさん、詳細なご説明ありがとうございます。


たしかに、商売人は利益に上乗せするので、税負担していないという技が使えますね。
# もちろん価格競争力がないと、簡単には丸ごと転換もできないかもしれませんけど。

そして、最終消費者で、かつサラリーマンの私などは、それらの消費税以外に、収入分にも課税されているので、増税されると、もろに、生活に影響してきます。

なにより、世帯所得が下がり、マイナス成長しているのに、消費税ばかり上がっていくと、貧富の差が広がり、通常の暮らしすら満足にできない世帯が出てきています。

そのあたりを何とかして欲しいものです。

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